2025年3月8日土曜日

【速報】石破首相、学校給食に地元の有機農産物を取り入れると答弁(3月6日 参議院予算委員会)

【 転載です】田中正治
(発信 久保田裕子 日本有機農業研究会)

速報  石破首相、 学校給食に地元の有機農産物を取り入れると答弁               

 3月6日(木)、参議院予算委員会で、公明党下野六太議員が、学校給食に地産地
消だけでなく、「地元の有機農産物を取り入れるべき」と提案して石破内閣総理大臣に
質問。石破内閣総理大臣は、有機農産物を学校給食に取り入れるべきと考えていること
について「ご指摘のとおり」と述べて、学校給食に地方創生交付金を使って地場産の有
機農産物を取り入れることに「政府としても努力していく」と、学校給食の有機化へ向
けた答弁がなされました。
 答弁の内容も、「誰がどのようにつくったのかがわかるような有機農産物を」とい
う、希望のもてる説明でした。具体的な財源として、「地方創生」での交付金を挙げて
います。以下、参議院ホームページのインターネット中継・ビデオライブラリーから、
その部分を書き起こしました。以下により、ご確認ください。
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 これに先立ち、3月1日(土)、日本有機農業研究会は第51回全国大会/全国有
機農業者と消費者の集い 2025 in 東京」を、国立オリンピック記念青少年総合セ
ンターで開催。その来賓挨拶として、全有協下山久信理事長は、「いま、学校給食の無
償化が行われようとしている、それだけでなく、今こそ、学校給食の有機化を実現させ
るべき時」として、国会議員向けの要望書を出すことにしている、みなさん、賛同
を!」として、満場の拍手を浴びました(写真)。そうした国会への働きかけの成果です。
この情報は下山さんからいただきました。

参議院 予算委員会 2025年3月6日(木)(1時33分頃から)
下野六太議員の質問要旨「学校給食無償化にあたり、地産地消だけでなく、有機
農業の推進を盛り込むべきではないか。」「学校給食でできる限り地元の有機農産物を
給食に取り入れるべきではないかと思っておりますが、いかがでしょうか?」

石破内閣総理大臣 答弁   「ご指摘の通りでございます。地産地消と同時に有機
農産物というもの、つまり、目に見える形で、誰がどのように作ったのかということが
子供たちにもわかるようにしていくということは極めて重要なことであって、どこの誰
が作ったかわかりません、どのように作ったかわかりませんと、これが健康に対してど
のような意義があるかわかりませんということであっては、学校給食法の趣旨にも食育
基本法の趣旨にも反することは、私は思っておるところでございます。    
 さればこそ、地域地域によって特性がございますので、地方創生交付金というもの
を、この実現に向けてご活用いただくように、政府といたしましても努力をいたしてま
いります。」

書き起こし
参議院予算委員会 2025年3月6日(木)
(前略)
議長 下野六太君。
下野議員 公明党の下野六太でございます。本日は質問の機会をいただき感謝申し上
げます。ありがとうございます。主に子育て教育引きこもりの問題等について質問をさ
せていただきたいと思います。早速質問に入らせていただきます。
 国は人がつくり、人は教育がつくる。一貫して主張してまいりました。30年、50年
先、100年先の日本を素晴らしい国にするためには、教育にこそ、最も力を入れていく
べきではないかと私は思っております。我が党は結党から60年を超えておりますが、一
貫して教育に力を入れて参りました。
 消費税が10%に上がる際には、3から5歳の幼児教育の無償化も実現をしてきまし
た。
今回も自民党、維新の会との協議の中で、高校教育の無償化の実現について合意し、
授業料以外の教育費を支援する低所得世帯向けの高校生等奨学給付金にも中間所得層ま
で広げるよう合意することができました。
 総理の今後の意気込みと取り組みについて伺いたいと思います。
議長 石破内閣総理大臣。
石破大臣 いろんなご議論を経まして、今回のような内容になっておるところでござ
いますが、教育の質をいかに確保するか、そして多様な人材をどのように育成し実現を
するか、私立加算金額の水準はいかにあるべきか、公立私立はどのような関係に立つか
ということが、検討項目としてなお残っておろうかと思っております
そのようなことを踏まえながら、安定的な財源の確保とともに、制度設計というもの
に取り組みます。ご指摘のように低中所得層の方々への高校生などの修学給付金の拡充
につきましても、3党合意に沿いまして、公明党さんのご意見を拝聴しながら取り組ん
でまいります。
議長 下野六太君。
下野 はい、3党合意の給食の無償化にあたりまして、地産地消だけでなく、有機農
業の推進を盛り込むべきではないか。子供の育ちには言うまでもなく、安心で安全な食
材が必要であります。総理も有機農産物を給食に取り入れるべきであるとご発言をして
いるということを伺っております。
 学校給食でできる限り地元の有機農産物を給食に取り入れるべきではないかと思っ
ておりますが、いかがでしょうか?
議長 石破内閣総理大臣。
石破大臣 ご指摘の通りでございます。地産地消と同時に有機農産物というもの、つ
まり、目に見える形で、誰がどのように作ったのいうことが子供たちにもわかるように
していくということは極めて重要なことであって、どこの誰が作ったかわかりません、
どのように作ったかわかりませんと、これが健康に対してどのような意義があるかわか
りませんということであっては、学校給食法の趣旨にも食育基本法の趣旨にも反するこ
とは、私は思っておるところでございます。
 さればこそ、地域地域によって特性がございますので、地方創生交付金というもの
を、この実現に向けてご活用いただくように、政府といたしましても努力をいたしてま
いります。
議長 下野六太君。
下野議員 はい。総理の今のご発言は、食育にもしっかり繋がっているというふうに
受けとめました。ありがとうございます。
 教育無償化3党合意の中で先行措置として令和7年度分について、全世帯を対象とす
る。援金について、・・・
(以下、略)

 以上                

(発信 久保田裕子 日本有機農業研究会2025.3.7.)

0 件のコメント: