2014年1月25日土曜日

【遺伝子組み換え】害虫抵抗性作物への耐性持つ害虫が増加

AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/2949713?ctm_campaign=txt_relation&3006577

【遺伝子組み換え】農薬の効かない雑草「スーパーウィード」、米国で大繁殖


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http://www.afpbb.com/articles/-/3006577

【遺伝子組み換え】食品安全委員会:新年早々GMに“お墨付き”を連発

転載
━ No.599  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

有機農業ニュースクリップ

2014.01.11
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≪ 今日の目次 ≫
 ■食品安全委員会:新年早々GMに“お墨付き”を連発
 ■生食用GMスイートコーン市販の可能性

≪ 遺伝子組み換え ≫
■食品安全委員会:新年早々GMに“お墨付き”を連発
  1月7日に開かれた食品安全委員会は、モンサントの除草剤耐性・害虫抵抗性の遺伝子組み換えスイートコーン2品種について「安全」との評価を決め意見募集を始めた。やはりモンサントの複合除草剤耐性GMダイズも問題なしとの評価を決定した。また、昨年より持ち越した遺伝子組み換え微生物を利用した食品・添加物に関し、一定の条件付きでメーカーの自主判断と管理を可能とする厚労省の規制緩和を容認した。こちらは意見募集はない。

 ●生食用GMスイートコーン「問題なし」

  食品安全委員会は、「ヒトの健康を損なうおそれはない」とする健康影響評価を決定したモンサントのGMスイートコーン2品種について、8日から意見募集を始めた。

  このうちの一つMON88017系統(スイートコーン)は、除草剤グリホサート耐性・害虫抵抗性の遺伝子組み換えトウモロコシであり、、もう一つのMON89034系統(スイートコーン)は、害虫抵抗性の遺伝子組み換えトウモロコシである。どちらも同系統のGMデントコーンと従来品種のスイート種を掛け合わせた品種である。どちらも「ヒトの健康を損なうおそれはないと判断した」としている。

  今回の2品種は生食用として開発され、米国では2011年に承認され、米国やカナダで一般に流通が明らかになっている。日本でも2011年に承認されたハワイ産GMパパイヤのように、生鮮品として流通する可能性がある。

 ※別記事「生食用GMスイートコーン市販の可能性」参照


 ●GM微生物の大幅な規制緩和を認める

  7日の食品安全委員会はまた、昨年より持ち越した遺伝子組み換え微生物を利用した食品・添加物に関し、一定の条件付きでメーカーの自主判断と管理を可能とする厚労省の規制緩和を容認した。この件での意見募集は行われない。

 ・食品安全委員会, 2014-1
  組換えDNA技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続(平成12年厚生省告示第233号)等の改正に関する審議結果について
  http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20140107sfc&fileId=310


 ●掛け合わせGMダイズも実質審査なし

  7日の食品安全委員会はまた、モンサントの除草剤ジカンバ耐性遺伝子組み換えダイズと、ラウンドアップ耐性GMダイズの掛け合わせ品種について、親品種がどちらも承認済みであることから、改めて安全性の確認は不要とした。

  こうした親品種が承認されている遺伝子組み換え作物については、今後こうした形式的な食品安全委員会での“審査”も不要となる規制緩和が進められている。食品安全委員会は昨年暮、この規制緩和を認める審議結果を厚労省に送った。昨年の年初来、GM関連の規制緩和が一挙に進んでいる。


■生食用GMスイートコーン市販の可能性
  食品安全委員会は1月7日、モンサントの2品種の遺伝子組み換えスイートコーンについて、「ヒトの健康を損なうおそれはない」とする健康影響評価を決定し、8日から意見募集を始めた。

  このうちの一つMON88017系統(スイートコーン)は、除草剤グリホサート耐性・害虫抵抗性の遺伝子組み換えトウモロコシであり、もう一つのMON89034系統(スイートコーン)は、害虫抵抗性の遺伝子組み換えトウモロコシである。どちらも同系統のGMデントコーンと従来品種のスイート種を掛け合わせた品種である。この2品種は後代交配種ではあるが「亜種レベル以上での交配でないが、摂取量・食用部位・加工法等に変更がある場合」に該当するとして健康影響評価を行い、どちらも「ヒトの健康を損なうおそれはないと判断した」とした。

  GM作物の安全性審査について食品安全委員会は2005年、「遺伝子組換え植物の掛け合わせについての安全性評価の考え方」を決定している。それまで、一般的にこうしたGM品種と非GMの通常品種の交配種については3条件(新たに獲得した性質が変化していないこと。亜種間での交配でないこと。摂取量・食用部位・加工法等の変更がないこと)を満たせば「安全性審査済み」とみなしていたが、「亜種のレベル以上での交配でないが、摂取量・食用部位・加工法等に変更がある場合には、当面の間、安全性の確認を必要とする」としている。

 ・食品安全委員会, 2014-1
  遺伝子組換え食品等評価書 除草剤グリホサート耐性及びコウ
  チュウ目害虫抵抗性トウモロコシMON88017系統(スイートコーン)
  http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20140107sfc&fileId=320

 ・食品安全委員会, 2014-1
  チョウ目害虫抵抗性トウモロコシMON89034系統(スイートコーン)
  http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20140107sfc&fileId=330

 ●米国、カナダではすでに流通

  デントコーンは、主に飼料やコーンスターチの原料として用いられるのに対して、今回の2品種は生食用として開発されたもので、米国では2011年に市場流通が認められている。すでに米国やカナダでは、一般のスーパーや小売店ばかりか、ファーマーズマーケットでも販売されていることが、環境団体などの調査で明らかになっている。

  カナダのGM反対運動団体CBAN(Canadian Biotechnology Action Network)が昨年10月公表した調査結果では、市販のスイートコーンの買い上げ試験で35%からGM品種が見つかったとしている。

  米国でも、2.4%と少ないものの、市場流通を確認したとFriends of the Earth U.S. が公表している。

 ・Canadian Biotechnology Action Network, 2013-10-2
  Tests Discover Unlabelled GM Sweet Corn in Canadian
  Grocery Stores and Farmers' Markets
  http://www.cban.ca/Press/Press-Releases/Tests-Discover-Unlabelled-GM-Sweet-Corn-in-Canadian-Grocery-Stores-and-Farmers-Markets
 ・Friends of the Earth U.S. 2013-11-14
  New study: GMO sweet corn rare in U.S. supermarkets
  http://www.foe.org/news/news-releases/2013-11-new-study-gmo-sweet-corn-rare-in-us-supermarkets

 ●GM表示義務の拡大が必要

  日本では、この生鮮GMスイートコーンの流通事例はまだ確認されていないようだ。しかし、2011年にハワイ産のGMパパイヤが生鮮GM食品として承認されている。流通に当たっては、直接消費者に向けて販売されることから、その1個1個にGMパパイヤのラベルが貼付が条件とされた。現在、表示が義務付けられているGMトウモロコシには「冷凍トウモロコシ」はあるものの、生鮮品の区分がない。おそらくこのスイートコーンの生鮮品が生食用として流通する場合には、新たに区分が追加され、GMパパイヤ同様のラベル貼付が条件となるのではないか。

  しかし、レストランなどにおける遺伝子組み換え食品に関する義務的表示な表示はまだ制度化されていない。したがって、こうしたGMスイートコーンが外食産業などで使われた場合、知らないうちに食べてしまう可能性がある。レストランなどの外食産業はもとより、対面販売用の食品にも、厳密な表示義務を課すことが必要だ。しかし、これとて食品偽装を防ぐ最低限の歯止めでしかない。自分が何を食べるのかを選択する権利、何を食べているかを知る権利、こうした権利は基本的な権利のはずだ。

 (参考)遺伝子組み換え表示対象食品:トウモロコシ
   16.コーンスナック菓子
   17.コーンスターチ
   18.ポップコーン
   19.冷凍とうもろこし
   20.とうもろこし缶詰及びとうもろこし瓶詰
   21.コーンフラワーを主な原材料とするもの
   22.コーングリッツを主な原材料とするもの
    (コーンフレークを除く)
   23.とうもろこし(調理用)を主な原材料とするもの
   24.16から20を主な原材料とするもの

 ・消費者庁, 2011-11
  ハワイ州産の遺伝子組換え及び非遺伝子組換えパパイヤ
  確保のための流通マニュアル
  http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin735.pdf

 ・消費者庁, 2010-3
  食品表示に関する共通Q&A(第3集:遺伝子組換え食品に
  関する表示について)
  http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin244.pdf#page=14
 
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2014年1月11日土曜日

【遺伝子組み換え】アルゼンチンでのモンサントの遺伝子組み換え種子工場建設に停止命令!

すごい!
アルゼンチンでのモンサントの遺伝子組み換え種子工場建設に停止命令!

裁判所は、環境評価書を策定するまで一切の建設を停止せよと判決。
モンサントは上訴へ。
建設阻止の座り込みは続く。

記事・ビデオ 西語
http://www.cba24n.com.ar/content/amparo-favor-de-asambleistas-paraliza-la-obra-de-monsanto?fb_action_ids=10202643280313487&fb_action_...

Amparo a favor de asambleistas paraliza la obra de Monsanto
www.cba24n.com.ar
La Camara de Trabajo dio lugar a la medida cautelar presentada a fines del 2012. Monsanto apelara ante el Tribunal Superior. 

【遺伝子組み換え】チリの通称「モンサント法案」採決撤回

成立間近と思われたチリの通称「モンサント法案」の採決が撤回。

自由貿易協定で種子の特許を認める法案で農業生産の遺伝子組み換え企業による支配をもたらすとして全国的な 反対運動が取り組まれた。

大きな勝利。

http://www.g80.cl/noticias/noticiacompleta.php?varbajada=19127

(スペイン語)

参考:モンサント社の工場建設に反対するラップソング(アルゼンチン)

【TPPイベント】TPPが加速する生命の商品化

イベントのご案内です。
iPS細胞、種子、知的所有権といった切り口から議論されます
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第2回 遺伝子組み換え問題からTPPを考える連続講座
「TPPが加速する生命の商品化」

日本政府がTPP参加協議を着々と進めています。遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンでは遺伝子組み換えの問題からTPPについて考えようと連続講座を企画し、第1回はジャーナリストの岡田幹治さんにバイオメジャーによる食の支配についてお話しいただきました。
第2回のテーマは、TPP交渉の中でも対立が激しい「知的財産権」。安倍政権はアメリカ
の要求に応えて、さらなる規制緩和を進め、多国籍企業が活動しやすい環境づくりにまい
進しています。その中で、成長戦略の柱にiPS細胞を据えるなど、生命の商品化が加速
していきます。それらの問題を、iPS細胞、種子、知的所有権といった切り口から議論
します。分かりにくいと思われがちですが、私たちの暮らしに深くかかわっている問題で
す。みなさまのご参加をお待ちしています。

日時/2014年2月1日(土)午後1時30分~4時

会場/豊島区勤労福祉会館 第2会議室(豊島区西池袋2-37-4)
  JR「池袋駅」下車西口徒歩10分、池袋消防署となり
  http://chizuz.com/map/map75799.html
報告/「iPS細胞」 福本英子(DNA問題研究会)
  「知的所有権」 天笠啓祐(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)ほか

参加費/500円
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特定非営利活動法人日本消費者連盟
纐纈 美千世

〒169-0051
東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
tel:03-5155-4765
fax:03-5155-4767
email:koketsu@nishoren.org
http://www.nishoren.net/
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2014年1月4日土曜日

【新年のあいさつ】2014年の正夢

田中正治

2013年7月、山形のある農家から聞いた話です。

彼が言うには、自分達の地域の自民党の人がこんな話を言ってまわっているという。

TPPが締結されれば、多分米1俵(60kg)7,000円で輸入されてくる。こうなれば米農家はやっていけないので、政府は1俵当たり5,000円の補助金を出す。そうすれば1俵12,000円になり、現在の価格と同じくらいだ。

でも、それでは農家の利益は出てこないので、農家規模を拡大し、1農家30haにしてほしい。減反はいずれなくなる。30haは1家族では耕作できないので、外国人研修生を5人ほど雇えば、政府は研修生の人件費を5年間ほど補助するとのこと。だから農家負担はない。これで経営合理化すればTPPに対応できるという話だった。
でも、考えてみれば、現在米農家の平均耕作面積は1haだから30haとは30倍。農家耕作者の平均年齢は67歳くらいになっているのに、67歳の人が30haに規模拡大するとでも思っているのだろうか。まさか自民党もそうは思っていないだろう。30ha耕作となれば農業機械はほとんど大型用に買い換えなければならない。その費用は少なくとも3,000万円くらいにはなるのではないか。そうなれば実質的にほとんどの農家は切り捨て、見殺しになるだろう。

まあ、元気な若手農家が、ひょっとしたらこの話に魅力を感じるかもしれない。3000万円の農業機械を新規購入して賭けに出るかもしれない。しかし、米1表の生産原価は18,000円や15,000円という試算が出ているのに、12,000円という原価割れでも挑戦する人はどれほどいるのだろうか。仮にいたとして、5年間の外国人研修生への援助期間が過ぎればどうなるのだろうか。一歩間違えば夜逃げ、首つりの世界が待っているのではないだろうか。

2013年農地中間管理機構(大規模農家や企業に貸し出す仲介機関)が成立したが、これの狙いは、大規模農家や企業農業への土地の使用権の拡大のようだ。これが進めば、一部大農家と企業農業が主流になり、立ち行かない農家は農業労働者として、雇われる関係になっていくのではないか。あるいは、農家はばかばかしくなって、自家飯米だけ作って、農業を辞めてしまうかもしれない。

今は未だ外国企業の農地利用権はないようだが、すでに土地の売買権は承認されているわけだから、いずれそのうち利用権や所有権承認もありうるかもしれない。

もっとも、外国企業で一番要注意のモンサント社は、土地の利用権や所有権からではなく、種子の支配からはじめるだろう。遺伝子組み換え種子を甘い言葉で農家にまず使わせ、種子の特許権によって、永年その種子を買い続けなければならないようにしていく。特許権で農家を縛っていく。遺伝子組み換え種子が全国的に使用されれば、花粉の拡散によって、非遺伝子組み換え圃場も汚染される。こんなことが北米、南米大陸で現実に起こってしまっていることなのだ。

ところで、遺伝子組み換え種子の使用は、日本の法律ではなんら規制されていない。ただ、“遺伝子組み換えってなんだかや~ね”“なんだか体に悪いんじゃないの?”という世論が唯一の歯止めで、それが辛くも遺伝子組み換え作物の一般圃場での栽培をストップさせているのだ。

もう10年以上前、農業試験場の職員から聴いた話だが、当時全国の多くの農業試験場では遺伝子組み換え作物の栽培実験を行っていたそうな。でも世論調査などで、遺伝子組み換えへの不信感がとても強く、従って流通関連企業も世論に敏感だったので、試験場は実験をやめたとのことだった。

そういうわけで、世論形成はとても大切だ。ネットワーク農縁は2014年は、従来以上に遺伝子組み換えNO!の声を大きくしなければならないと感じる。TPPの締結反対、TPPからの撤退を政府に要求したい。同時に生産者と消費者の顔の見えるネットワークを全国に無数に広げていくことで、TPPに対抗していきたい。

ネットワーク農縁は、1997年遺伝子組み換え大豆NO!の新庄大豆畑トラスト、2000年遺伝子組み換え稲NO!の新庄水田トラストを立ち上げ、2002年GMOフリーゾーン運動を多くの会員とともにネットワークしながら進めてきた。18年間、米の産消提携運動をしてきた私たちにとっても、TPPに反対し、有機農業と在来の種子を守るための時代の節目に立っているという実感がある。

新庄水田トラスト
http://www.nurs.or.jp/~suiden/  

ネットワーク農縁
http://www004.upp.so-net.ne.jp/net-nouen/index.html

新庄大豆畑トラスト
http://daizubataketrust.sakura.ne.jp/