無農薬・無化学肥料の「さわのはな」を作っているお百姓さんたちのメッセージです。
【 今田 多一 】
● GW(ゴールデンウィーク)後半、新庄は不安定天候でなかなか田が乾かずにいるのだが、田植えの時期からの逆算でぬかるみの湿田状態の田が多々あるのだが、トラクターで田越し、代掻きと次々と農作業にせかされている。テレビでは夏の電力不足と電気料値上げのおどしで原発再稼動をもくろむ原発推進派。
【 笹 輝美 】
● 4月10日頃、あんなに残っていた雪もその後の高温と連日の東風によって見る見る消えてしまった。とは言っても、我家の作業場の軒先の雪がなくなったのは5/4であったし、台風並みの強風が吹き荒れたり、3月下旬並みの低温が続いたり相変わらず不順な天候となっている。例年ならそれこそ猫の手も借りたいほどの超多忙なゴールデンウィークも悪天候のため、本当の連休となってしまい、新聞や本を読み返したりしていた。その中で特に目に付いたのは原発事故関係で 3.11の後、次々と明らかになってきた事故の詳細と国・東電の対応の無責任振りと湯水の如く巨費を投じてきた原発立地の実態である。当初からの地元対策費、建設費、そしてこれから否応なく待ち受ける廃炉費用、使用済み燃料や汚染物質の処分費用54基分を合計すれば、もはや天文学的数字となろう。それだけの膨大な予算を核以外のエネルギー開発に当てていれば、自然エネルギーはじめ、もっとクリーンなエネルギーの活用技術が確立されていたと思わずにはいられない。東電は事故被害者に対し満足な補償などする気はないと見える。仮にも何かとすぐに競争を口にする経済界にあって、数少ない独占を認められている企業である以上簡単に値上げを持ち出す前にそれこそ自己責任において経営者も株主も、設計した会社も建設に当った会社も皆で痛みを負うべき筈である。一連の経過を見て思うのは、国や東電、そして電事連の言うことは全く信用できないということである。
これだけの事故を起しておきながら、社長や会長が交代する程度で役人も東電も推進した研究技術者も誰も責任を負う必要がないのであるから、その無責任構造と体質が事故を招いたに他ならない。再稼動させて万が一事故が起こった場合、彼等はまた想定外と言うのであろうか。アー、またぼやいてしまった。
【 星川 公見 】
● 遅い雪どけで遅れた農作業をようやく取り戻し、苗も順調に育って、この20日頃には田植えになると思います。毎年のことですが、春の種まきから収穫まで順風満帆な年は無いみたいです。自然相手ですからしょうがないのですが、いつも今年は大丈夫だろうか、安全で美味しい米は出来るだろうか、そんな心配ばかりしていますが、この遅い雪どけでも何とか平年並みの田植えになりそうでホッとしています。
土から出てきた蛙も喜んでいるようです。
【 遠藤 敏信 】
● 機械の故障があって、まだ田起しに入ったばかりだ。田面の軟弱さはこの上なく、倅はトラクターの操作に往生している。
それにしても、自然界・いのちの巡りっていうのはすごいと思う。季節の移ろいの中で今は、雨が降るたびに木々の葉っぱがあざやかさを増して膨らんでゆく。新緑がそちこちで、そして山肌をボリューム豊かに彩ってゆく。
代掻き風景 6月23日
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