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2026年10月26日月曜日

【ZOOMセミナー】米国産生ジャガイモの全面輸入解禁を問う ―食の安全・病害虫リスク・日本の農業の未来―

転載
田中正治

ZOOMセミナー
米国産生ジャガイモの全面輸入解禁を問う
―食の安全・病害虫リスク・日本の農業の未来―

現在、アメリカから生食用ジャガイモの輸入解禁を求める強い圧力がかけられており、日本政府(農林水産省)による協議や手続きが進められています。これまでポテトチップスなどの限定的な加工用を除いて規制されてきた米国産生ジャガイモが一般流通することになれば、国内にはない病害虫(ジャガイモシロシストセンチュウ等)の侵入・まん延リスクが劇的に高まります。一度侵入を許せば、土壌が長期にわたり汚染され、日本のジャガイモ生産基盤そのものが壊滅的な打撃を受けかねません。さらに、ジャガイモの問題に限らず、収穫後農薬(ポストハーベスト)、ゲノム編集・遺伝子組み換え問題、米等の価格変動による農家の廃業など、私たちの「食」と「農」の根幹を揺るがす深刻な事態が懸念されています。こうした問題の背景には、グローバルな「食権力」の構造が深く関わっています。いま、何が起きているのか。私たちはこうした問題にどう向き合うべきなのか。歴史・環境・食の安全の第一線で発言を続ける2氏を迎え、生食用ジャガイモの輸入解禁に焦点をあててオンラインシンポジウムを開催します。

多くの皆さんにご参加いただき、米国産生ジャガイモの全面輸入解禁に反対していきましょう。

記
■   日時2026年11月16日 13時30~15時30分
■   講師
藤原辰史 さん(農業史・環境史研究者/京都大学人文科学研究所准教授)
「食権力」論から考えるジャガイモ輸入問題
天笠 啓祐 さん(ジャーナリスト/市民バイオテクノロジー情報室代表)
商品でなく生き続けるための食―米国産生ジャガイモの輸入拡大の問題点
■司会
島薗 進 さん(宗教学者/東京大学名誉教授)
■参加費 500円 発信あり
申込み時の必要事項は名前、職業、電話番号、メールアドレス
 申込み先 E-mailjreikochan@yahoo.co.jp
またはこちらから
→https://forms.gle/gr8KQLkfbcbE1Eq9A
■アドレスに返信確認メールをお送りします。アドレスは間違えないよう返信時確認ください。
ZOOM 参加希望の方は事前に下記へお振込みください
【郵便局からのご送金】の場合 口座番号 10290-70860881
【他行からのご送金】の場合 ゆうちょ銀行 028店(ゼロニハチ)普通 7086088 口座名義
神野玲子
■当日の詳細案内:ZOOM 参加申込みされた方には11月15日ごろにZOOMのURL等をご案内いたします。
■問い合わせ:090-2669-0413 神野玲子
■主催:ゲノム問題検討会議 https://www.gnomeke06.net/

2026年10月10日土曜日

遺伝子組み換えジャガイモ阻止★遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン 253号

転載です
田中正治
★遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン 253号
キャンペーンニュース電子版をお届けします。
以下の取り組みにもぜひご参加ください。

■たべきめキャンペーン・農水省前アクション(10/13 11時~)
https://nishoren.net/cuj-25383
食料主権・種子の主権を求めるとともに、農水省にジャガイモ輸入拡大反対などを訴えるアピール行動を実施します。できれば自製プラカードなどもお持ちください。午後は院内集会へ。
10月13日(火)11時〜11時半 農水省正門前歩道

■たべきめキャンペーン・院内集会(10/13 13時半〜)
https://nishoren.net/cuj-25383
印鑰智哉さんの基調講演「食料主権と種子主権を市民の手に」の後、各地からのリレートークを開催します。
10月13日(火)13時半〜16時(13時から入館証配布) 衆議院第2議員会館第1会議室/オンライン併用 参加費無料(カンパ大歓迎)参加申し込み
https://peatix.com/event/5172965

■緊急院内集会・ジャガイモ輸入拡大を阻止し
日本の農業と食の安全を守ろう!!(10/16)
https://nishoren.net/cuj-25819
ジャガイモ輸入拡大阻止に向け、緊急集会を開催、農水省と意見交換します。
10月16日(金) 14時~16時 参議院議員会館101会議室/オンライン併用
参加無料 申込みフォーム https://forms.gle/BoofdGDyMxUpTaYa9

■キャンペーンニュース26年10月 253号
https://gmo-iranai.org/news/253rdndhs/campaign-news253.pdf
・米国産ジャガイモとRNA農薬と遺伝子操作 /2
・遺伝子操作の最新情報 /5
・「永遠の化学物質」PFAS汚染は水から食べものまで /6
・遺伝子操作と食品表示 /8
・2026年遺伝子組み換えナタネ自生調査のまとめ /12
・GMO フリーゾーン運動の呼びかけ /13
・大豆畑トラスト運動 /14
・たべきめキャンペーン2026/15
・ジャガイモ輸入拡大阻止緊急院内集会 /16
-
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
office@gmo-iranai.org  03-5155-4756  https://gmo-iranai.org/

2026年8月10日月曜日

遺伝子組み換えナタネ自生調査報告会のお知らせ

転載
田中正治
From: 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
遺伝子組み換えナタネ自生調査報告会のお知らせ
9月の遺伝子組み換えナタネ自生調査報告会のお知らせをお送りいたします。
ご参加、拡散、よろしくお願いいたします。
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン

2025年7月20日日曜日

農水省遺伝子組み換え植物実態調査(2024年度)

農林水産省から、令和6年度遺伝子組換え植物実態調査の結果が公開されました。

 

令和6年度遺伝子組換え植物実態調査の結果について

 

遺伝子組換え植物実態調査結果 PDF

 

なお、環境省の調査結果は2022年(令和4年)までしか公開されていません。

2024年9月6日金曜日

【パブリックコメント】遺伝子組換えイネの第一種使用等に関する承認に先立っての意見募集

環境省から、GMイネ(スギ花粉米)の第1種使用に関するパブコメの募集がはじまりました。

〆切りは10月6日(日) 午前0:00(10/5の深夜)

 遺伝子組換えイネの第一種使用等に関する承認に先立っての意見募集

 スギ花粉ペプチド含有イネ(7Crp、2mALS、Oryza sativa L.)(Os7Crp1、Os7Crp2)

https://www.env.go.jp/content/000249551.pdf

2023年6月24日土曜日

2022年2月3日木曜日

大豆畑トラスト運動交流会(2/23)

 アニマルウエルフェアとゲノム編集

遺伝子組み換え大豆を食べないために国産の安全な大豆を育てようと始まった大豆畑トラスト運動は2021年で24年になります。2021年はコロナ禍の中、生産地では異常気象に悩みながらも着実に大豆栽培がおこなわれました。第24回の交流会をオンライン併用で開催いたします。
遺伝子操作技術は遺伝子組み換えからゲノム編集に移ってきました。2021年は日本で初めてゲノム編集ギャバトマトやゲノム編集技術により成長を早めた肉厚マダイやトラフグが市場に出回り、食への危機感が深まった年でした。とりわけ大きくなる機能のみを強められた魚はいわば障害をもった生き物で、動物福祉にも問題があり、このような魚を食べてもいいのかと不安を覚えます。
そこで、今回の交流会のテーマは「アニマルウエルフェアとゲノム編集」とし、アニマルライツセンターの岡田千尋さんを迎えて天笠さんとの対談を行います。
引き続き、大豆畑トラスト運動生産地からの活動報告も予定しております。ぜひご参加ください。オンラインの参加と同時に会場での参加も歓迎いたします。
*******************************
日時:2022年2月23日(水)14:00~16:30
会場:大田区産業プラザPio 定員 実参加50名 オンライン500名
プログラム

第1部 対談 アニマルウエルフェアとゲノム編集
      岡田千尋さん(アニマルライツセンター)
      天笠啓祐さん(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表)
第2部 大豆畑トラスト運動生産地からの報告
*******************************
参加費 500円
 参加申し込みフォームhttps://forms.gle/Gh9zA6UxLrXmUbCz5
 申し込みはキャンペーンのホームページ(実参加も事前に申し込みください)
 参加費振込先 郵便振込口座 00100-5-727877
        ゆうちょ銀行 店番号019当座0727877
        口座名 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン

主催:遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
℡03-5155-4756/fax03-5155-4767
Email:office@gmo‐iranai.org

2020年10月23日金曜日

種子主権と地方自治 印鑰 智哉さんfacebookより

【転載】種子主権と地方自治 印鑰 智哉さんfacebookより

  昨日の藤原辰史さんの講演は素晴らしかった。今後を切り拓く方向として藤原さんは自治を挙げる。それに共感する。生活・生産・政治が密接する小さな単位の自治こそが未来を切り拓く重要な要素であり、そうした小さな単位の自治の連帯(提携)こそがめざす方向だと思う。その中で国家は自ずと変容せざるをえないだろう。
 ひるがえって10月26日から始まる臨時国会。政府は種苗法改正を強引に通す予定だ。この種苗法改正の問題、長々と書いてきたけれども、端的に言うならば、この改正は自治の破壊をもたらすことが最大の問題だといわざるをえない。
 種子法廃止・農業競争力強化支援法・種苗法改正は一体のものであり、そのめざすところは地方自治体による公的種苗事業を弱体化させて、種苗を大企業の利益の最大化を実現することだ。人びとの食料主権を奪い、社会を多国籍企業に隷属させる大きな一歩となってしまいかねない。
 なぜ、そうなるのか、見てみよう。種子法廃止の理由が種子法があると民間企業が活躍できないからだ、とされた。しかし、種子法廃止されても民間企業は活躍できない。なぜかというと、日本では米など主要産品は道府県が優秀な品種を開発し、安い金額で提供しており、これがある限り、民間企業は利益を上げることができないからだ。税金を投入して種苗を育成することは「適正な競争」に反するとして、排除され、民間企業と同じ条件で競争させる。だから自治体の種苗事業は税金ではなく、農家に買って支えさせなければならない(=すべての品種で自家増殖許諾制)。だから種苗法改正は種子法廃止とセットで、これなしには目的達成できない。
 ターゲットとなるのは米をはじめとするその地方の主要農産物である。すでに野菜や花の種苗のほとんどは民間企業が握っている。最後に残るのが米などの主要農産物だが、それに今、手がかけられようとしているのだ。
 競争に曝されれば地方自治体といえども、市場の小さな地域限定の種苗は作れなくなるだろう。地域の農業を支えてきたそうした多様な種苗が姿を消し、そうした地域での農業が放棄されていく。グローバルな品種の栽培に適した地域だけが残る。残った産地もグローバル品種の栽培は国際的な競争に曝され、生産者は常に低価格での生産を余儀なくされる。
 地域での就農者の減少はさらに加速するため、地域の種苗企業、育種家・育苗家の方たちの経営はさらに追い詰められるだろう。唯一、このような状況の中で利を得るのは世界大で種苗を売ることができる大企業のみになるだろう。
 新型コロナウイルス感染、気候変動の激化を受けて、今、グローバルな食の生産には暗雲が垂れ込めている。食料輸出国での食料輸出規制は今後、頻発になされることが予想される。米国ですら遺伝子組み換え大豆を国外のために生産するよりも、米国内で循環する地域農業の利点に関心が向かいつつある。
 そんな時、日本政府はそんな現状は一切無視して、公的種苗事業の民営化、グローバリゼーション一筋に突っ走っている。米国ですら、日本のような極端な民営化方針は採られていない。主食は守られている。食料自給率がもっとも低い国がさらにそれを危うくする政策をとるというのは常軌を逸しているといわざるをえない。
 タネがなくなった時、人びとは単純に飢えるしかなくなる。すでに野菜の種子の9割は海外生産に頼っている日本、もし、海外から種子を輸入できない事態に陥った時、果たしてどうなるのか? 日本にとっての最大の急務は種苗法改正ではなく、日本の各地域で種苗を生産できる体制を作り直す、そしてどうその産物を地域で生かしていく体制をどう再構築するかだろう。それは市場原理では作ることはできない。人びとの意志、政治がなければ生まれない。
 その鍵を担うのが地方自治となる。グローバルな品種に頼るのではなく、可能な限り、地域の中、あるいは地域の近くで開発・生産された品種を育て、地域で消費する、食料生産と生産する人を守る、そしてそれを支える政策を住民が守る。地域でそのような動きを作ることが今後の日本の未来につながるだろう。
 今後、地域でそうした動きを作るために何が必要かについての話を各地で話をしていく予定です。
10月24日 長野・子どもの食・農を守る会伊那谷主催のオンライン講演会
10月31日 下関「考えよう! 下関の食と農ー子どもたちの未来のために」
11月1日 北九州「たねと食のこれから」
11月3日 岐阜「食と種〜この美しい自然を次の世代へ受け継いで行くために」板倉の宿 種蔵
11月5日京都(団体内部)
11月7日名古屋「人と地球においしい食卓ー気候危機とコロナからの回復」
11月11日 埼玉・よしかわ市民ネットワーク
11月13日 広島(オンライン学習会)
11月14日 小山市「学校給食から考える食の安全・安心」
11月15日 京都
11月19日〜20日 愛媛県今治市
11月21日〜22日 山梨・Earthmanship全体を学ぶ学校
11月25日栃木 2020かみのかわ有機農業推進協議会「市民講座」
11月30日 生活クラブ愛知(オンライン)
12月2日 コープ自然派大阪(オンライン)
12月6,7日 北海道七飯町
12月8日 札幌
12月9日 帯広

 

2020年10月17日土曜日

【転載】巨人モンサントと闘った農民が亡くなった

【引用元】有機農業ニュースクリップ

 巨大なモンサントと闘ったカナダのナタネ農家のパーシー・シュマイザーさんは、パーキンソン病を患い闘病中であったが、この13日にお亡くなりになった。享年89歳。カナダCBCが伝えた。

 ・CBC, 2020-10-14

 シュマイザーさんはナタネ農家だったが、隣接する道路を通る遺伝子組み換えナタネを運ぶトラックからこぼれ落ちたGMナタネが、シュマイザーさんのナタネ畑に混入。先祖伝来のナタネを自家採種していたが、その種子の一部がモンサントの除草剤ラウンドアップ耐性GMナタネで遺伝子汚染された。その遺伝子汚染ナタネを「見つけた」モンサントは、シュマイザーさんを特許権侵害で訴え、高額の損害賠償を要求した。カナダ最高裁は、シュマイザーさん敗訴の不当判決を下したが、モンサントの求めた20万ドルの損害賠償は棄却した。この判決で、シュマイザーさんは伝来のタネを失うことになったという。

 特許権を理由にして、いわゆる「モンサント・ポリス」が畑に入り込んで調べ、農家に高額の賠償を求めるモンサントのやり方は大きな非難を浴びた。シュマイザーさんの闘いは、モンサントのような巨大資本に対する非力な農民の闘いの象徴となり、世界で巨大資本と闘う人々を勇気づけるものだったという。

 この9月、パーシー・シュマイザーさんを主人公に、モンサントとの闘いを描いた映画『PARCY』が完成し、10月9日から公開されている。日本では未公開。




 

2019年9月30日月曜日

有機食品はゲノム編集に「NO」

「第1回有機 JAS におけるゲノム編集技術の取扱いの検討会」が、令和元年9月30日(月)10:00~ 農林水産消費安全技術センターにて開催されました。
1人を除き検討委員のほぼ全員が有機JASにゲノム編集食品を含めることには反対の意見を述べたとのことで、賛成したそうな人(種苗協会の人)も他の人たちに押し切られて強くは言えなかったとのこと。

光食品(食品加工会社)の社長も、「EUにオーガニック食品を輸出しているのに、それができなくなるではないか! 」と反対の論陣を張られたそうです。
で、有機JASにゲノム編集食品は認めない、という方向性をはっきりさせることができたそうです。

有機JASの具体的な文言に関しては、別の部署が作成するので、それを見るためにもう1回委員会が開かれるそうですが、その日程は未定。

2019年6月23日日曜日

【署名活動】すべてのゲノム編集食品の規制と表示を求めます

遺伝子組み換え食品の登場から20年以上経った今、新たに「ゲノム操作(編集)食品」が登場しています。食べものとしての安全性や環境への影響など、まだまだ分からなことばかりです。それにもかかわらず、日本政府はほとんどのゲノム編集食品を安全性審査の対象外としようとしています。このままでは表示もなしで、市場に出回ることになります。

そこで、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは日本消費者連盟と共同で、すべてのゲノム編集食品の規制と表示を求める署名活動を始めました。要請事項は以下をご覧ください。第1次集約は2019年8月31日です。

ぜひ「ゲノム操作(編集)食品はいらない」の声をあげてください。そして、一人でも多くの署名を集めてください。皆さんのご協力をお願いいたします。

署名用紙は以下からダウンロードいただけます。印刷してお使いください。

◆署名用紙「すべてのゲノム編集食品の規制と表示を求めます」(PDF)

◆解説「ゲノム編集食品とは? 何が問題?」(PDF)

———————————————————————————————————————–

厚生労働大臣 根本匠様
農林水産大臣 川貴盛様
環境大臣   原田義昭様
消費者庁長官 岡村和美様

すべてのゲノム編集食品の規制と表示を求めます

特定遺伝子を狙って操作するという宣伝文句で登場した「ゲノム編集技術」は、標的外の遺伝子も破壊する「オフターゲット」作用などが報告され、さまざまな不安があります。それにもかかわらず、環境省も厚生労働省も、外来遺伝子が残らないゲノム編集生物は規制対象外と決めました。届け出も任意とされたため、食品表示も困難となっています。

このままでは、ゲノム編集食品が環境影響評価も食品安全審査もされず、食品表示もないまま、私たちの食卓にのぼることになります。消費者の知る権利、選ぶ権利を奪い、私たちの健康に生きる権利を脅かすものです。私たちは、すべてのゲノム編集生物の環境影響評価、食品安全審査、表示の義務付けを求めます。

[要請事項】
1.ゲノム編集技術でつくられた作物・家畜・魚類等のすべてについて、環境影響評価を義務付けること

2.ゲノム編集技術でつくられた作物等のすべてについて、食品安全性審査を義務付けること

3.ゲノム編集技術でつくられた作物等及びこれを原料とする食品について、表示を義務付けること

[呼び掛け団体]
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
特定非営利活動法人 日本消費者連盟

2019年3月25日月曜日

ゲノム編集食品の規制に関する声明〜遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン〜

ゲノム編集食品の規制に関する声明

 

遺伝子組み換え食品いらないキャンペーン
代表 天笠啓祐

すべてのゲノム編集食品に安全性審査を求めるとともに表示を行うことを求めます


ゲノム編集技術応用食品に関して、このたび厚労省がほとんど規制をしない方針を決定したことに対して、抗議するとともに撤回を求めます。この決定は、食の安全を守る要の省である厚労省が、その安全を守ることを放棄したことにほかなりません。従来から行われてきた遺伝子組み換え食品の安全性審査は、安全性の確認手段として極めて不十分なものですが、それすら行わないということは食の安全の軽視といわざるを得ません。
ゲノム編集は生命の根幹を操作する技術であり、すべてのものの中で最も大切にしなければいけない生命を弄ぶものであり、それを軽んじたものとしか思えません。しかも、完成された技術とはとても言えず、オフターゲットやモザイクなどの想定外の遺伝子変換が起こることは必至です。その結果、食の安全を脅かすことが否定できません。厚労省の新開発調査部会が報告書で展開している、自然界で起きうる、または従来育の種技術と変わらないという主張は安全性の根拠とはなりません。生命に対する理解が欠如し、ゲノム編集に対する理解が欠如しているといわざるを得ません。
また開発者による情報の届出が任意とされたため、事業者が必ず届け出るとは限らず、何がゲノム編集で、何がゲノム編集でないか識別が困難になり、全体の把握が困難と考えられます。
表示については今後消費者庁で検討されますが、開発者による届出は任意のため全体が把握できず表示の実施も困難となります。生協や食品流通業者が自主的に表示をしたいと考えても、食品原料を仕入れる製造者、さらには農畜産物を栽培・飼養する生産者にさえ、ゲノム編集かどうかが確認できない状況では表示は困難になります。
表示がされなければ、消費者の知る権利も選択権も奪われ、消費者は知らないうちにゲノム編集食品を食べさせられることになります。
表示されないことによってゲノム編集への不安は食品全体へ広がり、食の安全への信頼を損なうことになります。これは消費者にとって大きな問題ですが、ゲノム編集を利用する事業者、しいてはゲノム編集の開発者にとっても、決して好ましいことではないはずです。
今回の厚労省のゲノム編集技術を応用した食品の取り扱いについての決定に抗議するとともに、改めてすべてのゲノム編集食品に安全審査を求めるとともに、表示を行うよう求めます。

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207 日本消費者連盟内
tel03-5155-4756 fax03-5155-4767 
Email:office@gmo-iranai.org

2018年1月29日月曜日

【映像】安田節子「ゲノム編集、やはり問題あり!どうしたら歯止めをかけられるか」


【日本消費者連盟遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン】
遺伝子組み換え問題学習会
遺伝子組み換え食品が出回り始めて約20年。遺伝子を操作する生命科学が進み、遺伝子組み換え技術より効率的な技術としてゲノム編集技術が登場しています。
それを応用した作物が作られ、食品として食卓に上る日も間近になってきました。1996年に私たちの食卓に遺伝子組み換え大豆やトウモロコシが登場して以来、一貫して遺伝子組み換え食品の問題を訴えてきた安田節子さんに、ゲノム編集食品は何が問題か、市民はどう歯止めをかけられるかを明快に語っていただきます。
 

講師
安田節子さん(食政策センタービジョン21主宰人)
[プロフィール]2000年まで日本消費者連盟で反原発運動や食の安全と食糧農業問題を担当。遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン事務局長として表示や規制を求める全国運動を展開。埼玉大学非常勤講師などを経て現在は「食政策センタービジョン21」主宰人。NPO法人「日本有機農業研究会」理事。


2017年9月1日金曜日

種子は誰のものか

田中正治(ネットワーク農縁、新庄水田トラスト事務局、遊学の森トラスト代表)
A)大豆畑トラスト、水田トラストとは?

1995年3月雪深い山形県・新庄の農家20名と東京の市民20人が、お米の産消提携グループ・ネットワーク農縁を立ち上げた。「百姓衆」は先祖代々の農家だが、東京の市民は素人の集まり。

1996年アメリカから遺伝子組み換え(GMO)大豆が輸入されると言ううわさを聞きにわか勉強した結果、”何かとんでもないことが起こるらしい”と急遽、日本消費者連盟に相談。「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」が立ち上がり、全国50数箇所で「大豆畑トラスト運動」が始まった。

1997年2月猛吹雪の中、新庄で大豆畑トラスト全国集会を開催。GMO大豆STOP!と大豆の在来種を守る大豆畑を増やそう、が合言葉になった。会員は年間¥4000で大豆畑をトラスト(信託)。農家を援農したりして、収穫した大豆や加工した味噌、醤油、納豆などを受け取るシステムだ。

そうこうしている内に、日本の大企業や農林水産省が遺伝子組み換え(GMO)稲の開発をやっているらしいとわかり、GMO稲STOP!と稲の在来種(”さわのはな”)を守る「新庄水田トラスト」を開始した。トラスト会員は年間¥30000で水田をトラスト(信託)し、収穫したお米を会員で平等配分するというシステムだ。現在、僕はネットワーク農縁の事務局を担当しながら、千葉県・鴨川で田んぼ10aほどを友人達とトラストで耕作、半農半Xの生活をしている。

”種子を支配するものは世界を支配する”と言うことわざがあるが、種子は数千年もの間、大地と農作物に向き合う農民によって自家採種され伝承されてきた。今、GMO種子を開発した多国籍巨大化学資本と国家が、農民の歴史的伝統を破壊しつつある。命の源泉・種子を支配することによって農民と食糧を支配しようとしているのだ。

B)世界では誰が種子を支配しているか?


化学系多国籍国際独占企業による買収・合併で、種子の世界的独占支配が進んでいる。2015年12月、デュポン(米国)とダウ・ケミカル(米国)が合併、世界最大化学企業が出現した。種子事業ではモンサントと匹敵する。アメリカの世界農業制覇の意志を感じさせる。一方ITのみならず農業でもアメリカの支配を恐れる中国は、2016年2月、中国化学によって世界最大農薬企業・シンジェンタ(スイス)を買収。続いてドイツは世界2位農薬企業・バイエルによってGMOの世界トップ企業・モンサントを買収、世界最大の種子企業(約30%支配)となった。その結果世界の約70%の種子市場がトップ6社(すべてGMO企業)によって独占支配されることになった。

貪欲なバイエル・モンサントは今、主食である小麦と稲のGMO種子だけでなく、有機F1種開発によって、拡大する有機種子市場にも介入しはじめた。彼らの戦略キーワードは、「GMO・オーガニック・AgTech」なのである。TPPや日米FTA交渉の背後にアグリビジネスの影が見えるようだ。

種子は、生命をはぐくむ神秘なまでのエネルギーの源泉。この種子の遺伝子に遺伝子銃が打ち込まれ、植物の遺伝子に微生物や動物の遺伝子が合体される。このような種の壁を超えた生命の改造に対して、自然はどのようなしっぺ返しをするのだろうか。巨大多国籍化学企業モンサントは、遺伝子組換えによって二代目からは発芽しないターミネーター種子を開発。この種子を使用すれば次の年は発芽しないため、種子の自家採種は完全に不可能になり、種子企業から買い続ける以外に道がなくなる。「知的所有権」の名のもとに、種子の独占支配が加速しているのだ。

種子は、遠い昔から大地と農民とのエネルギーと英知の賜物、民衆共有の財産であった。今再び、農民による種子の自家採種、種苗交換、種子銀行、在来種という言葉が、人々の間でささやかれ始めた。「種子を制する者が世界を制する」。それは誰か。農民か、それとも多国籍独占資本か。
人間の世界観や価値観、自然に対する人間の関係の在り方、人間の社会システムの在り方、物質的、知的所有の在り方を巡る革命の世紀に入ったようだ。

C)共同占有とは?

ヨーロッパで農村共同体に対する、土地の囲い込み運動が起こっていた17-18世紀に、イギリスの哲学者ジョン・ロックは、暴力的な血塗られた略奪的行為を合理化した。ロックは、財産とは自然資源に対して資本の管理に象徴される「精神的な」人間の労働を加えることによって創られ、資本だけが自然に価値を付け加えることが出来ると主張した。資本の所有者のみが自然を所有する権利を持つと。従って、共同体が保有してきた共有権・用益権は否定された。

従来、森や川や海は共同体の人々の共同占有でもあった。人間がそこから恵みをうけている自然は、人間が自然から借りているものにすぎず(占有)、利益を得ている(用益)ものにすぎなかった。だが、資本が自然に価値を付与するとの規定のもとでは、自然に対する共同体の占有や用益は否定されたのみならず、占有や用益を主張するひとびとは、資本による所有の自由を奪う者として、略奪者、妨害者として排除される。寺領の略奪や国有地の詐欺的譲渡、共同体の盗奪や残虐なテロをもって、それらは行なわれた。

封建的諸関係の解体と同時に、大工業の固有の産物である労働者階級の形成史が始まった。農村共同体を破壊された農民は、都市に移動し労働力とならざるをえなかった。大地は、土地所有者によって私有された。あらゆるものを商品化し、貨幣化し、資本化しようとする資本制システムが一旦確立すれぱ、自然と大地に対する私的所有や国家的所有は当然のこととして人々に受け入れられ、共同占有は特殊なものとみなされる。

だが、人間が将来築くであろう高度な社会経済システムの見地から見れば、自然-大地は人間の所有物でなく共同占有物であり、人間は大地の恵みの受益者にすぎない。そこでは人間と人間との社会的諸関係は、商品、貨幣、資本という資本家的システムから解き放たれ、人間と人間との直接的な社会的協同の関係が形成されるが、その直接的社会的協同の関係は、大地に対する人間の資本家的観念、私的所有観を払拭し共同的占有観への移行を不可欠の条件にするだろう。

資本主義社会の成果としての『協業と土地の共同占有と労働そのものによって生産される生産手段の共同占有』を基礎とするような生産者たちの『自由な連合』こそが、『自由な労働』と『自由な享受一取得』が、高度な社会経済システムにおいて実現されることを通じて、資本制によって一旦は生産者から完全に分離させられていた大地を、再び生産者達の『肉体のいわば廷長』に新しく転化させるのである。社会は人間と自然との物質・エネルギー循環を回復する。

D)種子は誰のものか?

資本主義社会以前には、種子は農民達によって自家採種され地域内で交換されていた。現在でも、門外不出の種子が各地にあると聞く。共通の風土をもつ地域に合った種子は、その地域の共有財産なのである。日本では、1960年まで農村では有機農業、自給自足が中心で市場経済はサブシステムであった。従って、種子に関しても自家採種が一股的であった。だが、1960年代の資本主義の急速な工業化、大都市への農村からの急速な人工集中に伴う人口の逆転現象は、膨犬な都市住民の食料を、減少する農民が供給することを強要した。国家によって農業の近代化がうたわれた。農機具メー力一、農薬メー力一、化学肥科メー力一、種苗メーカーは農村に入り込んだ。農協もそれらと競合した。農業生産性向上運動は農村労働力の減少とリンクしていった。

農産物の増産に合致した工業化農業とともに、種子のF1化・ハイブリッド種が農家によっても採用されていった。在来種に比べて、農薬、化学肥料、水の吸収率がよく、従って大量生産に向いているF1種の全盛時代が訪れた。ところが、F1種は、第2代目には種の特性によって、不ぞろいな作物が出来るため、商品作物としては適切ではない。従って、商品作物をつくろうとすれば、農民は毎年種苗会社からF1種子を買わなければならない。企業による種子独占である。大量消貫システムに対応した大量生産システムは農産物の単作化を促進した。一面のキャベツ畑、大根畑、かぼちゃ畑が登場した。多品種少量生産、有畜複合、自家採種は完全に後方においやられた。農薬、化学肥料、水の大量投入とF1種子のサイクルは完成した。1970年代であった。

世界が工業化農業に変貌した結果、何が起こったのか?
a) エネルギーの大量投入による食料増産体制。特に工業諸国では、農業の工業化によって増産体制を確立したが、それは同時にエネルギー効率の低下を結果した。
b) 地球環境破型農業化。土壌、水質、大気汚染と生物多様陛の破壕。
c) モノカルチャー=輸出作物生産による貧富の格差の増大。特に、アフリカでの飢餓
d) 米国の食糧国家戦化による第三世界諸国の食料輸入国化。
e) 農産物大量生産による工業諸国での食糧の質的悪化。農産物と人間生命力の低下。
f) 1980年代中頃以降、化学肥料の効力減退の健在化。農薬とワンセットで使用されてきた化学肥料は、強酸塩の土壌残留によるミネラルバランスの劣化および土壌小動物、微生物の死をもたらし、植物の成長を不自然にする。
g) 水、農薬、化学肥料の大量投入による表土の流出と砂漠化。
h)そして遺伝子組み換え(GMO)とその延長であるゲノム編集技術。

「夢の物質」フロンがオゾン層破壊の元凶であることが、発明40年後に判明し「悪魔の物質」に変わったように、「永遠のエネルギー源」プルトニュームが原発事故の恐怖を人々に突きつけているように、「夢の化学物質」プラスティックが解決不能のごみ問題を世界に引き起こしているように、自然界に存在せず、自然界に帰ることのない物質を創製することは、地球生態系と人類の未来の世代に取り返しのつかないことを結果するのではないだろうか。遺伝子組み換えやゲノム編集技術、AIによる人工生物の創成は、そうしたレベルの問題である。人間は人間の暴走を制御できるか?

遺伝子組替え植物は、植物のDNAに微生物や動物のDNAを組入れたりして、種の壁を越えて人工生物を「創造する」ことにその本質がある。1988年のトリプトファン事件で証明されたように、副産物の毒性によって38人が死に、1500名がその後遣症に苦しむといったような事態が、今後起こったとしても不思議ではない。意味がないはずのいわゆる「ジャンクDNA」の多くが、400万の遺伝子スイッチを制御していたことがわかったというのだ。このスイッチは、遺伝子が何時活動を開始して何時停止し、どの蛋白をどれほど作るかを決めているといわれる。それらがDNA組替えや切断に刺激されてどのような働きをするのだろうか。

多国籍アグリビジネスは、新品種の育成者権という知的所有権を認める植物の新品種の保護に関する国際条約に依拠する。2016年現在締約国は74か国。日本は1991年改正条約を締結した。これに対して、種子は人類の共有財産であり、農民の権利であるとする食糧・農業植物遺伝資源条約が2001年FAOで採決され、129カ国が署名、日本も2013年に署名した。世界の農民の大多数は家族農業であり、農家の自家採種権は、無条件で認められるべきであり、生命に特許権(知的所有権)を認めることは根本的に間違っている。食糧を生産する農民の自立のために。

E)公有地と民衆の種のための闘い

遺伝子組換え種子であるモンサントのラウンドアップレディー大豆と除草剤ラウンドアップのセット採用を農民が契約すれば、その契約には、1)特許料の支払い、2)3年間モンサントによる畑の監視、3)農民の訴訟権放棄、4)種子の自家採種禁止が含まれる。従って、モンサントの遺伝子組換え種子とラウンドアップ除草剤を買い続けなければならなくなる。「バイオ農奴制」といわれるシステムである。

貪欲で卑劣、冷酷で倫理のかけらもないモンサントと英雄的に闘っているカナダのシュマイザー夫妻、遺伝子組み換え作物引っこ抜き闘争をリードしたフランスの農民・ジョゼ・ボヴェ、茨城県で遺伝子組換え大豆鋤きこみ闘争を行った人達は、私達に勇気と希望を与えつづけてくれている。

インドのフェミニストで、エコロジストでもあるバンダナ・シーヴァのエネルギッシュで知的で魂を揺り動かすスピーチは、インド農民の種子と共有地のための、多国籍アグリビジネスに対抗する闘いの前線からの叫びであり、知的メッセージなのだ。生命の多様性と精神の多様性は彼女のメッセージの根底にある。そしてその実際的政策が種子と共有地の防衛と拡大である。

バンダナ・シーバは一方で、「バイオテクノロジーの民営化の究極的表現は米国通商代表部、世界銀行、GATT、世界知的所有権機関・WIPOを通じて活動している多国籍企業が、地球上の全ての生命を企業が私有財産として所有することを可能にする統一的な特許制度の策定を必死に要求しているということである。」「世界規模の特許保護によって、アグリビジネスと種子業界は、真の地球支配を達成しようとしているのである。」(「生物多様性の危機」)と多国籍企業の野望を正面から指弾する。

そして他方で「そうして数々の改良が、何度も何度も共有の知識として蓄積されたのである。この知識の蓄積が、今日の農業植物の多様性や医薬植物の多様性に、幅広く計り知れない貢献をしているのだ。それ故、資源や知識を個人が『所有する』という権利概念は、土着のコミュニティーにはなじまないのである。この『所有』の権利概念が、生物多様性の保謹に非常に重大な結果を引き起こしつつ、土着の人々の知識の障害になることは疑いない。」(『共有地の囲い込み』1997年バンダナ・シーバ)と種子の私的所有を批判し、種子の民衆による共同占有を主張する。

F)新しいコミュニティーの創造と種子の共同占有

1) 現在の日本では、インドのような土着のコミュニティーは、ほぼ形骸化している。また、種子の自家採種率は米の30%を除けば、5%以下であろう。だが、直面している問題やめざすべき課題は、インドと共通していると思われる。その課題の第一は、個人的所有を基礎にしながらも共同占有一用役権を共通の課題とする、新たなコミュニティーの創造である。第二の課題は、巨大企業の種子独占に対抗する種子の地域コミュニティーでの共同占有・種子の公共化である。

2)コミュニティー問題
人々の創造的コミニニケーション空間を媒介にしたシステムの創発が「現在の共有地」の様相を見せ始めている。そこには、産消提携の農村一都市グループ、若者達の半農半Xライフスタイル、生産協同組合、消費共同組合、NP0,ワーカーズ・コレクティブ、インターネットの「協同編集空間」などのアソシエーションが含まれるはずである。「置賜自給圏構想」など地域循環型の新たなコミュニティー創成の動きが、グローバルな資本の権力に対抗してさまざま形で全国で自生してきている。

3)種子の問題
農業の工業化と大量消費に対応した種子がF1種であった。知らず知らずの内にF1種は種子の90%以上を占領してしまった結果が、種子企業と国家による種子の独占支配である。現在、農民の自家採種は、自給自足用や地場の特産品、あるいわ、産消提携の有機農家で行なわれているにすぎない。実際、農産物の生産、流通、消費の特殊性に、種子の特殊性は規定される。従って、F1種と種子の企業や国家独占から脱出するためには、自給自足を除けば、生産者と消費者が共に、独自の流通一消費ルートを形成することが不可欠となる。

自家採種されたり、種苗交換された在来種や有機農業用に改良された種子から生産された農産物を購入する独自のルートを形成・拡大することが要である。生命の多様性とバイタリティーの価値をメッセージとして運んでいく米や野菜のルートを無数につくっていくことが大切である。遺伝子組換え作物の大豆、トウモロコシ、菜種、じゃがいも、お菓子や加工品などが、国境を越えて知らぬ間に食卓に並び、コンビニやスーパーでジャンクフードが幅をきかせている今、ジャンクフードに対抗する、文化発信型、価値創造型、参加型の産消提携型のネットワークが形成される条件は、逆に広がり、深まっているようだ。

4)種子の保存方法には、三つの形態がある。第一は、「ジーンバンク」。国家プロジェクトとして、遣伝子の国家管理政策としてつくられているもので、世界中から遺伝子を収奪している。第二は、「フィールドバンク」といわれるものでの、種子採種する目的でのみ作物を栽培している。種苗会杜や地方の農業試験所に該当するところがある。第三は、「伝承バンク」とでもいわれるもので、昔から農家が田畑で、営々と在来種の自家採取を続けてきた形態である。現在では、F1種から固定種を形成する方法もふくまれる。我々が民衆の種の保存という場合、在来種や非GMO種子採種の圃場を持つ種苗会杜や地方の農業試験所、特に自家採種を続ける農家が基本となるだろう。

遺伝子組み換えの大豆や稲に対して僕達が進めるような在来種を守り普及する大豆畑トラストや水田トラスト運動と共に、生協や有機農産物専門機構が農家と共同で在来種の農産物の流通・消費の流れを意識的に作ることによって、在来種の生産の持続的システムを作ってほしいものだ。
京野菜のように独自の生産・流通・消費の循環が持続されることで在来種を守ることもできる。

それだけではなく、現在、在来種が危機状況にあるとき、アメリカのシード・セイヴァーズ・エクスチェインジやオーストラリアのシード・セーヴァーズ・アソシエーションのように、非営利組織・NPOが、種子採種、種子保管、種子交換、情報提供をすることによって、在来種の伝承を補完し、多国籍企業の種子支配に対抗しなければならない時代に入っている。

人類の共有財産である種子を守り、育て、未来の世代に継承するために。

2017年6月4日日曜日

【遺伝子組み換え】有機農業ニュースクリップ No.817■予期せぬ突然変異を引き起こすゲノム編集 目的外の数百の遺伝子に変異

転載
━ No.817 ━━━━━━━━━━━━━━━

有機農業ニュースクリップ

2017.06.03
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≪ 今日の目次 ≫
■予期せぬ突然変異を引き起こすゲノム編集 目的外の数百の遺伝子に変異

《 ゲノム編集 》
■予期せぬ突然変異を引き起こすゲノム編集 目的外の数百の遺伝子に変異

狙ったところだけを確実に遺伝子操作できるかのように喧伝されて
いるCRISPR-Cas9技術だが、予想外の大規模な変異を引き起こしていることが明らかになった。米国コロンビア大学などの研究チームはこのほど、遺伝子操作をを格段に改善するといわれているゲノム編集技術CRISPR-Cas9が、生体内で予期せぬ数百の突然変異を引き起こししている、とする研究をネーチャー・メソッドに発表した。これまでコンピュータ・シミュレーションで予想された箇所以外で変異が起きていたという。

コロンビア大学医療センターの発表によれば、マウスの失明に関わる遺伝子をCRISPR-Cas9で操作し、うまくできたと考えた。しかし、1500以上のヌクレオチドの変異と、100以上のより大規模なゲノムの削除と挿入が起きていたことが分かったという。この変異は、コンピュータによる予測では見つからないものだったとしている。この結果に研究チームは、全てのゲノムを比較して予期せぬ変異が起きていないかを確認する必要があるという。

・Nature Methods, 2017-5-30
Unexpected mutations after CRISPR-Cas9 editing in vivo
https://www.nature.com/nmeth/journal/v14/n6/full/nmeth.4293.html

・Columbia University Medical Center, 2017-5-30
CRISPR Gene Editing Can Cause Hundreds of Unintended Mutations
http://newsroom.cumc.columbia.edu/blog/2017/05/30/crispr-gene-editing-can-cause-hundreds-of-unintended-mutations/

・Phys.org, 2017-5-29
CRISPR gene editing can cause hundreds of unintended mutations
https://phys.org/news/2017-05-crispr-gene-hundreds-unintended-mutations.html

ゲノム編集に関してはこれまでにも、目標とする遺伝子以外の変異(オフターゲット)がきちんと調べられていないのではないか、と指摘されてきた。この研究結果は、万能感が喧伝されるゲノム編集が、必ずしも狙った箇所だけを操作・改変しているわけではないことを示している。少なくとも、ゲノム編集の前後の全てのゲノム配列を示してチェックすることと、変異部分に問題がないことを示すことが必要だろう。


◆ 予防原則に立った規制枠組みが先決

ゲノム編集による遺伝子改変作物や動物への規制について、まだ国際的なコンセンサスの一致はみていない。しかし、米国はすでに、ゲノム編集による非褐変マッシュルームについて規制を受けないとの見解を示している。

その一方で、全米有機認証基準委員会(National Organic Standards Board)は昨年11月、ゲノム編集技術などの新育種技術による遺伝子操作由来の成分について、従来の遺伝子組み換えと同じように有機食品としては認めないとする勧告を満場一致で決議している。

EUはその方針を明確にしていないが、欧州と米国の消費者団体で構成するトランスアトランティック消費者ダイアログ(TACD)は昨年、ゲノム編集技術など従来の遺伝子組み換え技術と異なる新育種技術について、EUと米国に対して遺伝子組み換え技術と同様の規制と表示を求める7項目の要請書を送っている。

日本政府は明確にはしていないものの、規制除外の方針で流れを作ろうとしているように見える。この4月から、ゲノム編集によるジャガイモの屋外栽培試験が弘前大学で始まったが、環境省などはこのゲノム編集ジャガイモについて、従来の遺伝子組み換え規制の対象外と判断したという。農水省などは、消費者の遺伝子組み換え作物への抵抗感から流通や栽培が進まない現状に苛立ちを隠してはいないようにみえる。消費者がゲノム編集作物を受け入れるように、入念な宣伝を考えていると思われる。しかし、菅官房長官のように、問答無用で「問題ない」の一言ですませられることもあり得るかもしれない。

遺伝子操作自体に異議のある中、拙速な先走りは止めるべきだ。米国が一部に認めている状況では、ゲノム改変食品が輸入され、流通することは確実に起こりうる。少なくとも予防原則に立ち、禁止を含む開発と栽培・飼養への規制の枠組みとともに、ゲノム改変食品への表示規制をはっきりさせることが必要だ。

【関連記事】
・No.794 弘前大学 ゲノム編集ジャガイモの屋外試験栽培を開始
http://organic-newsclip.info/log/2017/17040794-1.html

・No.789 ドイツ環境相:ゲノム編集は遺伝子組み換え技術同等規制の方針
http://organic-newsclip.info/log/2017/17040789-1.html

・No.770 米国有機基準 ゲノム編集技術を除外へ
http://organic-newsclip.info/log/2017/17020770-1.html

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2016年12月11日日曜日

【イベント】遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン設立20周年記念映画祭


来て、観て、変えよう!

遺伝子組み換え作物の本格的な栽培が始まり、日本が輸入を始めてから20年。そして、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンを結成して20年。私たちが「いらない」と叫び続けているにもかかわらず、鮭や小麦など新たな遺伝子組み換え食品の登場も予想されます。あらためて遺伝子組み換え作物や食の問題を考えようと、設立20年を記念して映画祭を開催します。
世界で遺伝子組み換え食品の反対運動が広がるとともに、遺伝子組み換え作物に関する素晴らしい映画が製作されています。その中から映画2本と、NGO制作のドキュメンタリー作品2本も上映します。さらに、詩人のアーサー・ビナードさんをお招きし、アメリカの遺伝子組み換え食品をめぐる状況などもじっくり語っていただきます。みなさんのご参加をお待ちしています。

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◆と き:2016年12月11日(日)10:00~17:00
◆ところ:明治大学リバティタワー1143教室(14階)
【最寄駅】JR「御茶ノ水駅」3分/地下鉄「新御茶ノ水駅」5分/地下鉄「神保町駅」5分
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参加費:1500円
<プログラム>
9:30      開場
10:00      開会のあいさつ
10:10~11:20 「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」
11:20~12:10 「ユーターン」
12:10~13:10  休憩(キャンペーンの20年の活動写真上映)
13:10~13:30 「グローイングダウト」
13:30~15:00  講演/アーサー・ビナードさん
15:00~15:15  休憩
15:15~16:30 「食の選択」
16:30      閉会のあいさつ
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上映作品
【パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう】65分
カナダの農民パーシー・シュマイザーが巨大企業モンサント社とたたかう姿を追ったドキュメンタリー。シュマイザーのナタネ畑が風にのって飛んできたGM種子によって汚染された。モンサント社によって特許権の侵害で訴えられる。モンサント社から激しい圧力にも屈せず、最高裁までたたかった。
製作はドイツ・ベルク・マール社。
★パーシー・シュマイザーさんは。このたたかいの支援を求めて世界中を回り、農家に遺伝子組み換え作物を植えることの危険性を訴えました。キャンペーンは2回お招きし、日本各地で講演をしました。

【ユーターン】39分
ルーマニアで、遺伝子組み換え(GM)大豆の栽培をやめ、非遺伝子組み換え大豆の生産にもどそうとする農家の人々を描いたドキュメンタリー映画。ヨーロッパでは、畜産の飼料を、輸入のGM飼料から、非GM飼料に切り替える動きがあり、域内での非GM飼料の生産が高まっている。

【グローイングダウト】18分
アルゼンチンでは、遺伝子組み換え作物の生産が増大し、それによる子どもたちへの健康被害も発生している。国際環境NGOグリーン・ピース製作。

【食の選択】72分
食品を、安い、便利といった基準で選ぶ人たちが多いいま、食は効率よく生産できるものに変わってしまっている。しかし、日々の食事は個人の暮らしや健康だけでなく、環境や社会を大きく変えるもの。大量生産と有機的な生産を比較し、未来を守るため食の選択を提案した映画。
米国・リップル・エフェクト・フイルム製作

■講演者紹介
アーサー・ビナードさん
1967年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語の詩作を始める。2000年、詩集『釣りあげては』で中原中也賞、2005年、『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞、2007年、『ここが家だ――ベン・シャーンの第五福竜丸』で日本絵本賞を受賞。多数の詩集・絵本を出版している。一方で平和や原発、食など社会の問題に深く切り込み、全国各地で講演を行っている。遺伝子組み換え食品・作物にも問題意識をもち、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンも過去2回講演をしていただいた。

[申し込み・問い合わせ先]
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン事務局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
tel 03(5155)4756  fax 03(5155)4767
Email office(アットマーク)gmo-iranai.org
※(アットーマーク)を@に変えてお送りください

2016年11月5日土曜日

【イベント】2016年11月8日、ゲノム編集学習会のお知らせ

ゲノム編集技術による作物の開発が進められています。
11月8日(火)13:30~16:30
飯田橋セントラルプラザ16階A教室で、
「ゲノム編集・遺伝子ドライブとは何か
遺伝子改変技術を問う」学習会を開催します。
是非ご参加ください。、

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遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
小野南海子
〒169-0051東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
TEL:03-5155-4756
FAX:03-5155-4767
Eメール:office@gmo-iranai.org
http://gmo-iranai.org
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2016年10月16日日曜日

10月16日、土と平和祭典 。3時からモンサント日本本社へデモをしました。

10月16日、土と平和祭典 。3時からモンサント日本本社へデモをしました。

2016年10月12日水曜日

【イベント】2016/10/16(日)反モンサント大行進@東京

10月16日(日)に行われる反モンサント大行進のご案内です。
是非ご一緒に歩きましょう!

~~~~~~~~コピー・拡散大歓迎です!~~~~~~
 【10/16世界反モンサント行進@東京】

10月16日は、国連が定めた世界食料デーです。

FAO(食糧農業機関)が1979年に、世界中の人々が必要な栄養を摂取できるようにし、飢餓をなくすことを目的に決議し、制定しました。しかし、その理想に反して現実は、貧困や飢餓が拡大しています。

その範囲は途上国だけでなく先進国にも及び、とどまるところを知りません。その最大の理由のひとつに多国籍企業の種子独占による食料支配があります。

とりわけモンサント社は遺伝子組み換え作物の開発を推進し、世界の食料を支配し、多くの市民の生殺与奪の権利を持つまでに至りました。各国の食料主権は奪われ、飢餓が拡大しています。

そのため途上国を中心に世界の市民運動は、この10月16日を「もう一つの世界食料デー」と位置づけて、多国籍企業による食料支配をはねのけ、食料主権を取り戻すための行動を起こします。また、多くの国の市民が、同時に「反モンサント・デー」として取り組んでいます。

日本では時を同じくして、国会でTPP(環太平洋パート―シップ協定)批准に向かって審議が行われます。

批准されてしまえば、遺伝子組み換え食品への規制が難しくなり、さらに新規のGM食品が輸入されることが懸念されます。

私たちはこの日を、「反モンサント・デー」とし「反モンサント大行進」を行います。多くの方の参加をお待ちしています。

●日程:2016年10月16日(日)
●集合時間:14:30
●集合場所:日比谷公園 中幸門(日比谷公会堂と日比谷図書館の間です。公会堂正面入口の側ではありませんのでご注意ください)
●デモ出発:15:00
●コース予定:日比谷公園⇒銀座⇒東京駅⇒モンサント社前

★シンボルカラー=「赤」
できるだけ、何か赤色の物を身に付けてご参加ください。

※集合時間、場所、コースは変更の可能性がありますので必ず事前にこのFBページでご確認をお願いします。

●主催:反モンサント大行進実行委員会
(構成団体:アジア太平洋資料センター(PARC)、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン、日本消費者連盟、ルナ・オーガニック・インスティテュート)

●賛同団体:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、食の安全・監視市民委員会、大地を守る会、ネットワーク農縁世話人会(五十音順)

★賛同団体を募集しています。賛同団体はこのページやサイトに掲載させていただきます。下記のご連絡先にぜひご連絡をお願いします。

●連絡先:遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
電話:03-5155-4756、
Eメール:office@gmo-iranai.org
住所:〒169-0051東京都新宿区西早稲田1-9-19
アーバンヒルズ早稲田207号室