2011年5月23日
ネットワーク農縁・世話人会
ネットワーク農縁・世話人会
3・11地震、津波、原発事故が発生し、会員の皆様も驚愕されたことと思います。
被災された方々、もはや物言えぬ人たちの無念はいかばかりかとお察しいたします。
ネットワーク農縁や新庄水田トラスト会員の皆様には救援金による援助を、新庄の農家には、数度にわたり被災地への物資や食料など直接の援助をしていただき有難うございます。
福島原発事故は今も危機状況が続いており、放射能を出し続けています。
私達は、このとてつもなく危険な全ての原発を運転中止にし、廃炉にすべきだと思います。
そのためにささやかながら行動していきます。
現在、福島原発からの放射能は、特に東北・関東に拡散しています。
ですから、皆様も”昨年収穫の米は大丈夫として、今年収穫の農縁米や水田トラストの米は大丈夫かな?”と思っておられるのではないかと思います。
ところで、4月2日と18日に、山形県が農林水産省と連携して実施した調査分析結果が「放射性物質に係わる農用地の土壌分析調査の結果について」として公表されました。
土壌の分析対象は、放射性セシウムで、調査方法は、調査地点の圃場から採取した土壌を、農林水産省が指定した分析機関に送付し、分析したものとされています。
その結果、新庄市の水田からは13ベクレル/kgのセシウムが検出されています。
作付け制限はありません。なぜなら「作付け制限の判断基準(原子力災害対策本部は、土壌中の放射性セシウムが、5000ベクレル/kgを超える場合に作付けを制限」しているからです。
なお、新庄での大豆に関する調査はなされていませんが、お隣の酒田市の畑からはセシウムは検出されていません。
この情報に関する問い合わせ先は、山形県農林水産ブ環境農業推進課・課長補佐 三浦 浩さん 電話:023-630-2555です。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/norinsuisan/140027/dojyobunseki.html
(山形県ホームページ・放射性物質に係る農用地の土壌分析調査の結果について)
基準値(5000ベクレル)に比べれば、新庄の16ベクレルはかなり低いといえます。
しかし、放射能汚染がほんの少しでもあれば、私達は安全だとは思えません。
放射性物質は有害なのですから。従って、国や自治体が作っている基準以下なら安全とは考えていません。
しかし、原発から放射能を放出し続けている現在のような状態の中で生きてい行くためには、妊婦、幼児、子供に対する特別の配慮をしなければなりませんが、東北、関東地方で全く放射性汚染がない農産物を入手することは困難になってくるだろうと思います。従って何らかの覚悟をして生きていかなければならない時代が来てしまったのではないかと思うのです。
先祖代々、米で生計を立て、無農薬・無化学肥料等で稲を育ててきたネットワーク農縁の農家は、都市消費者以上に無念であるにちがいありません。
私達は事態の推移を見守りつつも、出来る限り農縁米を購入し、また、トラストで遺伝子組み換えでない田んぼや大豆畑を増やしていきたいと思っています。
しかし、放射能汚染に関しては、ネットワーク農縁として、ここまでは安全だ、という基準は出せません。
最終判断は、私達会員個人個人の判断と生き方にかかっているのだと思います。
以上
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