2010年8月22日日曜日

米連邦地裁判事 モンサントの除草剤耐性GMシュガ-ビートの栽培を禁止

農業情報研究所(WAPIC)


 米国農務省(USDA)は米国農民が広く採用しているグリホサート耐性GMシュガービートの栽培承認に先立ち、適切な環境影響評価を怠ったと昨年9月に判決したンフランシスコ米連邦地裁判事(→栽培許可済みの除草剤耐性GMビート 重大な環境影響の恐れ 米連邦地裁判決,09.9.24)が8月13日、このGM作物の栽培を禁止するという決定を下した。

 ただし、この禁止は既に栽培されたか、収穫された作物には適用されない。モンサントは、当面の砂糖の供給や消費者価格に影響はないが、来春の作付までにはこの判決の意味するところを完全に理解せねばならないと言う。米国の砂糖作物の半分ほどがシュガ-ビートで、その95%がグリホサート耐性GM品種になっている。

 しかし、訴えた食品安全センターは、農家は簡単に非GM品種に戻ることができると応酬しているという。

 U.S. judge bans planting of genetically engineered beets,Reuters,8.13
 http://www.reuters.com/article/idUSTRE67D08220100814?type=GCA-GreenBusiness

 関連情報
 GM作物への過剰依存がその環境・経済便益を削り取る アメリカの新研究,10.4.14

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