2011年5月28日土曜日

【原発アクション】“復興へ誓い”飯舘村で集い



原発事故の影響で、今月末をめどに住民が避難を求められている福島県の飯舘村で、村を離れる前に住民どうしのつながりを再認識し、村の復興を誓おうと、25日夜、村民の集いが開かれました。

この集いは、飯舘村の住民の有志が企画したもので、会場の中学校には、住民など270人余りが集まりました。はじめに、住民をパネリストに討論が行われ、「子どもの健康が心配だ」とか、「村に戻っても元の生活ができるのか不安だ」といった意見が出されました。

続いて、20年ほど前にコンサートで村を訪れたことがある歌手の加藤登紀子さんが特別ゲストで登場し、被災者に思いをはせて震災の直後に作った曲、「今どこにいますか」を披露しました。また、24日に完成したばかりの曲「命結(ぬちゆい)」には、「手間ひまをかける」という意味の「までい」という地元のことばが歌詞に入っていて、加藤さんが命の結びつきの大切さを歌い上げると、住民のなかには涙ぐむ姿も見られました。

加藤さんの歌に勇気づけられた住民たちは、最後に再び村に戻ってくることを誓い、「負げねど!」と力強く、三唱していました。村に住む60代の女性は「集いに出て、元気になりました。必ず戻ってきます」と話していました。

加藤登紀子さんは「大変な状況ですが、村の人たちに少しでも前向きになってもらえたらと思います」と話していました。


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