2010年8月2日月曜日

さわのはな生産者からのメッセージ

無農薬・無化学肥料の「さわのはな」を作っているお百姓さんたちのメッセージです。2010年7月15日





【 笹 輝美 】

● 6月に入り気温は高めに推移し曇雨天の日が多く、しかも昼夜の温度差が小さい為、稲の草丈は平年より5〜10cmほど長く、稲体も軟弱に育っており、イネアオムシや葉イモチ病の発生しやすい条件となっており、今後の天候を気にしています。

 今回の参議院議員選挙の結果は与党の大敗に終わったが各党「国民の為」と称し、互いにあれこれと批判合戦に興じている様を観ていると、我々庶民からすれば自民党は“不自由非民党”であり、民主党は”民従党“と思えるし他党も似たように見えてくるのだ。

 国・地方自治体及び公的組織の借金を合計すると国民一人当たり10,000,000円というとてつもない額に膨れ上がってしまった。これは一つは議員・役人が国民の為という大儀の下、自分が返す必要のない借金を至極当然の事のように繰り返し選挙民には予算を持ってきたのは私ですと胸を張り、次の選挙に備えて来た事にあると思う。
そして「やはり○○先生は偉い」とただ無条件に賞賛する事がそれに拍車をかけてきたと思う。家庭でいうならば返済を考えずに借金を繰り返し、土地を買い、家を新築し、高級車を揃え、諸々の機械を揃えても、子供に払いきれないほどの借金を残す人を誰も偉いとは思わない筈だ。

 借金がこれほど膨れ上がったのだから、どの党が政権を取っても誰が総理となっても出来ることは限られてくるのは当然であろう。小泉・竹中のような庶民切捨てのカイカクでなく、資本主義の限界を認めた上での本当の改革が今求められていると云えよう。

 一方我々庶民も観客民主主義と言われるような無責任な観光的選挙民に堕した結果、今日の混乱を招いたという事実も認めねばなるまい。それこそ、今後の民主主義を語る第一歩であると思えてならない。


【 今田 多一 】

● 梅雨時期と重なる為か“栗の花が満開の時はよく雨が降るもんだ”と年よりは言う。新庄も6月下旬から梅雨空でゲリラ豪雨こそないがはっきりしない天候である。

 その合間をぬって大豆トラスト畑の中耕(6/26)と培土(7/9)を行った。今年は昨年までイネを植えていた新しい圃場なので草は少ないかと思っていたが、草の生命力はたくましい。

 大豆トラスト畑の草取りツアーまで約半月あるがこの天候だから草は伸びると思うが、マメも負けないで育ってほしい。草取りツアーの参加をお待ちしております。


【 遠藤 敏信 】

● 山形県期待の米の新品種「つや姫」がこの秋、市場にデビューする。

 山形県内生産者が限定され、新庄市内では76人に種子が配られ、栽培されている。全て、特別栽培米扱いで肥料・薬剤等指定されたものの使用が義務付けられ、指定された量(通常の慣行栽培の2分の1)以下で育てなければならない。
しかも最終的に収穫された米の成分検査を行い、たんぱく質含量が6.5%以上のものはつや姫のレッテルでは売り出されない方針だという。

 10日にJA新庄市管内4ブロックに分かれ圃場の巡回診断を行い、草丈、茎数、葉色濃度を調査。良食味を保持できる穂肥の適期と量を導き出した。

 収量増を狙えばどうしても質は落ちるし、ある程度の収量がなければ収入が減る。質と量の間には微妙なバランスが存在する。

 今年は生産者が限定されているため一定の品質が保てるだろうが、来年以降、自家採取の種などから作付け者が拡大した場合、栽培マニュアルを徹底しないと、昨年政権を奪取し国民から歓迎された民主党が一年たたずして評判を落としたように、期待倒れになる懸念もある。

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