2015年10月25日日曜日

【映画】種をつぐ人びと

■映画 種をつぐ人びと
予告編動画 


この100年で90%の在来種が絶滅したという。食の工業化や大
量生産に伴い、種の多くは大量生産に適するといわれる遺伝子組換え種子(GM)や一代雑種(F1)になり、大量生産に向かない在来種をつなぐ人たちが減ったからだ。一代雑種は、種を採り蒔いたとしても親と同じ特性の種にならないため、農家は毎年種を買い続けなくてはならない。遺伝子組換え種子もまた、巨大企業の契約に縛られているため農家が自由に種を採り、蒔くことはできない。
種は誰のものか。巨大企業を相手に、種の主権は自分たちにあると有機の種農家が訴える。そして絶滅の危機にあった在来種を蘇らせ、再び世に広める様々な取り組みを描いた作品。

原題の『Open Sesame』は直訳すると「開けゴマ!」。アリババが盗賊に盗まれた財宝を市民に取り戻すために宝が隠されていた洞窟を開ける呪文。作品の中で出てくる「開けゴマ」の運動は、巨大種子会社に独占された種を市民に取り戻す運動。

公式サイト:http://www.opensesamemovie.com

この映画は、12月20日に国際有機農業映画祭で上映します。
http://www.yuki-eiga.com/
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関連:エコロジー活動家の先駆者達が設立したガイア財団とアフリカ生物多様性ネットワークの合作映画「Seeds of Freedam」直訳して「種の自由」。GMO種子(遺伝子組み換え種子)に 関する無料視聴短編映画です。

何故「種が自由」なのかと言えば、遺伝子組み換え作物(GMO)種子の世界シェア90%の米国モンサント社が自社のGMO種子の特許を取ってしまったから。自然交配した作物を見つけては「特許侵害」と農家に言い立てて多額の賠償金を請求し、いったい種は誰のものなのかと大問題になっています。

現在世界のGMO種子の3大企業と言えば、米国モンサント社、米国デュポン社、スイスのシンジェンタン社。モンサント社・シンジェンタ社に目を付けたのが、飢餓で苦しむアフリカ。加えてロックフェラー財団とビル&メリンダ・ゲイツ財団が「AGRA(アフリカ緑の革命のための同盟)」を設立し、これに関わっている日本の財団が笹川平和財団。

彼等の主張は「アフリカの人口を養うためにはGMOだけが唯一の道である」と言うものです。もちろん多くのアフリカの農民たちはGMOに「NO!」と声をあげています。
アフリカや発展途上国のGMO反対の声を世界に届けるため制作された約30分の短編映画が『 Seeds of Freedam』

無料視聴可能ですが、残念ながら英語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・ルーマニア語のみ。映像を見るだけでも概要はお分かり頂けると思いますので是非ご覧ください。↓

http://www.seedsoffreedom.info/watc…/watch-the-film-english/ 

TOKYO ECO & ORGANIC LIFE Ⅱ より

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