2008年8月21日木曜日

”さわのはな” 館山・南房総にはびこる

歴史の町 館山

友人の原田 泉さん(新庄水田トラスト会員)の自動車での現代版”引き売り”「いいものお届けショップ」の延長上にステキなお店ができました。

"ナチュレ・ド・いずみ”

館山市國分の道沿いの自宅 庭先の車庫が一変しパッと輝く 澄んだ空間となりました。


ここで扱うおべんとうは 館山市内のお弁当やさん朝倉商店の
おにぎりやおべんとうと同じく さわのはな です。
特に トラスト味噌をぬりこんだおにぎりが 評判なんです。

6月14日は ”ナチュレ・ド・いずみ”開店前夜祭。

昨年4月南総文化ホールで出逢ってからの一年余り泉さんの 楽しく 明るい”苦闘”をささやかに 共にしてきた阿部は 胸がいっぱいでした。
(その間 2人の子どもを引き取っての離婚もありました)

そこにあつまった人々も思いは同じでした。
自己紹介で 楽しく明るく 話してくださいました。

そうか、泉さんの行動力と 若い日病気をして深まった人々へのあたたかい理解が ピュアな方々をひきつけているんだ ウーン 納得!

うれしいですねえ。
楽しくなって 家族3人(2人と1匹)はるんるん気分で帰ってきました。

館山は歴史の町

国定公園の美しい海岸線
滝澤馬琴の「南総里美八犬伝」の舞台でもあり
中世の戦国武将 里美氏の居城館山城跡も 町の中心に近く
森林浴100選の森 野鳥の森もある
海の町らしい明るい町

遊びにいらしたときはぜひ寄ってくださいね。

さわのはな くろ米 黒豆 青豆 トラスト味噌 トラシト醤油もここで手に入ります。

館山市国分54-6 原田 泉
電話・ファックス 0470-22-3270

安房鴨川ちょっとだけ訪問記

古川さつき(新庄水田トラスト会員)

前々からの課題、安房鴨川訪問をようやく実現させました。東京からの電車・わかしお号も安房鴨川駅からのバスも、最後は貸切状態。平塚下車、バス停で出迎えてくださったのは阿部さんと愛犬クロちゃん。他には人っ子一人いません。深山幽谷、「ホーキョ、ホーキョ」と新米鶯たちの歌練習が響きます。

 一見、世俗にはあまりにも寂しい隠遁の地。しかし、そこは21世紀の元気なアウトサイダーたちが活躍する創造の地なのでした。阿部さん、国籍不明(笑)、年齢不詳、社会運動家。現在、ネットワーク農縁・新庄水田トラスト事務局。そのパートナー田中さん、ネットワーク農縁世話人、遊学の森トラスト代表。ご自宅にはそれぞれの事務所があり、パソコンを中心にそこから世界に繋がっています。
新庄水田トラスト
ネットワーク農縁
遊学の森

少し上に故・藤本敏夫さんから歌手の加藤登紀子さんが引き継いだ鴨川自然王国があるというので、案内してもらいました。わかばマークの田中さんですが、七曲の道を手馴れたものです。(ホッ)

途中、観光名所?の大山千枚田を通り、にぎやかな工事現場にも立ち寄りました。棟梁に発破を掛けられながら2組の若い夫婦が慣れない手つきで、しかし嬉しそうに生コンを運んで土台作りをしていました。みんなの集まる楽しいお家ができそうです。今は向こうの2台のバスが仮の住まいとのことですが、それもまた楽しそう。


鴨川自然王国
大山千枚田
Love & Rice

あいにく自然王国への道が工事中。引き返して立ち寄ったのが笹谷窯カフェ。森の中のお洒落なたたずまい。二階からは陶芸教室の子供たちの声が聞こえます。ウインドファームのコーヒーに全粒粉の焼きたてパンを頂きながら、視界には孟宗竹の林、その下の登り窯、あちこちでチャボが雛を引き連れて自由に闊歩していました。五感が久々にフル回転しました。

笹谷釜

ウーフ(WWOOF)に加入しているというMs笹谷は、そのことで田中さんに相談していました。ウーフとは労働と食事付き宿の交換システム。オーストラリアが発祥の地で、日本でも有機農業などに取り入れられているようです。お金は介在しません。双方の利害が合致すれば便利なシステムのようです。http://www.wwoofjapan.com/main/index.php?lang=ja(WWOOF・JAPAN)他にも鴨川では安房マネーという地域通貨があり、市も開かれているそうです。現在、約200人、その多くは「半農+半X」で様々な職業を持ちながら、食は自給自足という現代の最先端(?)族だといいます。

awamoney(アワマネー)

阿部、田中家は田んぼもあり、今は15人が協働(遊学の森トラスト)でお米を作っているそうです。まだ青いのですが、既にたわわな実を重そうにしていました。休日を利用して草取りに来ている青年もいました。きれいに刈らないと藪が猪の通り道になり被害が甚大だといいます。夜には庭にサルがやってきて「キャッ、キャッ」。いつもはおとなしいクロちゃんが吠えて警備に徹していました。折角の作物が台無しではお気の毒です。おサルさんも生きていくのに大変でしょうが、クロちゃん、頑張って!

遊学の森トラスト

阿部、田中家の食事は愛犬と同じで一日2食。美味しいヘルシーメニューです。「そろそろ、食事やな。」台所には二人で立って「味噌味にしましょ。」「いや、塩味や。」とか言いながら、あっという間にできあがります。いつも即興で庭に出て葉っぱを取ってきても一品出来ます。出汁は一切使わず、上等の味噌、醤油と塩で充分。この味を子供たちに伝えられたらどんなにいいことでしょう!お二人がお元気なわけはこの食事にありそうです。ありのまま、自然のままw)


2008年8月19日火曜日

アースディマーケットで遊ぶ♪

あ~~~。楽しかったです♪

1日たくさん遊びました。

代々木公園のケヤキ並木で、
月に一回おこなわれる、
アースディマーケット!
竹でできた竹テントが、
涼しげにならびまして、いい感じ。
久しぶりに行ったのですが、
店舗も多く、
人も賑わっていて、
いい感じでしたよ~。
出展者の方の中には、
信州や、岩手の方から来てはる方も・・・!
ごくろうさんです♪

わたしたちは、
ネットワーク農縁の、阿部さんのブースにて、
和ませていただきながら、
一日中、遊んでおりました。

阿部さんのお店には、
新庄でできたさわのはなとゆう、
お米や、しょう油・・
味噌などがならびます。
どれも阿部さんが、
自信を持っておすすめする逸品ばかり!
(ほんまに、おいしいです♪)

今回は、
「コクーン」のナチュラルお菓子と、
Carabamの、竹でできたサーフボードも、
ならびます。

なんと、母ちゃんの子供用手描きTシャツも♪

なかなかバラエティにとんだ、
お店でございましたよ。

コクーンの、繭ちゃんのお菓子は、
やさしい甘さで、とてもおいしいです。

Carabamの、竹のサーフボードは・・・・。
フム、フム、なるほど・・・・。
竹で、できたサーフボードは、
波に乗る時間や感触・・・ながれ・・・
そのひとつひとつを、
じっくり味わいながら、乗れるんですって・・・
全身で、波乗りをたのしむんですな・・・。
すごいね・・。
(聴いたことを、全部書こうとすると、
  とんでもなく長くなりそうなので、今日はこの辺で・・・)

まるで、家のリビングかと想わせるような、
阿部さんのブースは、
とても居心地が、ようございました。

一日中、たくさん笑いたのしかったです。
お野菜もたくさん買い込みました~♪

みうたんも、一日中お外で、
元気に動きまわってらっしゃいました。
お昼寝なんか、もちろんすっとばし~です。

気のあう、楽しい人たちとの時間は、
最高ですね。

おうちに帰ってゆく阿部さん♪
アリガトウ。

(アカルク タノシク ホガラカニ・たまや一家のブログより)

2008年8月17日日曜日

2008年8月10日日曜日

アメリカ人の危険な食生活(デモクラシーナウより)

アメリカ人の食べ物といえば、ファーストフードとジャンクフードがまず浮かびますが、現在のアメリカ仁の食生活を危機に陥れている元凶を、食物の「工業製品化と栄養学主義」批判という視点から解き明かしています。(田中正治)


「今日たいていのアメリカ人が口にしているものは食物ではなく、食物に似た工業製品だ」──マイケル・ポーラン教授によれば、米国の食生活を危機に陥れている元凶は2つです。第一に、自然の食品に付加価値をつけるため、高度な加工処理を行い、食物を工業製品化する食品産業です。思いのままに栄養素を強化し、いつまでも腐らない工業食品がスーパーの棚にあふれ、自然食品は手に入りにくい、ぜいたく品となります。

第二に、食品そのものよりも、そこに含まれる栄養素が大事だと唱える「栄養学主義」です。これはイデオロギーであって科学ではないとポーランは批判します。科学的根拠の乏しい「善玉」「悪玉」のきめつけや、「栄養素」万能の食品評価などによって、食生活を歪ませていると。このような怪しげな科学に基づいて私達の食生活が変えられるのは恐ろしいことです。どうしてこんなことになってしまったのでしょう?ポーラン教授は、具体的な事例によってわかり易く説明してくれます。(デモクラシーナウより)

マイケル・ポーラン(Michael Pollan)は, カリフォルニア大学バークレー校の科学環境ジャーナリズム教授です。
http://democracynow.jp/submov/20080213-2
フラッシュ動画をクリックしてください。



なお、「「デモクラシー・ナウ!(Democracy Now!)」は北米500局以上で放送されている非営利の独立系ニュース番組です。?大資本による「マスメディア」とは異なり、各種コミュニティ・ラジオ局や衛星放送、ケーブルのパブリック・アクセスTVチャンネル、インターネットなど、さまざまな形態の非営利の公共放送が協力した全国配信ネットワークのさきがけであり最大のものです。?番組の司会を務めるのは、ジャーナリストとして数々の賞を受賞しているエイミー・グッドマン(Amy Goodman)とフアン・ゴンザレス(Juan Gonzalez)です。 」(デモクラシーナウより)


2008年8月1日金曜日

Love & Rice 安房ルネッサンス 

Report:田中正治

Love &  Rice まゆちゃん


むむ?最近変な茶色いバスが止まっているな?と思っていたら、テントやちっちゃな小屋が建ち、若い男女がたむろし始めた。鴨川・大山千枚田のごく近くだ。


今年の冬のある夜、鴨川自然王国の食堂にいたら、若いお兄さんが入って来て、”風でテントが吹き飛ばされたので、一晩泊めてほしい”とスタッフのミツオ君に話している。あの茶色いバスのお兄さん達だ。”ええ根性してるやんか!”と俄然僕は注目しはじめた。


あれから半年以上がたち、いろんな建物が増え続けている。ドラムカン風呂、コンポストトイレ、黒いフォルクスワーゲン、食堂もどき、ドラムカン風呂に代わる湯舟のあるすてきな風呂。眼下を見下ろすと棚田の美しいスコープ。その中に手植えの小さな4枚の棚田もある。生まれてはじめて、田植えをしたという。


手づくりで家も建ててしまおう、cafeもひらきたいという、菅間君(31歳)と岩崎まゆちゃんのカップル。


なんで、鴨川に来たの?とたずねてみると、”住む場所を探す旅の途中、ここが雰囲気がよかったので。たまたま鴨川自然王国のミツオ君を久しぶりにたずねる途中でオシッコがしたくなり、オシッコをしながら、”ここ眺めいいね”、と思った場所が、実は、後にミツオ君に紹介された農人舎(不動産)の沢井さんと上野さんが、”ここいいよ”といって紹介してくれた同じ場所だったんですよ”、と菅間君。


こんな偶然ってあるんですね!2人は”あの場所に呼ばれている気がした”と次の日仮契約をした。契約した後、2ヶ月間九州に向かって車で旅をした。旅で出会った人達から次の生活のヒントをたくさんいただきました。


” その旅の途中にMercyと会う。Mercyはオーストラリアの旅で出会った日本人で、菅間君と日本に帰ってからの夢を語り合った仲。意気投合し鴨川で共同生活をしようということになる。
現在は、Mercyと彼の恋人、てるちゃんと彼女の恋人(ミッチー)の3カップルで共同作業を行っている。フィールドの名前は、Love & Rice 。愛とお米が大事だと。



あの場所で生活する目的は?と尋ねてみると、”自分らしく生きること。農的生活を通して、したいことをしていける雰囲気を少しづつ作れたらいい”と。


”ニートの人達にも勇気になる生活を知ってもらえる場所にしたい”。菅間君は25歳のころ、近所のおばちゃんが自宅を開放してニートや引きこもりの子供たちの溜まり場にしていた。そんな場に興味があったのだ。だから、”誰でもWelcomeの場を作りたい。根っこの部分にはFree schoolの考えがある”という。


でも、Free schoolを作るのが目的ではない。”目的は変化していく。来たものを全部受け入れ、出会った人によって変化していく”と。 ”コミュニケーションの場、たまり場としてのcafeも作りたい”と夢は膨らんでいく。


生計はどうたてているの?との問いに、菅間くんは、「バンブーサーフボード」の販売。 まゆちゃんは「ケーキ販売」、てるちゃんは「ヨガ」の指導とこたえてくれた。


連日の大工仕事に疲れがドッと出た菅間君はお休みタイム。 まいちゃん、てるちゃんと僕は、ヨガ、野口整体のお話にはまり込んでしまいインタビューどころではなくなったのであった。


実生活(ハード)と離れた情報化世界(ソフト)のつかみ所のない、実在感の希薄な世界のふくらみの中で、確かな自分の存在感、自律した実在感を握り締めたい、人間の確かなきずなを握りたい、そんな思いが、3組の若者達を突き動かしたのだろうか。格差社会の存在は、そうした衝動の追い風になっているようだ。


半農半X的新しいライフスタイルを、自然体で創造している、そんな若者の登場に乾杯!

寝室兼事務所の大型バス
寝室兼事務所の大型バス


この車で日本中どこへでも
この車で日本中どこへでも


菅間くん
菅間くん


ドラムカン風呂
ドラムカン風呂


手づくりのお風呂
手づくりのお風呂


手前の4枚の田んぼの田植えを完了
手前の4枚の田んぼの田植えを完了


ロケーションは最高
ロケーションは最高


生活の臭いぷんぷん
生活の臭いぷんぷん


家の材料になる電柱と枕木
家の材料になる電柱と枕木


もらい物の薪ストーブで煮炊き
もらい物の薪ストーブで煮炊き


しっかり工具もあるね
しっかり工具もあるね


竹で編んだサーフボードでにっこり、菅間くん
竹で編んだサーフボードでにっこり、菅間くん


サーフボードの模様
サーフボードの模様


画面左に2階建て住居を建築予定
画面左に2階建て住居を建築予定


右から、てるちゃん、Mercy、まゆちゃんの写真(友人宅で)右から、てるちゃん、Mercy、まゆちゃんの写真(友人宅で)



2008年7月30日水曜日

三浦修道院訪問

田中正治

7月26-27日、阿部さんと二人で三浦修道院にいってきました。三浦修道院とは、もう10年ほどのお付き合いになるのでしょうか、ネットワーク農縁、大豆畑トラストの会員です。エコハウスで、太陽光発電と風車で使用電力をまかなっています。暖房はペッレット暖房、天窓をたくさん作って空気の循環を良くしています。いわゆる西洋風の教会ではなく、日本の伝統工法を採用していて、3人の建築家の水平的協力関係で建てていったものだとのこと。時代の風をしっかりととらえられているな、という強い印象を持ちました。

ビッシリはえた竹やぶ(多分1000坪くらい、全敷地約3000坪))を一本一本シスター達が切って開墾したその使命感はすごい!多分平均年齢60歳くらいの方たちなのです。

安田節子さんのクローン家畜と遺伝子組み換え問題、それに食についての話があって地域の方や、東京からも2人見えました。シスターたちの地球環境に関する危機感、未来の世代に対する思いの深さを実感しました。ネットワーク農縁が共催しているシリーズ「いのち育む交差点」(研究会)でした。 10年ほど前に、修道院から徒歩5分くらいのところに住んでいたので、懐かしさも手伝って、一晩宿泊させていただき、心のこもったもてなしをしていただきました。