ネットワーク農縁世話人会
新庄水田トラスト事務局
新庄水田トラスト事務局
2011年10月10日、NPO法人有害化学物質削減ネットワークから、農縁新庄の生産者全員が依頼していた「放射能測定結果報告書」が届きました。
添付しましたファイル(ページ下段)は、佐藤さんのお米のみ掲載しました。なお、全農家の検査報告書を望まれる方にはFAXまたは郵送します。
全生産者の米のセシウム等は不検出でした。
セシウム134→検出されず→検出限界は5ベクレル/kg
セシウム137→検出されず→検出限界は5ベクレル/kg
全セシウム→検出されず
ヨウ素131→検出されず
カリウム40→検出限界10など
なお、セシウム134,137のピークは検出されませんでした。
そのことは、NPO法人有害化学物質削減ネットワークの測定者・中地重晴氏によれば、1ベクレル以下と思っていただいてよい、とのことでした。
測定時間は玄米3時間でした。これは通常は1時間くらいなので丁寧な検査なのだそうです。
カリウム40→検出限界10についてですが、カリウムは天然のものであり、原発由来ではないとのことでした。
3.11福島第一原発の事故から7ヶ月以上が経過しましたが、未だ根本的な解決のめどが立たない状況で、空と海からの放射線物質の放出拡散は続いています。
私達は、全国54基全ての原発の即時運転停止と順次廃炉を求めています。日本列島は地震の活動期に入っていて、核と生命は共存できないと考えるからです。
そのような状況で、報道されているように農産物、畜産物、海産物に関する放射能汚染はゆっくりと、広範に進んでいます。
私達ネットワーク農縁は山形県新庄市農家の会員と提携・産直しており、2011年度産のお米の放射線物質汚染の検査について注目してきました。
9月15日、新庄地域の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果が公表され不検出でした。
又今回生産者全員の米の検査でも不検出でした。
しかし、すでに以前皆さんにお伝えしましたように、放射能汚染が少しでもあれば、私達は安全だとは思えません。放射性物質は有害なのですから。
従って、国や自治体が作っている基準以下なら安全とは考えていません。
しかし、原発から放射能を放出し続けている現在のような状態の中で生きてい行くためには、妊婦、幼児、子供に対する特別の配慮をしなければなりませんが、東北、関東地方で全く放射性汚染がない農産物を入手することは困難になってくるだろうと思います。
従って何らかの覚悟をして生きていかなければならない時代が来てしまったのではないかと思うのです。
先祖代々、米で生計を立て、無農薬・無化学肥料等で稲を育ててきたネットワーク農縁の農家は、この原発事故、放射能汚染を都市消費者以上に無念であるにちがいありません。
私達は事態の推移を見守りつつも、出来る限り農縁米を購入し、また、トラストで遺伝子組み換えでない田んぼや大豆畑を増やしていきたいと思っています。
しかし、放射能汚染に関しては、ネットワーク農縁として、ここまでは安全だ、という基準は出せません。
最終判断は、私達会員個人個人の判断と生き方にかかっているのだと思います。
2012年度報告
【重要】2012年放射能測定検査報告書(土壌と用水)
【重要】2012年放射能測定検査報告書(お米)