2011年1月30日日曜日

押し戻された「共存」 野放しのGM

転載
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 有機農業ニュースクリップ

                      2011.01.29
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≪ 遺伝子組み換え ≫
■米国:押し戻された「共存」 野放しのGM
  米国農務省は1月27日、モンサント社の除草剤ラウンドアップレディ耐性の遺伝子組み換えアルファルファの栽培規制について全面撤廃を発表した。この決定に対して有機農業関係団体や食品安全センターなどは抗議の声明を出した。

 ・農務省動植物検疫局(APHIS)
  "USDA Announces Decision
    to Fully Deregulate Roundup Ready Alfalfa"
   http://p.tl/Q5CK

  このGMアルファルファの栽培について、米国連邦最高裁は2010年6月、環境影響評価が不十分であるとの理由で、規制緩和が措置されるまでの間の栽培禁止の決定を下していた。最高裁の決定を受けて農務省は、昨年12月16日、GMアルファルファの栽培規制に関する環境影響報告書(EIS)を公表し、次の3つの選択肢を提示した。

  (1) 規制を解除せず商業栽培を禁止する
  (2) 一切の規制を行わなわず商業栽培を認める
  (3) 地域的な制限と隔離距離の設定により非GM作物との共存を図る

 ・USDA, 2010-12-16
  "USDA Announces Final Environmental Impact Statement
for Genetically Engineered Alfalfa"
   http://p.tl/e7dI

  この報告書の公表に当たり農務長官トム・ビルサックは、GM作物の安全性について疑いは全くないが、成長している有機農業や非GMセクターとの共存が難しい、と述べている。

 ・USDA, 2010-12-16
  "Comments by Secretary Vilsack Regarding Availability of a Final
   Environmental Impact Statement (EIS) for Roundup Ready Alfalfa"
   http://p.tl/7gMe

  米国農務省は、(1)の栽培禁止のオプションを除いた2つについて1ヵ月のパブリックコメントを求めた。オプションとはいえ3番目の「共存」は、これまでの米国のGM政策では“画期的”な政策変更となりえるものであり、GM作物への懸念や反対する有機農業などへの歩み寄りとも取れるものであった。

 ●反発し巻き返しにでた推進派

  この「共存」の提案には直後から、GM推進のマスコミや生産者団体から反発が起きていた。モンサントなどのバイテク企業のみならずGM推進派が危機感を持ち、猛烈な巻き返しに出たことは想像に難くない。1月5日には主要作物の5つの生産者団体が「新しいバイオテクノロジーツールの継続的で安全な開発、入手可能性と市場性に対して危険な先例」とする書簡を上下両院の農業委員会へ送った。

 ・Drovers, 2011-1-10
  "Biotech alfalfa restrictions "dangerous precedent," groups say"
   http://www.drovers.com/news_editorial.asp?pgID=675&ed_id=8397

  1月5日付けのフォーブス(電子版)は、"Sack Vilsack!"(ビルサックを首にしろ!)という大仰な見出しで、「農務省は間違っている」「わずか1%の有機農民優先して、環境にも安全なGM作物をダメにさせたがっている」と断じている。食品安全センターなどによる栽培禁止を求める訴訟についても「些細な不注意をつついた」と非難している。

 ・Forbes, 2011-1-5
  "Sack Vilsack!"
   http://p.tl/t7et


 ●多額のロビー活動費を投入してきたバイテク企業

  この間、一方の当事者たるモンサントは公式には何も発言していないようだ。同社のプレスリリースにもこの件への言及はなく、ニュース報道にも見られなかったが、何らかの議会へのロビー活動は行われていたと見るのが普通だろう。昨年11月、Food & Water Watch(米国)は、2009年からの10年間でモンサント、シンジェンタなどのバイテク企業がロビー活動に使った費用が5億7千万ドルに達するという調査を公表している。モンサント1社では約5千万ドル。これは表に出た額だけでだ。

 ・Food & Water Watch, 2010-11-17
  "Biotechnology Industry Spends Over Half a Billion Pushing
  Controversial Projects like Genetically Engineered (GE) Food Animals"
   http://p.tl/EjP7

  1月19日には米国下院農業委員会は、共和党議員3名によるビルサック農務長官に宛てた書簡を公表した。この書簡は、「共存」オプションが、科学的にGMアルファルファが安全であるにもかかわらず将来的に危険な先例を作るものであり、科学に基づいて栽培を認めるように要求している。さらには、このオプションが規制プロセスを政治化するもの、としている。書簡自体が「共存」オプションを政治化させているのに、である。

 ・下院農業委員会, 2011-1-19
  "Lucas, Chambliss, Roberts: USDA Sending Mixed Signals
   on Genetically Engineered Alfalfa"
   http://agriculture.house.gov/press/PRArticle.aspx?NewsID=1293

  米国政府は昨年10月、乳がん遺伝子特許に関連して「単なる遺伝子には特許を認めない」とする答弁書を提出していた。これは、従来の“遺伝子なら何でも特許」を大きく変更するものであった。それに引き続いてビルサックが、オプションの一つとはいえ「共存」を提起したことは、米国政府のGM政策の大きな転換を期待させるものがあったが、GM推進という鉄壁に穴は開かなかった。

 ・NewYork Times, 2010-10-29
  "U.S. Says Genes Should Not Be Eligible for Patents"
   http://www.nytimes.com/2010/10/30/business/30drug.html


 ●共通の敵に対して闘おう:食品安全センター

  今回のGMアルファルファの栽培規制全面撤回は、推進派の巻き返しや政治的圧力により押し戻された結果だろう。これに対して、当然のことながらGMに反対してきた有機農業関連団体などから失望が表明され、抗議声明が出されている。ロデール研究所は「さようなら、有機酪農」とGM汚染の拡大に危惧を新たにし、有機トレード協会は「GMはフリーパスとなる」と同様な失望と危惧を表明した。少なくとも野放しでGM作物が栽培されることは、花粉による汚染を介して、有機農業や非GM作物が一方的に被害を受けるということでもある。昨年末にはオーストラリア・西オーストラリア州で、隣接するGMナタネ栽培による有機ナタネへのGM汚染が明るみになっている。

 ・Rodale Institute, 2011-1-27
  "Good-Bye Organic Dairy, Honey, and Grass-Fed Beef?"
   http://www.rodale.com/ge-alfalfa-0

 ・Food & Water Watch, 2011-1-27
  "Once again, Biotech Lobby Tramples Rights
    of Farmers and Consumers"
   http://www.foodandwaterwatch.org/pressreleases/ge-alfalfa/

 ・Organic Trade Association, 2011-1-27
  "OTA Deeply Disappointed with Failure to Protect Farmer
   and Consumer Choice"
   http://p.tl/G3pu

  1月28日、GMアルファルファ栽培禁止を求めて提訴した当事者でもある食品安全センターは、仲間割れせず大同につき「GMという共通の敵に対して闘おう」と呼び掛ける声明を出した。

 ・Center for Food Safty, 2011-1-28
  "Fighting a Common Enemy on the GMO Battlefield"
   http://p.tl/TnZY


 ●すでに食用として栽培も承認:日本

  モンサントのGMアルファルファについては、カルタヘナ法に基づき3種類が「食用又は飼料用に供するための使用、栽培、加工、保管、運搬及び廃棄並びにこれらに付随する行為」を2006年2月10日に、また食用として2種類が2005年10月14日に承認されている。種子がスプラウト用に混入した場合を考慮して「食用」として承認されているようだ。また、GMアルファルファを使用した食品には表示が義務付けられている。

 ・バイオセーフティクリアリンハウス:LMO検索
   https://ch.biodic.go.jp/bch/OpenSearch.do

 ・厚労省 , 2010-10-8
  「安全性審査の手続を経た遺伝子組換え食品及び添加物一覧」
   http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list.pdf

 ・農水省
  「遺伝子組換え食品に関する品質表示基準」
   http://www.maff.go.jp/j/jas/hyoji/pdf/kijun_03.pdf


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第6回 GMOフリーゾーン全国交流集会in阿波 開催要項


テーマ:GMOフリーゾーン

第1日目

パレード 11:00~12:00(徳島駅~会場)

全体会

日 時:2月26日(土)13:30~17:30(12:30開場)
場 所:徳島グランヴィリオホテル(徳島県 徳島市 万代町 3-5-1)
参加費:500円(資料代)

<基調報告>

・COP10/MOP5の成果と今後の展開(遺伝子組み換えいらないキャンペーン 代表 天笠啓祐)

・現地報告(生協コープ自然派徳島 理事長 環滋子)
 
<特別報告>

・GMOフリーゾーンと生物多様性農業(豊岡市市長:中貝宗治氏)

・遺伝子組み換え技術の基本的問題点(京都学園大学教授:金川貴博氏)

 <リレートーク>

・全国各地から消費者・生産者リレートーク

※全体会終了後、懇親会(参加費6,000円)を18:00より開催します。

第2日目オプショナルツアー

日 時:2月27日(日)

参加費:3,000円(弁当代含)

<小松島コース>有機のまちづくりに挑戦する小松島市を訪ねます。

徳島駅8:30発⇒立江寺⇒濱醤油⇒冬水たんぼ(ツルをよぶお米)⇒小松島有機農業サポートセンター⇒ブロッコリー⇒徳島空港13:45着

<上勝町コース>地域おこしの成功事例「上勝町」を訪ねます。

徳島駅8:00発⇒ゴミ分別現場⇒有機圃場⇒阪東食品・有機JAS認証農家⇒樫原棚田
⇒徳島空港13:45着

<吉野川コース>2000年の吉野川住民投票運動は徳島の誇りです。

徳島駅8:30発⇒河口干潟⇒第十堰⇒善入寺島(ぜんにゅうじとう 日本最大の中州)
⇒徳島空港13:45着

※上記はあくまで予定であり変更がある場合もございます。予めご了承下さい。


<参加申込書>

氏名:                   

所属:                   

参加ご希望の会議およびコースに ○ をご記入ください。

●第1日目(2/26):全体会   (  )

懇親会   (  )

●第2日目(2/27):小松島コース(  )
           
上勝町コース(  )
           
 吉野川コース(  )

※参加費を振込口座:ゆうちょ銀行(01610-0-53898 生活協同組合コープ自然派徳島)に予めお振込ください。

なお全体会のみ:500円 1日目のみ:6,500円 1日目+2日目参加の場合:9,500円となります。

FAX:078-998-0851までご返送ください。

2011年1月29日土曜日

2月9・11・12日 NON-GMO 映画祭

★遺伝子組み換えを問うドキュメンタリー2本 初公開

「Life running out of Control 暴走する生命」


「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」


●2月9日(水) 中野区 野方区民ホール
■会場:野方区民ホール
   (東京都中野区野方5-3-1 野方WIZ地下2階)
    西武新宿線野方駅から徒歩3分
■スケジュール:
18:30 開場
19:00 「Life running out of Control 」上映
20:00 天笠啓祐さん講演
      (市民バイオテクノロジー情報室代表)
20:35 「パーシー・シュマイザー」上映

●2月11日(金祝)12日(土) 新横浜 スペース・オルタ
■会場: スペース・オルタ
    (神奈川県横浜市港北区新横浜2-8-4 オルタナティブ生活館B1)
     新横浜駅 徒歩7分  TEL 045-472-6349       
■スケジュール:開場は各回とも30分前
1回目上映 14:00 「Life running out of Control 」
      15:10 「パーシー・シュマイザー」
      *講演  16:30 ~18:00 
2回目上映 18:30 「Life running out of Control 」
      19:40 「パーシー・シュマイザー」
*講演は、2/11は白井和宏さん(生活クラブ・スピリッツ)訳書「それでも遺伝子組み換え食品を食べますか?」他
2/12は天笠啓祐さん(市民バイオテクノロジー情報室代表)
*1回目上映と2回目上映の間で、どちらの方も参加できます。
 
      *************************************************
■料金:予約・前売り1300円/当日1500円
■共催:遺伝子組み換えを考える上映会/スペース・オルタ/小林大木企画
 後援:遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
■予約・お問合せ:TEL/FAX 042-973-5502(小林大木企画) 
TEL 045-472-6349(スペース・オルタ)
*メールでご予約の方は、①お名前②人数③参加日④ご住所 を明記の上、件名を「NON-GMO映画祭予約」として、こちらまでお送りください。
または、下記アドレスに、♪を半角@に変えて、お送りください。
kook♪ha.bekkoame.ne.jp

おがわまち有機農業フォーラム2011


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      おがわまち有機農業フォーラム2011
2月11日(金・祝)技術講演会
2月12日(土)DVD 「ミツバチからのメッセージ」上映会
       有機農業をはじめよう! 講演会・相談会
2月13日(日)種採り講演会・実践講習会 & 種苗交換会
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【2月11日(金・祝)技術講演会 気候変動と有機農業~異常気象を乗り切る技~】
2010年の漢字「暑」が物語るように、酷暑が全国を襲いました。昨今、異常気象が原因と思われる農業被害は経営に大きな影響を及ぼしています。今回は、天敵利用や多様な作物の栽培、地域連携等ゆらぎの少ない有機農業の技術や未来について考えます。


講演会等会場 : 小川町立図書館2階 視聴覚ホール
(小川町大字大塚99-1 tel 0493-72-5965)

<スケジュール>
12:30受付開始13:00~16:30 講演会
〈報告〉下里地区の取り組みと天皇杯受賞報告 河村岳志
〈講演〉小川町の有機農業 小川町有機農業推進協議会 副代表 田下隆一
〈小川町の天敵利用〉埼玉県春日部農林振興センター 畠山修一
17:30~19:30 懇親会場所 : コミュニティカフェ「べりカフェ」
(要予約/定員30名)会費3,000円

【2月12日(土)「有機農業をはじめよう!」
ー私はこうして夢を実現中! 研修・独立 喜怒哀楽ー】
あなたの「どうやって有機農業で就農するの?」という疑問に答える1日です。
就農支援情報、研修後農業の道を歩み始めたメンバーによるパネルディスカッション、研修受け入れ農家による相談会 etc... 
研修・就農に関する情報が満載です!

講演会等会場:リリックおがわ 会議室1・2(小川町大字大塚55-2 tel 0493-73-2111)
定員:講演会 120名  参加費:1,000円    
※昼食は各自でお願いいたします。


<スケジュール>
10:00 受付開始
10:30~12:00 DVD「ミツバチからのメッセージ」上映会
13:00~16:30 講演会・パネルディスカッション・グループワーク
〈講演1〉埼玉県による新規就農支援 埼玉県農林公社 農業振興局農地担い手支援部 担当部長 松本明夫
〈講演2〉小川町での就農について 小川町農業委員会 山岸 俊男
〈報告〉小川町での就農サポート   
―小川町有機農業生産グループについて 
 小川町有機農業生産グループ代表 河村岳志   
―小川町有機農業生産グループについて 販売部代表 横田茂   
―小川町有機農業学校について 第2期研修生


【2月13日(日)種採り講演会・実践講習会&種苗交換会】
3回目の今回は、毎年自然農法の種を頒布して下さる、長野県の(財)自然農法国際研究開発センターから種採りの中心人物、中川原敏雄先生をお招きして、種屋の種の採り方ではなく、自然農法の種の採り方を教えていただきます。

講演会等会場:リリックおがわ 会議室1・2
(小川町大字大塚55-2 tel 0493-73-2111)
種採り講習会場:河村農場(小川町下里地区)
オプション:霜里農場見学会参加費:1,000円(講演会/講習会参加費) 
500円(種苗交換会参加費)
お弁当:1,000円
★希望者には小川町の有機農家が作った食材をふんだんに使ったお弁当を用意いたします(要予約)。また、小川町の有機農家らが日替わりシェフを勤めるコミュニティカフェ「べりカフェ」の利用も可能です。

<スケジュール>
9:30 受付開始
10:00~13:00 講演会、種苗交換会
作物と人間による共同育種~自生力の強いタネを育てる~
(財)自然農法国際研究開発センター 農業試験場 研究部育種課課長 中川原敏雄
13:00~14:30 昼食・河村農場へ移動
14:30~15:30 種採り実演・実習 オプション 霜里農場見学(要予約)
16:00 終了 バスで移動
18:00 懇親会 
場所:小川町町内某所にて 会費3,000円(要予約)

<講演者プロフィール>
●畠山 修一(ハタケヤマ シュウイチ)
1962年埼玉県生まれ。さいたま市在住。
1985年高知大学農学部卒。同年埼玉県農林部奉職。以後、川越、加須、本庄、東松山、春日部管内で普及指導員として活動。08~09年の2年間は埼玉県農林総合研究センターに勤務。土着天敵を温存した害虫管理の普及や、施設イチゴでのカブリダニ利用技術の確立など、農薬低減技術の組み立てと普及に取り組んできた。現在、春日部農林振興センター勤務。平成22年度有機農業標準栽培技術指導書作成委員会委員を務める。

●中川原 敏雄(ナカガワラ トシオ)
1949年青森県生まれ。東京農業大学を卒業。民間の種苗会社に16年間勤務する。現在(財)自然農法国際研究開発センター農業試験場で無肥料・無農薬による不耕起草生栽培で品種を育成している。主な育成品種カボチャ「かちわり」、キュウリ「バテシラズ3号」、トマト「メニーナ」、ニンジン「筑摩野五寸」。また野菜・雑穀類の在来種を収集保存し、優良品種を頒布している。圃場では機械に頼らない栽培を実践し、鍛冶屋さんと開発した、立って草を刈る大鎌を普及している。主な著書『自家採種入門』(農文協、共著)『はじめよう有機農業』(全国農業会議所、共著)


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<お申し込み・お問い合わせ>
小川町有機農業推進協議会 事務局 鈴木
TEL:080-6727-7514 FAX:0493-53-4090 
Eメール:ogawamachi.modeltown@gmail.com

<申し込みに必要な項目>
(1)氏名(ふりがな)
(2) 住所
(3)電話番号(できれば緊急連絡のために携帯電話番号をお書きください)
(4)Eメールアドレス
(5)所属
(6)参加日
(7)11日 懇親会の参加/不参加
(8)13日の昼食(お弁当)申込みについて
(9)13日の霜里農場見学の希望について
(10)13日 懇親会の参加/不参加
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会場地図はホームページに添付されているチラシをご覧ください。
http://ogawamachi-organic.jimdo.com/

主催:小川町有機農業推進協議会
本行事は、平成22年度農林水産省 産地収益力向上支援事業の一環として実施いたします。


2011年1月16日日曜日

さわのはなの生産者からのメッセージ 2011年1月16日

無農薬・無化学肥料の「さわのはな」を作っているお百姓さんたちのメッセージです。


今年もよろしくお願いします ネットワーク農縁新庄生産者一同




【 今 田 多 一 】
●正月には恒例により、親戚を回る。「冬の間、何しているか」、「いくらの手間賃になるか」、「○×さんがなくなった」とか、「□△さんも介護施設に入った」とかの世間話になる。その中で農地移動の話もあった。私の集落はまちの中心部から離れているため農業依存度の強い地域だと思っていたが、揺れてきている。やる気をなくしている。ここ数年ずっと米価の下落が続き、一昨年、政権交代でいくらか情勢が良くなるかと期待したが、あてがはずれたこと。そしてTPPによる例外なき貿易自由化の話に
「もう、こりゃダメだ」。
米作では暮らしが成り立たない、とあらためて自覚を促された。




【 高 橋 保 広 】
● あけましておめでとうございます。年が明けたと思ったらもう1月中旬。暮れのドカ雪から、日中1℃、猛吹雪、屋根の雪下ろし中の事故など新聞報道も多くなりました。寒くて不自由な生活ですが、雪国の暮らしです。厳しい冬なればこそ春の芽吹きの勢いがいいのも確かです。皆さんに支えられてネットワーク農縁もまる16年目。それに伴い、我々生産者も60台になってきています。気持ちは皆若いのですがそろそろ次の世代に …と思っているのも事実です。TPP、10年後を見据えた貿易自由化など、これからの日本は課題山積のようです。ただ農産物の安心安全には消費する側、生産する側の「相互扶助」の中に生れ、必要不可欠と強く思い当たる人たち、仲間たちとつながっていると思っております。経験の中で得た思いを次世代へ。今年は若い人たちとの交流が多くなるような気がしています。皆さんと共にずーっと楽しく生きられる関係づくりを次の世代に伝えられる、そんな年になれば … 。今年もよろしくです。




【 星 川 公 見 】
● めまぐるしい程に変化する世の中ですが、穏やかに優しさを忘れることなく、大切なものを守り続ける年にしたいと思います。簡単ですが、これを今年の抱負にしたいと思います。本年もよろしくお願い致します。




【 遠 藤 敏 信 】
● 昨年、「新庄大豆トラスト」圃場の一画を日新小学校4年生(130人)が総合学習の一環で種まきと生育観察を行い、収穫した豆でとうふを作って食べたことは11月の短信に書いた。このほど大豆に関わって学んだこと、付き合ってくれたことへの感謝を綴った感想文集が届けられた。子どもたちの役に立てたことを率直にうれしく思う。昨年、大豆トラスト全国交流集会が新庄で開かれたことは意味深い。

2011年1月10日月曜日

BBC 遺伝子組み換え食品 モンサント社の内部を取材

BBC 遺伝子組み換え食品 モンサント社の内部を取材しました。

◆ブログ http://scrapjapan.wordpress.com/




巨大企業モンサントの世界戦略(後編) 遺伝子組換 バイオテクノロジー

アメリカに本拠を置くアグリビジネスの巨人「モンサント」の世界戦略。米国政界を取り込み、遺伝子組み換えのリスクを隠蔽し、圧倒的な世界シェアで市場をコントロールする脅威の多国籍企業。

◆原題:The World According to Monsant(France 2008)
◆ビデオ一覧 http://tinyurl.com/3ez9j3 (Google検索)
◆ブログ http://scrapjapan.wordpress.com/




巨大企業モンサントの世界戦略(前編) 遺伝子組換 バイオテクノロジー

アメリカに本拠を置くアグリビジネスの巨人「モンサント」の世界戦略。米国政界を取り込み、遺伝子組み換えのリスクを隠蔽し、圧倒的な世界シェアで市場をコントロールする脅威の多国籍企業。

◆原題:The World According to Monsant(France 2008)
◆ビデオ一覧 http://tinyurl.com/3ez9j3 (Google検索)
◆ブログ http://scrapjapan.wordpress.com/




2011年1月9日日曜日

2011年新春のお慶びを申し上げます

田中正治

新春のお慶びを申し上げます。

新春から縁起でもない話なのですが、TPPという話題がにわかにマスコミでも報道されるようになりましたね。日本の農業は壊滅状態になるぞ!という声もきかれたりしています。

また一方では、今年は食料が世界的に高騰するぞ、食糧危機かも?という声も聞こえてきます。それで、ちょっと思いついたことを書いてみました。新春の悪夢と初夢のつもりでお付き合いください。


(写真 食料暴動)

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は、シンガポールなど4カ国から出発し、現在はアメリカやオーストラリアなどが加わって交渉が行われている9カ国の広域的な自由貿易協定です。その特徴は、二国間のFTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)に比べて、「例外なき関税撤廃」を原則としていることにあります。

協定を締結すれば、農産物を含めた全品目について10年以内に関税を完全撤廃。現在778%の関税をかけて輸入している米も、10年以内に輸入関税ゼロになります。

日本農業新聞は、社説で、警告しています。「日本がTPPに参加すれば、関税による国境措置は効力を失い、米、麦、乳製品や牛肉など畜産物、砂糖など多くの農産物が壊滅的な打撃を受けることは必至だ」と。

農水省試算では、米は90%の減、小麦99%減、牛肉79%減、豚肉70%減など「壊滅的な打撃」となり、食料自給率は12%に激減するとのことです。

ところで、TPPにアメリカがにわかに乗ってきたのは、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国など)新興国の台頭に対して、21世紀に下降線を描くアメリカが、強大な力が衰えないうちに、戦略的にアジアを取り込み経済的、政治的、軍事的に自分の支配下に置こうとしているからなのではないでしょうか。

中国は、おそらくTPPに参加しないでしょうね。こちらも21世紀を見据えて世界的に戦略的布石を打っています。アジアで米中の綱引きが進行中で、日本の政権も両者の間で揺れ動いてきたように見えます。


(写真 TPP反対農民)

鳩山・小沢政権は、アメリカと一線を引き、日米同盟のみならず日中同盟?を結び、日米中正三角形+東アジア共同体という絵を描いて、アメリカと距離を置こうとしたのですが、それがアメリカの逆鱗に触れたようですね。というわけで、小沢、鳩山の「政治と金の問題」をクローズアップすることで、鳩山・小沢政権を倒し親米派を政権に就けた裏にはアメリカの力が働いたと僕は見ているのですが。

TPPに参加しなければ「世界の孤児」になると大騒ぎをしているようですが、別にそんなことはないと思います。BGICsやEUとの選択肢は当然あるわけで世界は多極化していますから。WTO体制の中で、日本は充分グローバル化の渦にまきこまれています。多極化した世界の中で日本は世界の文化・文明が渦のように入ってくる地理的場ですので、それらを咀嚼して新しいものを創造し・発信する伝統を築いてきたのですから、大いにその特技を生かせばいいのではないでしょうか。

ところで、農業はどうなるんだ?ということなのですが、この20年間ずるずると「死に体」に向かっているといわれているわけですから、思い切った方向転換しかないんじゃないですか。


(写真 棚田)

僕としては、3つの夢があります。

1つ目は、国家レベルの政策です。農家所得に占める政府の直接支払いの割合を現行23%から78%に引き上げること。つまり減反を廃止して、直接支払いをEU並みにすること。

この援助を受ける農家(個別農家や農家集団)は、品質改善・多角化(加工・直販・ツーリズムなど)・有機農業などにより経営の経済機能を強化し、雇用の維持や拡大に貢献し、水質・草地・生物多様性(農用在来種の利用や保全も含む)・景観の保全や自然災害防止に貢献する、地方的状況に応じた多様な経営計画を策定、これを実行しなければならないとするわけです。EUはこれで農業と環境を守る基本線を引いたわけですから。

2つ目は、農家と都市消費者のレベルでの政策です。

大企業や外国資本が逆立ちしても出来ないこと。それは農家・生産者と消費者との顔の見える関係・濃い信頼関係です。40年前から有機農産物の生産農家と消費者とが築いてきた顔の見える関係・産消提携です。農協と周りの農家からいじめられながらも強い絆を築いてきた沢山の有機グループが日本には育っています。市場出荷せず、生産者と消費者の産直です。今後、日本農業の主流になるでしょうね。いや日本だけでなく欧米でも地域サポート農業や有機農業として注目を浴びていて、元気です。昨年2月神戸で国際有機農業の世界大会があり、産消提携農家や地域サポート農業グループ集まったので参加してみました。


(写真 直売所)

さらに直売所です。じいちゃんとばあちゃんが家の周りの畑で取れた野菜を売れるで小遣い稼ぎの場としてはじめた直売所(生産者と消費者が直結)。ここでは、市場とちがって農家が自分で値段をつけられます。これって元気が出ますよね。いまや、セブンイレブンを追い越して全国で13000箇所以上。年間売り上げ高1兆円です。

どうやら大量生産、大量物流、大量消費、大量廃棄の20世紀型システムが生きず詰まり、21世紀型の少量、多様、柔軟、参加、ネットワーク型のシステムへ流れは変わってきっているようですね。

さらに、社会的協同経営体とでもよべる事業体です。

例えば宮城県鳴子の「鳴子の米プロジェクト」。民俗研究家の結城登美雄さんがコーディネイターになって、低アミロースの米「東北181号」を発掘。鳴子の農家と旅館組合、陶芸家を結びつけました。全国から会員を募り、鳴子地域をサポートする産消提携システムを作ったのです。日本版地域サポート農業(CSA)といいところ。

でも欧米で脚光を浴びるCSAとどこかが違うよう。欧米のCSAは理念、原則、参加者の権利・義務に関して明確にした上で、個人との契約がなされます。資本、経営、労働、配分などに関して明確な「契約」の締結がなければ気持ちが悪い人々のようです。この欧米の世界に対して、鳴子の米プロジェクトの根底にあるのは、プロジェクトに係わる人たちの顔の見える関係です。作る人と食べる人の信頼関係を養っていくことが大切な世界。だから、人間関係を束ねる綜合コーディネーターが鍵になるようです。


(写真 鳴子の米プロジェクト)

若い世代の人たちにとってインターネットでの通販はいまや常識。ホームページやブログやツイッターで農家が自分の考えや情報を発信し、それに共感する人の双方向の情報ネットワークの中で農産物の売買をしていく。これと通販を絡ませば情報と物の産直になってしまいます。若い農家ではイベントと電子通販を絡ませたやり方が増え始めています。

キューバみたいに、有機農業を農業の基本にすると憲法で決めてしまい、ほぼ全国民が農業に携わる、というのが究極のTPP対策、食糧危機解決方法のような気がしています。

ちょっと、それ過激じゃないの、という方にお勧めなのが、半農半X。食料に対する不安は都市ではじわじわ来ていますから、それだけではないですが、都市を脱出して農山村に移住して生活設計しようという若者がずいぶん増えています。僕が住んでいる鴨川も人気スポット。田んぼと畑を耕しながら、自分の好きなことを仕事にしてしまうライフスタイルです。

いや~、自分には半農半Xはちょっと無理だよ、という方は、気のあった農家や農家グループと直結して、食べ物確保のルートを確実にしておけばいいんじゃないでしょうか。ネットワーク農縁のお米を定期で購入するとか、新庄水田トラスト、大豆畑トラストに参加するとか(^^)。


(写真 新庄大豆畑トラスト)

昨日、友人宅にお邪魔した折、そこに来ていた友人のオヤジさんは、相模原に住んでいるのですが、面白いことをはじめていました。

その人が言うには、食糧危機は絶対来る、それまでになんとかしなきゃ!というわけで、農業経験もないのに1町(3000坪)の田んぼで米づくりをはじめました。資金はというと、自分の考えに共感する人を15名集め、1人から50万円出資をしてもらい、その資金で農業機械や資材を買い、出来たお米を10kg=8000円で出資者に購入してもらっているというのです。その出資者は、自分の友人ではなく、理念に共感した見ず知らずの人たちだというのです。

えっ・・と思いましたが、もうそういう時代なんですねきっと。社会不安、生活不安、食料不安蔓延なんですね。顔の見える信頼関係のネットワーク、何が起ころうと、ぶっち切れない関係をベースに社会と人間の仕組みを草の根で作ってしまえばいいのではないですかね。


2011年1月6日木曜日

【イベント紹介】TPPでは生きられない!座談会

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「当たり前に生きたい、ムラでも、マチでも─TPPに反対する人々の運動」
2.26「TPPでは生きられない!座談会」のお知らせ

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 TPP(環太平洋経済連携協定)というのをご存知ですか。まだ正体のよくわからないこの妖怪がわたしたちに襲いかかろうとしています。
 もともとは2006年に発効したニュージーランド、チリなど4カ国の小さなFTA(自由貿易協定)だったものが、新たにアメリカ、オーストラリアなど数カ国が参加を表明したため「バスに乗り遅れるな」とばかり菅首相が飛びつき、財界や大手マスコミが政府の尻を叩き、その賛否を巡っていまや大論争となっています。

 それぞれの家庭にそれぞれの事情や都合があるように国や地域にとってもそれは同じです。相手の立場に配慮して協議をすすめるのが貿易交渉ですが、TPPは例外なき自由化を強引に進めようとするものです。菅首相はこれに参加することを、明治維新、敗戦に次ぐ「第三の開国」と述べました。

 これが実行されたら、コメをはじめとして畑作物、乳製品から沖縄のサトウキビまでほとんどが輸入物に置き換わり、食料自給率は14%まで低下すると農水省は試算しています。これは地域の崩壊を意味し、人が暮らし続けることができるバランスのとれた社会としての「日本」の終わりを意味します。

 マスコミの一部は「牛丼が200円になる」とはしゃいでいますが、労働力も自由化され、際限のない賃金水準まで下がりつづけ、安い牛丼すら食えなくなることを覚悟しておくべきでしょう。ワーキングプア、非正規社員はふえつづけ、農村からの離村者なども含め、都市に失業者があふれることにもなりかねません。

 いったい、誰のための自由化でしょうか。私たち農民はもとより、多くの人たちにとって、なんのメリットもありません。どうか、みなさん。この愚挙、この暴挙を阻止するために、私たちと共に立ち上がってください。
 2月26日に全国の百姓が東京に集まり声を挙げます。多くのみなさんの参加を呼びかけます。

【日 時】 2011年2月26日(土)13時~17時
 
【会 場】 東京都千代田区神田駿河台「明治大学リバティータワー2階1021教室」
最寄り駅:JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」下車徒歩3分
  (地図)http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
  
【参加費】 500円(予定)

【内 容】
参加者が3分間スピーチで語る。農民だけでなく、TPPやグローバリゼーションの影響を受ける人たちにも参加してもらい、様々な視点から発言してもらう。また、グローバリゼーションとたたかう韓国農民をゲストとして招く。

座談会の後、街頭行動を行う。18時~19時(キャンドルデモなどを予定)

【問合せ先】 事務局の市村まで(平和フォーラム事務局内)
Tel:03(5289)8222 Fax:03(5289)8223
メール:ichimura@gensuikin.org

「TPPに反対する人々の運動」の動きはこちらをご覧下さい。
http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/home.html
 
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市村忠文(いちむら・ただふみ)
フォーラム平和・人権・環境
東京都千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館1階
電話03-5289-8222 FAX03-5289-8223
Eメール ichimura@gensuikin.org
●平和フォーラム ホームページ
http://www.peace-forum.com/index.html
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