2010年9月18日土曜日

幻の米「さわのはな」生誕50周年

田中正治



新庄水田トラストでは”さわのはな”を栽培しています。
山形県尾花沢で50年前に生まれたもので、市場からはほぼ姿を消していますが、一部の農家が”おいしい”のでつくり続けていました。
少し粒は小さいのですが、胚芽が大きくしっかりしています。精米すると少し乳白色ぽくなるので、米の検査では、等外米になったりするので、市場向けには農家はつくらず、自家飯米として栽培していました。

新庄水田トラストは、10年前から、遺伝子組み換えNO!の田んぼを増やしていこう、在来種を拡大していこうという趣旨で、都市住民と農家が協力して”さわのはな”を栽培しています。
もっとも普段の栽培管理は農家に委託して、都市会員が農作業に参加するのは田の草取りです。
10年間、百数十名の都市会員と7名の農家の産消提携の運動です。

”さわのはな”は、梅雨に入っても食味が落ちないお米なので、年間にわたってトラスト会員がお米を受け取るのには適しているようです。普通、お米は梅雨に入ると食味がぐんと落ちますので。

モンサント社をはじめ、世界のアグリビジネスは、種(たね)を支配しようとしています。日本の野菜の種も気がつかない間に、ほとんどを輸入に頼ってしまっているのが現状です。
種子の自家採取の権利は、知らない間に狭められようとしています。種子会社の特許権(知的所有権)をたてに、農民が永代にわたって種子を採取してきた自家採取の権利が狭められようとしています。
自家採取こそ農業の根幹だといってよいでしょう。

在来種はその土地にあった品種ですので作りやすく、また気象条件にも適応能力があります。
日本中にまだまだ沢山の在来種が受け継がれています。でも、それが農家の自家消費にとどまるなら、栽培していた農家のおばあちゃんが亡くなられたらそれでおしまいになるでしょう。ですから、トラストや産直といった方法で、生産・流通・消費のサイクルを作る必要があるのです。

山形県・長井市のフォークソンググループ・影法師が、さわのはなにささげる歌を作曲しました。
タイトルは、「コメのコメ さわのはなに捧ぐ」
「50年前に 生まれた米が いまなお田んぼで きらめいている・・・」 「時代に合わぬと 捨てられた米が米の未来を 指し示している・・」

(写真は、フォークグループ・影法師)


世銀 グローバル農地投資の調査結果を公表
ランドラッシュは重大な社会・環境リスクを生む恐れ

農業情報研究所
2010年9月8日

 世界銀行が9月7日、グローバルなランドラッシュに関する最も包括的とされるサーベイの結果を発表した。その内容は、フィナンシャル・タイムズ紙が既にリークしていたことと基本的に変わらない(参照:外国農地投資 法弱体国に狙い 投機目的で安く買いたたく FT紙に漏れ出た世銀報告草案,10.7.28)が、報告書の全容の紹介は別の機会に譲り、取りあえず、そのメッセージの核心をなすと筆者が考えるところを紹介しておくことにする。



 http://siteresources.worldbank.org/INTARD/Resources/ESW_Sept7_final_final.pdf

 報告は、とりわけ食料価格高騰が引き金となって急増した途上国における大規模な土地取得(農地投資)は、適切に管理されなければ重大な社会的・環境的リスクを生むだろう、途上国は人々の資源に対する権利を認め、尊重せねばならない、多くの投資家を引き付ける途上国は弱者を土地取り上げから護る能力を欠いていると警告する。

 世銀のサーベイとはいえ、基本的情報源は、Grain(NGO)が大規模土地取得のグローバルなサーベイランスのために開設したブログ*に集められたメディアのリポートである。こうした情報には一定のバイアスがあるとしても、政府の公式記録と対比すると(投資)プロジェクトの進捗とともに事実に即したものになってくることがわかる。また、これは世界全体をカバーする唯一の情報源でもある。ということで、サーベイは、投資の性格を確認し、報告された投資者の意図に関する記述された証拠を提供し、このような投資のターゲットとしての国の魅力を増す要因の軽量経済学的評価を行うために、これらのメディアのリポートを使用したという。

 http://farmlandgrab.org/

 2008年10月1日から2009年8月31日までのこうした情報の分析から次のことが明らかになった。

 ・報告されたプロジェクトの数は全体で464、うち面積に関する情報を含むものは203で、これらの面積は全体で4,460万ヘクタールに達する。プロジェクトのターゲットとなる国は81ヵ国で、うち面積で約3分の2(3,200万ヘクタール)をカバーする48%の国のプロジェクトがサブサハラ・アフリカにかかわる。これに、800万ヘクタールの東・南アジア、430万ヘクタールのヨーロッパと中央アジア、320万ヘクタールのラテンアメリカが続く。プロジェクトの面積規模は「野心的」で平均4 万ヘクタール、20万ヘクタール以上が4分に1を占め、1万ヘクタール未満は 4分の1を占めるに過ぎない。(生産する)商品に関する情報を含むのは405のプロジェクトで、37%が食料作物、21%が工業用または換金作物、21%がバイオ燃料だった。残りは、保全・娯楽区域、牧畜、植林地。

 ・報告された意図とは対照的に、大部分のプロジェクトは土地を取得していないか、取得した土地を意図したように使っていない。30%は「探求」段階にあり(すなわち政府の承認を得ておらず)、18%は承認されたがスタートしておらず、30%が初期段階にあり、実際に農業を始めたのは21%にすぎず、この場合にも規模は意図したものよりずっと小さい。

 ・世界全体のプロジェクの23%がサブサハラ・アフリカのスーダン、エチオピア、ナイジェリア、ガーナ、モザンビークに集中している。ラテンアメリカ(主にブラジルとアルゼンチン)が21%、ヨーロッパと中央アジア(主にロシア、カザフスタン、ウクライナ)が11%、東南アジア(フィリピン、カンボジア、インドネシア、ラオス)が10%である。サブサハラ・アフリカとラテンアメリカでは、食料作物とともバイオ燃料に関するプロジェクトが多くなっている。

 ・投資国は限られている。中国、湾岸諸国(サウジアラビア、UAE、カタール、クウェート、バーレーン)、北アフリカ(リビア、エジプト)、ロシア、英国・米国等の先進国である。活動を開始したプロジェクトの比率は投資国により大きく異なり、リビア、インド、湾岸諸国、英国は意図と実施の間の差が特に大きい。

 ・最大のシェアを占める投資者はアグリビジネスと工業で、アグリビジネスは食料作物、工業はバイオ燃料に特化している。政府出資投資ファンド(SWF)が直接投資しているように見えない。中東や北アフリカのファンドは他の地域のファンドに比べて食料作物に特化しており、中東の土地需要が国内の食料需要に発するものであることを示唆している。

 ・投資家を引き付ける要因は森林ではなく、森林でない土地が豊かにあることである。一般的な外国直接投資と異なり、投資家を保護する法の支配や有利な投資環境は投資の計画や実施にほとんど影響を与えない。農村の土地保有権の承認はマイナスに影響する。つまり、土地への権利が弱いほど、投資者にとっての魅力は大きくなる。

  こうして、「投資者の関心が土地ガバナンスの弱い国に集中することは、投資者が、基本的には無償で、地方の権利を無視して土地を取得するリスクを増し、遠大な否定的結果につながる可能性がある」。

 他方、こうしたメディアのリポートを検証するために14ヵ国の政府からデータを集めてみた。こうしたデータが際立たせるのは次のことである。、

 ・政策が大規模な土地移転(リースと通じてであれ、販売を通じてであれ)の規模と性質に影響を与える。例えば、”村”に対して強固な土地への権利が与えられているタンザニアでは、2004年1月から2009年6月までの間に投資者に移転された土地は5万ヘクタールに達していないが、モザンビークでは同じ期間に270万ヘクタールが移転され、しかも、2009年の監査によるとその半分は利用されていないか、低利用の状態にあった。移転を受けた投資者の多数は、概ね国内投資者である(国内投資者が占める比率は、ナイジェリアで97%、スーダンで78%、カンボジアで70%となっていた。ただ、モザンビークでは53%、エチオピアでは49%、リベリアでは7%で、これらの国では外国投資者の役割も大きくなっている)。さらに、大部分のケースでで、予想される雇用創出と純投資のレベルは非常に低い。

 ・制度(公的機関)の能力と土地情報の管理が非常に弱体である。土地需要が最近増えた多くの国で、提案について十分な審査が行われず、なすべき注意もなくプロジェクトが承認され、責任が重複する諸機関が張り合い、秘密主義が横行している。そのために、ガバナンスの弱体化につながる環境が作り出されている。土地取得に関する公式記録は不完全で、社会的・環境的規範の無視が広がっている。これらすべてが、投資者を引き付けるための”どん底に突進するレース”の危険性を暗示している。地方住民との協議の欠如や不足、不明確な境界画定が土地保有の安全保障を損ない、投資意欲を減らし、紛争頻発の可能性を高め、公共部門が土地税を集め、投資者が地方住民との間で結んだ協定の順守状況の監視を難しくしている。

 同時に行われたケース・スタディでも、①土地ガバナンスの弱体と、地方コミュニティの土地への権利の承認、保護、(自主的移転の場合の)補償の欠如、② 大規模投資を進め、管理する国の能力(明確で執行可能な協定に結果する関係者全体が参加する包括的協議を含む)の欠如、③十分に練り上げられておらず、技術的に存続不能な、あるいは地方・国の開発ビジョンと矛盾し、ある場合には投資者の地域住民の土地の侵略にもつながる投資者の提案など、大規模投資をめぐる不安が広がっていることが確認された。

 それにもかかわらず、これらケーススタディは、大規模投資が、社会的インフラ支援、雇用創出、地方生産者に対する市場アクセスと技術の提供、地方と国の税収増加という4つのチャネルを通じて利益をもたらす可能性があることも示している、という。

 要するに、アフリカをはじめとする多くの途上国では、土地所有権が記録も、尊重もされておらず、投資の詳細は内密にされ、土地への権利に関する情報はデータベースに蓄積されておらず、権利を公式に認められていない先住民や小規模農民は土地協定から排除されている。だから、こうした人々がこうした大規模投資から利益を得るのは非常に難しい。それは、世銀や日本政府も推奨する「責任ある」投資家さえ遠ざける恐れがある。実際、スーダンの多くの農民は土地への権利を失ったが、移転された土地の少なからぬ部分が耕作されないままになっていると不平を言っているというように、投資者の関心は作物栽培するよりも、土地価格の上昇を当てにした投機にあるのではないかと疑われる例も多い。

 それにもかかわらず、世銀等国際社会は、大規模土地投資は有益と信じ、自主的な「行動原則」づくりにこだわり続ける。 その実施についてはいかなる成算もないままに。この問題にかかわる中部・東アフリカ諸国の市民・農民・遊牧民団体が国際社会に求めているのは、何よりも、外国投資活動を規制するための国際的規制のフレームワークである。その上に、企業は社会的にもっと責任ある投資を行うことを”自ら”決定するように説得されねばならない、投資国の国民は自分の金がどこにどのように投資されているか知らねばならない、企業はランドグラブ(土地収奪)の故に公然と辱められ、咎められねばならない(shoud be publicly shamed and blamed)と言う。

  東・中部アフリカにおけるランドグラビング(土地収奪) 現地市民・農民団体等による研究集会報告,10.9.2


2010年8月22日日曜日

さわのはな生産者からのメッセージ 2010年7月15日

無農薬・無化学肥料の「さわのはな」を作っているお百姓さんたちのメッセージです。





【 星 川 公 見 】

● 大豆の草取りに参加いただいた方々には、翌日の月山登山とさぞお疲れのことだったと思います。天候が悪くて山頂まで登れなかったことが残念でした。来年の草取りは次の日の予定など参加者の希望を募ってみるのもよいかと思います。

 さて、今年の稲ですが、新庄ではさわのはな等の稲穂が出揃う頃になりました。猛暑が稲に与える影響などは秋になって米を収穫してみないと判りませんが、今年は稲の葉を食べるアオムシが多く、かなり葉っぱが食べられています。葉は呼吸をしたり、デンプンを作る大事な器官ですから、多少なりとも影響があることは確かです。そんなに深刻ではありませんが。それも自然だと思っていただければ … 。





【 笹 輝美 】

● 平年より5日ほど早い梅雨明け後の新庄も暑い暑い、シヌシヌを連発する毎日で、特に 8/5 は36.5℃まで上り夕方にはバテバテ。それでもシャワーで汗を流せば失せかけていた食欲が意気を吹き返し、粗食を満足するまで食べまくっています。そんな暑い中での大豆畑の草取りご苦労様でした。予想より早く終わり、駆け足ながら無農薬の稲を見て回ってのせわしい後の温泉は本当にイイデスナァー。

 翌日の楽しみにしていた月山登山は8合目の登山口あたりからガスがかかり、雨にも見舞われたため、9合目の仏生池小屋で早い昼食をとって引き返すハメになってしまいましたが、皆さん来年のリベンジを楽しみにしてくれました。来年は山頂からの360度の展望と豊富な高山植物を楽しみたいものです。

 さて、6月の低温で生育が遅れ気味であった稲は梅雨明け後の好天により急激に進み、平年より早目の出穂となっています。特に感温性の強い品種は今までにないほど早まっています。ただ米がミルク状の乳熟期に籾の中に嘴を刺し込んでミルク状の実を吸い取るため、完熟した時食害痕が黒い斑点として残ってしまうカメムシは平年の3倍も確認されており、特に無農薬の米に班点米が出ないか心配しています。

 今日12日夕方、台風4号が東北地方を通過しましたが雨風の被害は発生していません。稲穂が首を垂らすまで、いま暫く安定した天候を願っています。





【 今田 多一 】

● 12日、東北地方を台風4号が横切ろうとしています。西日本では7月、ゲリラ豪雨での被害ニュースがたびたび流れたが新庄は6月以降、好天気に恵まれ、そして夏に入り“暑い暑い”の連発である。

そのお陰で稲の生育は今のところ順調である。でも人間は少しバテ気味でもあるが今月いっぱいくらいこの好天気が続いてほしいものだ。





【 遠藤 敏信 】

● 残 暑 お 見 舞 い 申 し 上 げ ま す 。何と暑い 夏の日々でした。

 今日は盆、つれあいに「仏前に飾る花を採ってきて … 」と命じられ萩とススキを採りに行く。すでに尾花は出ていた。新庄はススキの開花最前線地に数えられている。

 夜、盆礼客が早く退けた。「短信集」のまとめにかかっている。静寂。もう少し飲もう。耳に入るのは扇風機の風音と窓越しに聞こえるムシの音だけだ。

米連邦地裁判事 モンサントの除草剤耐性GMシュガ-ビートの栽培を禁止

農業情報研究所(WAPIC)


 米国農務省(USDA)は米国農民が広く採用しているグリホサート耐性GMシュガービートの栽培承認に先立ち、適切な環境影響評価を怠ったと昨年9月に判決したンフランシスコ米連邦地裁判事(→栽培許可済みの除草剤耐性GMビート 重大な環境影響の恐れ 米連邦地裁判決,09.9.24)が8月13日、このGM作物の栽培を禁止するという決定を下した。

 ただし、この禁止は既に栽培されたか、収穫された作物には適用されない。モンサントは、当面の砂糖の供給や消費者価格に影響はないが、来春の作付までにはこの判決の意味するところを完全に理解せねばならないと言う。米国の砂糖作物の半分ほどがシュガ-ビートで、その95%がグリホサート耐性GM品種になっている。

 しかし、訴えた食品安全センターは、農家は簡単に非GM品種に戻ることができると応酬しているという。

 U.S. judge bans planting of genetically engineered beets,Reuters,8.13
 http://www.reuters.com/article/idUSTRE67D08220100814?type=GCA-GreenBusiness

 関連情報
 GM作物への過剰依存がその環境・経済便益を削り取る アメリカの新研究,10.4.14

2010年8月19日木曜日

米国野生地に2種の除草剤耐性GMキャノーラが定着 米国初の発見

農業情報研究所(WAPIC)


 ”Nature News”が伝えるところによると、遺伝子組み換え(GM)キャノーラ(Brassica napus ナタネ)が米国・ノースダコタの野生地で自生しているのをアーカンソー大学の研究チームが発見した。日本、イギリス、カナダなどで既に発見されていることからすれば少しも驚くべきことではないが、この分野の研究資金を欠く米国では初めての発見という。



 野生地で発見されたのはモンサント社のラウンドアップ(グリホサート)とバイエル・クロップ・サイエンス社のリバーティ(グルホシネート)に耐性の二つの種類の除草剤耐性GMキャノーラ、野生化したこれらGMキャノーラが農業生産地域から遠く離れた道路、ガソリンスタンド、食品雑貨店に近い土地に自生していた。



 研究者は今年6月4日から7月30日まで、ノースダコタの道路沿い8キロメートルごとに植物のサンプルを取った。各地点のBrassica napusの数をカウント、一つを採集してどちらかの除草剤に耐性を与える蛋白質の有無を検査した。検査された288のサイトの半分近くでBrassica napusが発見され、そのうち、少なくとも80%が除草剤耐性だった(41%はラウンドアップ耐性、40%がリバーティ耐性)。二つは両方の除草剤に耐性だった。これら野生化した集団は、栽培用GM種子が輸送中にトラックからこぼれて定着した可能性がある。

 研究者によると、両方の除草剤に耐性の植物の発見は、「野生化したキャノーラの集団が数世代にわたってランドスケープを構成してきた」ことを示す。これらが何らか生態学的結果をもたらすものかどうか確認する必要があるが、農家にとっての雑草問題になる可能性があるという。

 GM crop escapes into the American wild,Nature News,8.6
 http://www.nature.com/news/2010/100806/full/news.2010.393.html

2010年8月2日月曜日

さわのはな生産者からのメッセージ

無農薬・無化学肥料の「さわのはな」を作っているお百姓さんたちのメッセージです。2010年7月15日





【 笹 輝美 】

● 6月に入り気温は高めに推移し曇雨天の日が多く、しかも昼夜の温度差が小さい為、稲の草丈は平年より5〜10cmほど長く、稲体も軟弱に育っており、イネアオムシや葉イモチ病の発生しやすい条件となっており、今後の天候を気にしています。

 今回の参議院議員選挙の結果は与党の大敗に終わったが各党「国民の為」と称し、互いにあれこれと批判合戦に興じている様を観ていると、我々庶民からすれば自民党は“不自由非民党”であり、民主党は”民従党“と思えるし他党も似たように見えてくるのだ。

 国・地方自治体及び公的組織の借金を合計すると国民一人当たり10,000,000円というとてつもない額に膨れ上がってしまった。これは一つは議員・役人が国民の為という大儀の下、自分が返す必要のない借金を至極当然の事のように繰り返し選挙民には予算を持ってきたのは私ですと胸を張り、次の選挙に備えて来た事にあると思う。
そして「やはり○○先生は偉い」とただ無条件に賞賛する事がそれに拍車をかけてきたと思う。家庭でいうならば返済を考えずに借金を繰り返し、土地を買い、家を新築し、高級車を揃え、諸々の機械を揃えても、子供に払いきれないほどの借金を残す人を誰も偉いとは思わない筈だ。

 借金がこれほど膨れ上がったのだから、どの党が政権を取っても誰が総理となっても出来ることは限られてくるのは当然であろう。小泉・竹中のような庶民切捨てのカイカクでなく、資本主義の限界を認めた上での本当の改革が今求められていると云えよう。

 一方我々庶民も観客民主主義と言われるような無責任な観光的選挙民に堕した結果、今日の混乱を招いたという事実も認めねばなるまい。それこそ、今後の民主主義を語る第一歩であると思えてならない。


【 今田 多一 】

● 梅雨時期と重なる為か“栗の花が満開の時はよく雨が降るもんだ”と年よりは言う。新庄も6月下旬から梅雨空でゲリラ豪雨こそないがはっきりしない天候である。

 その合間をぬって大豆トラスト畑の中耕(6/26)と培土(7/9)を行った。今年は昨年までイネを植えていた新しい圃場なので草は少ないかと思っていたが、草の生命力はたくましい。

 大豆トラスト畑の草取りツアーまで約半月あるがこの天候だから草は伸びると思うが、マメも負けないで育ってほしい。草取りツアーの参加をお待ちしております。


【 遠藤 敏信 】

● 山形県期待の米の新品種「つや姫」がこの秋、市場にデビューする。

 山形県内生産者が限定され、新庄市内では76人に種子が配られ、栽培されている。全て、特別栽培米扱いで肥料・薬剤等指定されたものの使用が義務付けられ、指定された量(通常の慣行栽培の2分の1)以下で育てなければならない。
しかも最終的に収穫された米の成分検査を行い、たんぱく質含量が6.5%以上のものはつや姫のレッテルでは売り出されない方針だという。

 10日にJA新庄市管内4ブロックに分かれ圃場の巡回診断を行い、草丈、茎数、葉色濃度を調査。良食味を保持できる穂肥の適期と量を導き出した。

 収量増を狙えばどうしても質は落ちるし、ある程度の収量がなければ収入が減る。質と量の間には微妙なバランスが存在する。

 今年は生産者が限定されているため一定の品質が保てるだろうが、来年以降、自家採取の種などから作付け者が拡大した場合、栽培マニュアルを徹底しないと、昨年政権を奪取し国民から歓迎された民主党が一年たたずして評判を落としたように、期待倒れになる懸念もある。

2010年7月24日土曜日

EU GM作物栽培の認否 各国の裁量に 共存措置にも柔軟性 GMフリー地域も可 欧州委が提案


欧州委員会が7月13日、その領土の一部または全体において遺伝子組み換え(GM)作物の栽培を許すか、制限するか、禁止するか、欧州連合(EU)構成国が自由に決定できるとするGMOに関する新たな制度を提案した。”科学”に基づくGMO許可制度そのものは変えないが、それぞれの領土内でのGM作物の栽培を制限するか、禁止するかは構成国が決められるように指令(Directive 2001/18/EC、参照:EU:遺伝子組み換え体に関する新規則案)を改正、構成国が採択すべき通常非GM作物や有機作物との”共存”措置(参照:EU新GMO規則成立、GM・非GM共存確保の指針も出たが・・・,03.7.24)に関しても地方、地域、国の条件に応じた柔軟性を認めるという。

 指令については、構成国がその領土内でのGMOの栽培を制限あるいは禁止することができるとする条項を追加する。この新指令が発効すれば、構成国は、EUレベルで栽培が許可されたすべてのGM作物について、栽培を許すか、制限するか、禁止するか、決定できる。ただし、栽培が許可されたGM作物種子の輸入やEU内での販売を禁止することは許されない。


 共存措置の目的は、GM作物栽培地域での通常作物や有機作物の偶然のGM汚染を回避、汚染によって生じ得る経済的損害や影響を防ぐことにあり、現在のこれに関するガイドラインは表示基準の0.9%以上の汚染を防ぐような共存措置の採択を各国に求めている。新たなガイドラインでは、0.9%未満の汚染も防ぐような共存措置の採択を認める。さらに、共存措置では偶然の汚染を防ぐに十分でないときには、従来は認められなかったGMOフリー地域—大規模な面積でのGM作物栽培の制限—も認めるという。ただし、このような制限措置は、通常作物・有機作物の保護という目的に相応するものでなければならない。


 GMOs: Member States to be given full responsibility on cultivation in their
territories,European Commission,10.7.13
 http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/10/921&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
 Questions and Answers on the EU's new approach to the cultivation of
GMOs,European Commission,10.7.13
 http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/10/325&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en



 関連情報(農業情報研究所)
 EU GM作物栽培禁止権限を各国に 欧州委が来月提案するという報道,10.6.5


 その他関連ニュース

イギリス
 British pressure for GM crops unwelcome in Europe,The Guardian,7.12
 http://www.guardian.co.uk/environment/cif-green/2010/jul/12/british-pressure-gm-crops-unwelcome-europe

 イタリア
EU proposes GMO policy overhaul,ANSA(Italia),7.13

http://www.ansa.it/web/notizie/rubriche/english/2010/07/13/visualizza_new.html_1852212358.html


 フランス
José Bové : "Les lobbies essayent d'imposer les OGM à l'Europe",Le Monde,7.13

http://www.lemonde.fr/planete/article/2010/07/13/jose-bove-les-lobbies-essayent-d-imposer-les-ogm-a-l-europe_1387537_3244.html

OGM : "La science doit nous montrer la voie à suivre",Le Monde,7.14
John Dalli, commissaire européen en charge de la santé et de
la protection des consommateurs

http://www.lemonde.fr/planete/article/2010/07/13/ogm-la-science-doit-nous-montrer-la-voie-a-suivre_1387221_3244.html


 ドイツ
EU seeks compromise on genetically modified crops,Deutsche Welle,7.14

http://www.dw-world.de/dw/article/0,,5790359,00.html?maca=en-rss-en-all-1573-rdf


 アイルランド
Plan to devolve GM crop policy to European states,The Irish Times,7.14

http://www.irishtimes.com/newspaper/world/2010/0714/1224274660949.html


 アメリカ
 Europe’s New Approach to Biotech Food,The New York Times,7.8
 http://www.nytimes.com/2010/07/08/business/energy-environment/08biotech.html?src=me&ref=business