オーケストラと共演した新作『ストーリートーン』を12月24日(水)にリリースするニール・ヤングだが、大手農薬メーカーのモンサント社と手を組んで食品規制に異を唱えているスターバックス・コーヒーについて、商品をボイコットするべきだとファンに呼びかけている。
今年に入ってからアメリカのバーモント州では乳製品、食肉、アル
コールとレストランの食事以外のすべての食品や飲料について20
16年7月から遺伝子組み換え食材の使用の有無について表示しな
ければならないという州条例が成立している。しかし、モンサント
はこの条例が不当だとして法廷に訴えていて、この訴えにスターバ
ックスも加わっていることを、遺伝子操作などのバイオテクノロジ
ーの危険性を訴えているNPO団体ジェネティック・リテラシー・
プロジェクトがそのオフィシャル・サイトで伝えている。
これに対してニールは自身のオフィシャル・サイトで、スターバッ
クスがモンサント社と手を切るまでスターバックスのボイコットを
するべきだと呼びかけている。
「モンサントにとっては俺たちがなにを考えていたところでどうで
もいい問題なんだろうけど、世間を相手にしているスターバックス
みたいな会社は気にしないわけにはいかないんだよ。俺たちが充分
に世の中の関心を集めることができれば、スターバックスにこの訴
訟を支持するのをやめさせることもできるし、それからほかの会社
も協力しないように圧力をかけていくことができるんだ」
「バーモント州は小さくて、ほとんど都会のない州で人口も60万
しかないところだからね。そのバーモントとモンサントが取っ組み
合うんだから、ほとんどダヴィデとゴリアテの戦いのようなもんだ
よ。これまでスターバックスがLGBTの雇用や労働条件について
進歩的だったことを考えると、悪漢のなかでも一番最悪なモンサン
トと組んだりしてがっかりだよね」
また、ニールはシェール・ガス掘削のために使われるフラッキング
技術(水圧破砕法)が水質や土壌の深刻な汚染をもたらすと問題に
していて、シェール・ガス採掘とひいてはフラッキングを奨励して
いるオバマ大統領を弾劾すべきだと語っている。
時事問題をブラック・ユーモア的に扱うことで知られるテレビのト
ーク番組『ザ・コルベア・リポート』に出演したニールはイラクで
の失策についてオバマ大統領は弾劾されるべきかという問いに次の
ように答えている。
「むしろフラッキングを助長していることで俺は弾劾すべきだと思
うよ。アメリカ国民のためにはならないことなんだから……俺たち
は自由社会に生きていて、オバマはその自由社会の指導者なんだか
らな!」
(c)
NME.COM / IPC Media 2014
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