2009年7月25日土曜日

巨大風力発電って?

田中正治

ひょっとして、ご存知の方もおられるかもしれませんが、鴨川市と南房総市の境(嶺岡林道)に、巨大風力発電(120m)7基の建設が計画されています。さらに千倉に10基の計画もあります。

”風力発電ってエコでクリーンで素敵!”・・・・・・・と、10日ほど前まで僕も思っていたのですが、今各地で住民の健康被害が続出しているようです。
テレビで、結構放映されているんですね(僕はテレビないので、見ていなかった)。

DVDで見てみると、強い騒音、低周波振動、金属音で、頭痛、不眠、高血圧、疲労感、ノイローゼがなど、健康障害が出ています。

鳥の被害(バードストライク)、地すべりの可能性、森林伐採など環境破壊も可能性大でしょうね。

風力発電建設は、周辺住民への説明も了解もまったく必要がなく、そんな状態なのに建て放題のようです。騒音規制や低周波振動、金属音規制も一切ありません。

僕は鴨川住民で、嶺岡の建設用低地から2500mくらいにすんでいます。それだけ離れていればいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、ドイツでは30mや60mの風力発電で、
1000m~1500m以内では建設できません。
今度、予定されている風力発電は120mです。

単純計算すれば、4倍~2倍ですから、4000m~6000mくらいはなれることが必要なようです。
4基の巨大風力発電がお互いに近くに建ったならどんな、相乗効果をもたらすかわかりません。
僕の住んでいる場所は、7基のうち5基から影響を受けそうです。

僕自身は、低周波振動症候群で10年間悩まされてきたので、いったんこの低周波音や金属音が、耳につき出したらどういうことが起こるかおよそ想像がつきます。地獄です。

今鴨川は人気スポットのようで、若者たちがたくさん移住してきていますし、住みたいなと思っておられる方も多いのではないかと思います。
しかしすばらしい環境は、自ら守らなければ誰も守ってくれません。

この風力発電建設には、巨額の補助金が出ます。1基5億円なら、7基で35億円。その30%の補助金が出るようです。どうやら補助金目当ての事業のようなのです。
というのは、風力発電のどの建設会社も、補助金が出なければ建設しないといっているのですから。

地球温暖化対策で巨大風力発電を立てれば温暖化ガス~%削減の数字合わせのために巨大な風車しか許可せず、この不況下、たっぷりつけられる補助金に群がり、おいしい話に「南房総風力開発株式会社」は、食らいついているようです。

だから、住民が苦しみもがき、もうそこにすめないような状況を知りながら、金の亡者どもは、エコとクリーンを錦の御旗にしているのです。

僕は率直に言って2週間ほど前まで、風力発電=エコ・クリーンと思っていました、しかし実態を知ると、その内実は、住民の苦しみと叫びを押さえ込んだ、金と権力のどろどろした世界なのです。
エコなエネルギーは、人間や生き物にもエコでなければウソでしょう。

僕たちは7月10日、移住者を中心に「平久里嶺岡の風力発電を考える会」を25人で立ち上げました。
加藤登紀子さんが会の代表で、僕と30歳代の青年が副代表、40歳代の真魚さんが事務局になっています。

今、地元の住民もさまざまなグループも、「ええ!そうなの?」という声を上げ始めています。
署名が急速に集まってき始めています。

僕たちは生存のため、STOPさせるために全力で活動していますが、一方で、オルタナティブなエネルギー政策を提案するだけでなく、実行して行きます。

人々の健康と環境を守るためにSTOPさせなければ、オルタナティブなエネルギー政策は絵に描いたもちになってしまうでしょう。
8月から建設の許認可が千葉県で始まります。森田千葉県知事が許認可権を持っているのです。

したがって、今早急にSTOPさせるための署名活動をしています。賛同とご協力をお願いします。

署名の趣旨や署名用紙は、以下のURLからダウンロードしてくださいますよう。

平久里嶺岡の風力発電を考える会HP
署名用紙(PDF)

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