鴨川に住む友人の上田万寿夫さんは、サーファー。サーフライダーファウンデーション・ジャパンの創設者。彼は7月12・13日、ハワイのオハフ大学で、ハワイの友人たちと、
映画<六ケ所村ラプソディ>を上映しに行くという。
なんで、ハワイで<六ケ所村ラプソディ>なの?聞いてしまった。彼が言うには、六ヶ所村核廃棄物の再処理工場から流される放射能は、太平洋のゴミの終着場所、ハワイ沖にも集結してくるはずだという。ハワイ沖には黒潮に乗ったゴミが集結しているすごい様子を、確か写真で見たことがある。
再処理工場が本格稼動すれば、海と空から、まず東北地方の魚と農産物が放射能汚染されるだろう。そして、日本列島全域へ、更に・・・。
記者発表資料: オアフ島での映画上映会について
連絡先: Ryo Kubota (Hawaii)
Telephone: 808-542-4503
Email: ryowave★mac.com
Masuo Ueda (Japan)
Telephone: 04-7093-5302
Email: masuoueda★yahoo.co.jp
<六ケ所村ラプソディ>
-最新の原子力再処理工場をとりまくドキュメンタリーフィルム-
日本の原子力政策に揺れる北の町 日本で原子力発電がはじまって以来、その電力源としての価値と潜在する危険性の評価について、賛成派と反対派は絶えず議論を戦わせている。来る7月12日(土)13日(日)に この現実を垣間見るために、サーフライダーファウンデーション.オアフ支部は、サーフライダーファウンデーション.ジャパンとの連携により、ハワイ大学 Spalding Auditoriumにおいて、ドキュメンタリー映画、<六ケ所村ラプソディ>の上映を行うことになりました。
日本の東北地方に位置する六ケ所村、ここは2004年、世界中で最大、かつ最も新しい原子力燃料再処理工場が完成したということで、世界中の注目を集めている。そして、その本格稼動は真近に迫っている。
そもそも、再処理工程とは原子力発電所と異なり、電力を作る設備ではなく原子力発電所で発生した核廃棄物からプルトニウムを取り出すという行程のことだ。具体的には廃棄物の中に含まれる97%のプルトニウムとウランを取り出し、それをもう一度使うというものだが、そもそもそれらは半永久的貯蔵を要し、環境への漏れも危惧されている。
賛成派は再処理こそ、エネルギーの効率的利用という理にかなったものだと考えるが、一方、反対派は、このことこそ取り返しのつかない環境問題を引き起こすと主張する。専門家は、再処理工場は、通常の原子力発電所が1年かけて排出する放射能をたった1日で大気と海に排出すると指摘している。
そして、六ケ所村では意見の応酬は続く。その中で、この地域の経済は再処理工場建設などから派生する効果に依存するようになり、以前のように出稼ぎのために人口11,000人の町を出ていく必要は無くなった。しかし、放射能汚染の生活への影響を危惧する人や、伝統的農的生活の崩壊を憂う人たちもいる。
この映画の監督である、鎌仲ひとみさんは、”六ケ所村ラプソディ”を通して忍耐強く、かつ人々に対する敬意をもちながら賛成派、反対派の素顔を写し出している。
今回の上映企画にあたっては、まず”再処理工場とは何か?”を知ってもらい、これから世界が直面するエネルギー問題とそれがどれだけのリスクを抱えているのか、まで思考を巡らせていただき、さらには、もしもの際にはハワイの海にどのような影響があるのか?を考えていただければと思っています。
この問題は、直接の裏庭というほど身近なものではないかもしれませんが、その影響は量りしれないものであることは確かなことであり、まずは、<現実を知る>ということが大切なことでしょう。
上映会場:ハワイ大学Spalding uditorium ;
日時:7月12日(土)午後5時から
7月13日(日)午後2時から
料金: General Public(一般成人)5ドル
Students and faculty(学生、教職員) 3ドル
18歳以下は無料
*問い合わせ: 本上映への質問や取材の申し込みは上記までお願いします。
ハワイ大学キャンパス地図
http://manoa.hawaii.edu/map/ サーフライダーファウンデーション.オアフ支部
http://www.surfrider.org/oahu/