農業も豊かな食文化も、すべては1粒の種子から始まりました。しかし「緑の革命」以降、工業化された大規模農業が推進される中で、種子は知的所有権の対象となり、グローバル大企業による支配が進められてきました。
2010年以降、ラテンアメリカでは農民による種子の保存を禁じ、毎回企業から種子を買わなければならなくする通称「モンサント法案」が多くの国をかけめぐります。農民を先頭に、先住民族、女性、市民、さまざまな人たちが声をあげ、大規模な反対運動が起こりました。本作品はこれら人びとの種子を守り、地域の経済や文化、食料主権を守る闘いを描いたドキュメンタリー作品です。
日本でも種子に関して、大きな変化が起こっています。2017年4月、これまでの日本のコメや大豆、麦の種子を守ってきた主要農作物種子法の廃止が、国会での審議も不十分のまま決定されてしまいました。農水省は、農家が購入した種苗から栽培していた種や苗を次期作に使う「自家増殖」の原則禁止へ検討を進めようとしています。
民間企業に市場が開放され、私たちの食が今まで以上に多国籍企業に支配されてしまう危険もあります。
その意味でも、本作品が投げかける問いは、米、麦、大豆等主要農産物の種子萌芽廃止された日本の私たちにも無関係ではありません。
ドキュメンタリー映画『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』予告編
日時:2018年10月20日(土)午後1:00開場 1:30上映開始
会場:地球環境パートナーシッププラザスペース
東京都渋谷区神宮前5丁目53−70 国連大学1階 http://www.geoc.jp/access/
上映:ドキュメンタリー映画『種子―みんなのもの?それとも企業の所有物?』(71分)
参加費:¥500(予約不要)
主催:ネットワーク農縁
連絡先:ネットワーク農縁事務局 masa-fly@sirius.ocn.ne.jp
電話・FAX:04-7098-0350 (田中・阿部)
当日、山形県新庄市から高橋保廣さんも参加します。(ネットワーク農縁生産者)
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