あべ文子
館山の海岸で捨てられていた子猫。それを拾って世話する人達のところから来た子猫、与佐と大五。
わずか10cmの体で我が家に来た。尻尾の長さは同じだ。兄弟という。母のお乳をもらえない二匹は、お互いのおなかを吸い合って生きてきた。少しの牛乳と共に。
与佐はお兄ちゃん。体もやや大きく、おう揚でゆったり。目的のネズミ捕りに天井裏に入れても、20分ほどで出てくる。足元でゴタッ横になって、ナデナデしてくれるのを待っている。首をなでてやると、ゴロゴロいって喜んでいつまでもせがむ。
弟の大五は、ネズミ捕りに天井裏に入れられても、出口がわからなくて、4~5時間出られない。果てはミャーミャーと鳴き叫んで救出される。ゴタッと横になっては、かわいがってくれないかな~と首をもたげて催促する。しかし、すぐに飽きて、ナゼナゼの時間は短い。
夜行性というけれど、昼間も遊んでいる。二匹でじゃれあっては遊ぶ。大五が仕掛けて、与佐はウルサイナー・モーらしい。縁側にいる犬(クロ)がつながれていることを知っている与佐は、2mくらいまで近づいては人に擦り寄ってくる。大五は決して近寄らない。犬がほえてもビクッと顔を上げて警戒する。
でも、食事の時間はすばやい。二匹ともどこにいても、チャッと寄ってくる。食事は朝昼晩とイワシの煮干2匹。並んで夢中で食べる。与佐はそれで充分。大五はそれでも足りない。ミャーミャーミャー。でも、要求に合わせて食べさせるととんでもないことになる。猫でもこんなに個性があり、性格が違う。付き合っていても飽きない、カワユイ!
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