阿部文子
薩摩川内、九州電力の川内原発が、現在もっとも早く再稼動される
可能性が高いという。反対運動の弱いところが狙われている感じだ。
「「金曜デモ」は全国で続いている。首相官邸前で始まったのは、東京電力福島第一原発事故から1年後の2012年3月。それ以降、各地に広がった。誰でも会社や学校帰りにふらっと参加できる形を取り、「脱原発」関係以外の訴えは遠慮してもらうなどのルールを設けて、地元の県庁周辺や繁華街、駅周辺などで、毎週金曜日に有志が集まり、原発再稼動に反対する声を上げ続けている。」(東京新聞6月14日)
東京から約千キロかなれた鹿児島県でも、首相官邸前と同じように、原発再稼動に反対する「金曜デモ」が続いている。いつもは十数名のこじんまりした集まりが、6月13日は全国に呼びかけたところ、東京、大阪、福島などから700人が集まった。
いつもの「金曜デモ」は、夕方だが、この日は県議会初日にあわせて、朝から始まった。午前9時、鹿児島県庁前に色とりどりののぼりや、プラカ-ドがかかえられた。官邸前で100回を超えた金曜日の声は、全国の広がり横のつながりも生まれている。
しかし、この行動が、もう一方で今日の資本主義をどう超えるかという問題意識と結びつく必要がある。何故なら、原発は資本主義経済である限り、特にわが国においては、一方で、廃炉にし、廃炉ビジネスとして取り組みながら、他方では、原発の売り込み取引をするという方向をやめることはできないからである。
それにしても、がんばれー。わがふるさと鹿児島の「金曜デモ」。
お互いに、川内原発再稼動を許さじと金曜日の声を上げ続けていこう。