2026年6月11日木曜日

欧州NGO 環境再生型農業のグリーンウォッシュに関する共同声明を発表

転載です
田中正治
━ No.1159 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     有機農業ニュースクリップ
                  2026.06.11
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≪ 農業 ≫
■欧州NGO 環境再生型農業のグリーンウォッシュに関する共同声明を発表

 気候変動の進行に対して二酸化炭素などの温暖化ガスの排出抑制に土壌の健全性を
改善し、土壌中に貯留させようという環境再生型農業(リジェネラティブ農業、「再
生農業」ともいう)が注目を集めている。欧州の環境や有機農業、動物福祉関連など
24のNGOは再生型農業について6月2日、現状は企業や政策の思惑からあいまい
に使われ、真の再生につながらない可能性があると警告する共同声明「欧州NGOに
よる再生型農業のグリーンウォッシュに関する共同声明」を発表した。「グリーン
ウォッシュ」は、環境に配慮したかの様に見せかける、実態が伴わない行動や表現を
いい、企業や組織がグリーン(環境保護)を考慮していると世間に思わせるために虚
偽情報を流布することをいう。

 共同声明は、本来の再生型農業は有機農業やアグロエコロジーの原則に基づいた真
摯な実践が再生型農業というべきであり、現状の「再生型農業」と呼ばれるものの中
には、表面的な対策で覆い隠された、極めて環境を劣化させる慣行が含まれている可
能性があると指摘。企業のブランディングやEUの政策において「再生型農業」とい
う言葉が広く、かつ誤解を招く形で用いられていることに強い懸念があると警鐘を鳴
らしている。

 共同声明はまた、「再生型」と呼ばれるものの中には、表面的な対策で覆い隠され
た、極めて環境を劣化させる慣行が含まれている可能性があると指摘している。現状
の「再生型農業」ラベルの使われ方に関するFriends of the Earth(FoE)の「再生
型食品ラベル:その主張の裏側とは?」と題する2026年5月の「再生型食品」に関す
るレポートを引用し、マーケティング上の主張は、科学的根拠と、参加、信頼、ピア
レビューなど透明性があり信頼できる認証によって裏付けられなければならないとし
ている。

 共同声明は最後に、「欧州は、言葉よりも行動が雄弁であること、そして将来の移
行が信頼性、透明性、公共の利益に基づき、検証可能で公的に管理されたアプローチ
に根ざしていることを確実にしなければならないと」と締めくくっている。

 今回の共同声明には、国際有機農業運動連盟(IFOAM)欧州、ビア・カンペシー
ナ、欧州アグロフォレストリー連合(EURAF)、欧州環境ビューロー(EEB)、グリー
ンピース、Friends of the Earth欧州(FoE Europe)、スローフード、農薬行動ネッ
トワーク欧州(PAN Europe)などが名を連ねている。

 ・IFORMなど, 2026-6-2
  Joint Statement on “Regenerative Greenwashing”
https://www.organicseurope.bio/content/uploads/2026/06/Joint-Statement_Regen
erative-Greenwashing_Final-Version.pdf


 ・Friends of the Earth, 2026-5
  Not All “Regenerative” Labels Are Created Equal
  https://foe.org/resources/label-guide/
  Regenerative Food Labels:What’s Behind the Claim? (報告書本文)

https://foe.org/wp-content/uploads/2026/05/Food-labels-report_Final_v2_05142
6.pdf

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