無農薬・無化学肥料の「さわのはな」を作っているお百姓さんたちのメッセージです。2010年4月15日
【 今田 多一 】
私の集落では年2回、3月と11月に総会がある。村の運営経費・決算報告が主な議題である。終了後、各隣組長宅で一杯飲むのが習慣。
この3月、飲んでい る中、民主党農政の目玉といわれている戸別補償制度(15000円/10a)の話題になった。昨年まであった“産地づくり交付金”がなくなるし、団地化加 算もなくなるのかと!
それぞれもっている情報を酔いの回る中で喋り始める。各々トラの皮の胸算用で試算してみるが、水田総面積の多くない農家には金銭的に大した事がない、ということに話が落ちついた。
最後に、「いつの時代の権力者も百姓に良い思いをさせるわけがない」となり、また皆で飲み始めた。
【 吉野 昭男 】
今日は、ハウスの排水路の土上げをしていると、頭の上で鳥が鳴いて行く。
白鳥が山形になり北の方に向って行った。
家に帰ってくるとツバメが家の回りを飛び 忙しい。自然であって、草も木も当たりまえなのに、あすは雪だとテレビで言っているが、今年は農業にとっても、良い天気であってほしいです。
【 笹 輝美 】
「3月中に雪はなくなってしまうだろう」皆そう思っていたら、彼岸前から低温が続き雪解けは大幅に遅れ、大雪の年のようになってしまった。そして今日14 日は季節外れの猛吹雪である。旧暦では今日はまだ3月1日とのこと。ならばこのような天気も頷ける気がする。旧暦は農耕上では忘れてならないものかも知れ ない。そんな訳で育苗用のパイプハウスもまだ建てることができず播種の目途は立っていません。
これから山菜、野草の時期となりますが、春野菜も含めてそれらは総じてビタミン、ミネラルが豊富で冬の間、人間が不足していた分を補ってくれ、夏野菜は 体を冷やす働きをしてくれると言い、秋野菜は冬に備えデンプンが多く含まれ、大根さえも体を温めてくれると言い、季節と人間の体もまた切り離すことはでき ないものであることを強く感じさせられる。
【 遠藤 敏信 】
三原さんも書いているが、井上ひさしさんが亡くなったことを惜しむ。日本の良心を代表する一人だったと思う。「ひょっこりひょうたん島」の頃は中学 生だったっけ。「吉里吉里人」が出たときは俺もその気になった。農業への関心も深く農業講座を行い、「生活者大学校」を開設し、日本の農と食(米)文化を 論じた。また、「九条の会」を立ち上げ平和憲法遵守の論陣を張った。農縁新庄の生産者もその会員である。
新庄には熱烈な井上ファンがいる。先年、広島の被爆をモチーフにした「父と暮らせば」の“こまつ座”公演があったばかりなのに、去年8 月、地元の人間だけで、再舞台化したのは記憶に新しい。また、3/27、魯迅と彼を支えた日本人を戯曲化した「シャンハイムーン」の公演は大入りだった。 「重いテーマを巧みな言葉と笑いで包む井上舞台は深く、すばらしい。」という会話が交わされたばかりである。(合掌)
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