2016年12月18日日曜日

【イベント】国際有機農業映画祭2016のご案内です(転載)

■国際有機農業映画祭2016のご案内です
有機農業を主なテーマに内外の秀作を上映してきた国際有機農業映画祭も、今年で10回目を迎えます。今年は、「未来を引きよせる」をテーマに、7作品を上映。そのうち3作品は日本初上映です。また、第一回の有機農業映画祭開催のきっかけとなった『食の未来』もアンコール上映いたします。このほか、「有機農業運動がめざしたもの、めざすもの」をテーマに、星 寛治さん(山形・農
業)、稲葉 光國さん(栃木・民間稲作研究所)、関塚 学さん(栃木・農業)をお招きして10回記念のシンポジウムも開催します。ぜひ、ふるってご参加ください。

*国際有機農業映画祭2016、概要はこちらからhttp://bit.ly/2ea8VQ6
*上映スケジュール、作品紹介はこちらからhttp://www.yuki-eiga.com/schedule
*前売り券のお申し込みはこちらから
(好評発売中!前売券のお申し込みは12月11日までです)
http://www.yuki-eiga.com/ticket
■国際有機農業映画祭2016 概要
・日時:12月18日(日) 9:30?19:05(開場9:00)
・会場:武蔵大学 江古田キャンパス
1号館〔B1〕シアター1002教室
・アクセス・地図:
http://www.yuki-eiga.com/access
・参加費:
<一般>前売 1,500円・当日 2,000円
<25歳以下>前売 500円・当日 1,000円(要証明書提示)

※前売券の申し込み期間は10月1日~12月11日です。
※お申し込み後、参加費の振込先をご案内しますのでお申し込みから2週間以内にお振込下さい。
※最終の振込み期限は12月13日(火)15時です。
※再入場自由です。再入場の際は、入場時にお渡しする半券をご提示ください。


■ご挨拶

木の根を掘り起こす
土をつくる
種をまく

刈り取ったものの一部は種としてとっておく
残りは食べる、 仲間が食べ、 見知らぬ人も食べる
種も、 食べたものも、 すべてが未来につながる
“農”は未来を引きよせる

種をまきつづけて10年
これからも種をまき、 未来をつくりつづけます


■上映作品・スケジュール
http://www.yuki-eiga.com/schedule
今回は2会場で7作品を上映。うち3作品が日本初公開です。

[第1会場 シアター1002教室]


9:30~
●『福島 生きものの記録 シリーズ4 生命』
2016年/日本/91分
福島第一原発事故から1年後の2012年4月、野生動物の生態と環境の記録を撮り続けてきた岩崎雅典さんが、カメラを持って福島に入る。福島の生きものたちの生態は? 被曝の状況は? カメラに映し出されたツバメの白い斑点や被曝牛たち。
大学の研究者や野鳥の会など市民団体と連携し、報告書を出すように毎年作品を発表してきた。シリーズ4は、2015年から2016年にかけての記録。原発から200キロ離れた奥日光のニホンシカから高線量の放射能が観測されたことや、有害鳥獣として駆除される動物の被曝調査などマスコミでは報道されない貴重な証言が原発事故の実態を知らせている。


11:25~
●『アフガニスタン 用水路が運ぶ恵みと平和(技術編)』
2016年/日本/33分
かつては国民の7割が農業に従事してきた緑豊かな国、アフガニスタン。しかし、度重なる大干ばつのため大地が砂漠化し、国土は草1本生えない荒地と変貌した。人々は飢えに苦しみ、難民になるか傭兵になるか、もしくは餓死するかまで追い詰められる。そんな悲惨な状況下、現地で医療支援をするNGOペシャワール会の中村哲医師たちは、人々の生命を救うには大地に緑をよみがえらせることだと、大規模な用水路の整備に取り掛かる。それは、日本の河川の治水技術を応用し、村人自らが維持管理できる技術の導入でもあった。東京ドーム3500個分の荒地を農地へという壮大な計画は、見事な成果を遂げる。「空爆ではなく農村の整備を」「武器よりも農の伝統的な技術を」とした中村医師の取組みが、目に見える形で映し出される。平和への道は、武器よりも食の保障ということを見事に実証した。


13:00~
●『狂った蜂』[初公開]
2014年/台湾/51分 原題 “蜂狂”
2006年以降、ミツバチの大量死・大量失踪が世界各国から報告され、被害は5大陸にまで及んでいる。史上類のないこの大量死は「蜂群崩壊症候群」と呼ばれる。ミツバチは穀物の受粉の3分の1を担うといわれているように、この現象は養蜂家にとってだけでなく、世界の農業にも甚大な被害をもたらといわれている。いったい何が原因なのか。そしてこの地球規模で起こっている異変は、他の生物や人体にどのような影響をもたらすのか。ミツバチの発する自然からの警告とは。アメリカ・台湾の科学者からの最新の研究結果をもとに考える。


14:10~
●『毒のサイクル』[初公開]
2015年/米国/71分 原題 “Circle of Poison”
安全が保障されないとして、2010年に米国内での使用が禁止された農薬、エンドスルファン(別名:ベンゾエピン)。米政府は国内での使用を禁止する一方で、海外への輸出を認めていた。安全が確立されないとしながら、なぜ禁止農薬の海外輸出を黙認し続けるのか。禁止農薬はどこへいくのか、そしてその農薬がもたらす被害は農民の健康被害だけなのか。アジア・南米・米国など世界各地を訪ね、農薬がもたらす問題点と危険な農薬がなくならない背景を探る。
*予告編:
http://www.yuki-eiga.com/films/poison

15:50~
○国際有機農業映画祭 10回記念シンポジウム
「有機農業運動がめざしたもの、めざすもの」
星 寛治(山形・農業)
稲葉 光國(栃木・民間稲作研究所)
関塚 学(栃木・農業)


17:15~
●『大地の学校』
2015年/日本/45分
「国際有機農業映画祭」に参加して有機農業に関心をもった志賀元清さんは、日本有機農業研究会の生産者が行っていた東京都足立区都市農業公園の畑に足を運ぶ。『大地の学校』は、志賀さんが、そこで出会った9名の有機農業の生産者それぞれの農場を訪ね、就農のきっかけ、暮らし、農法などをつぶさに見て生まれた作品。40年以上のベテランから新規就農者、家族農業や一人農業…… 多彩な生産者がいて、多様な農業の形がある。「多くの人に有機農業の世界を知ってほしい」という、志賀さんの熱い想いがこめられた、いわば、有機農業の入門編。


18:05~
●『ブルックリンの屋上農園』[初公開]
2013年/米国/27分 原題 “Brooklyn Farmer”
ニューヨークの摩天楼を臨むブルックリン地区の倉庫街。ビルが建ち並ぶ大都会で人々が食べる食材は、数百キロも離れた農場から運ばれる。有限資源である化石燃料を大量に消費しながら、食料を運ぶことに問題を感じた都会の住民たちが、都会の食料を都会で作ろうと立ち上がる。今まで利用されてこなかった倉庫の屋上に土を運び入れ、種をまく。収穫した作物を販売し、事業を拡大していく。ここ数年、日本でも屋上に菜園が誕生した。しかし、日本の屋上菜園は、地域の住民たちに有償で貸し出しをしているもの。その一方、本作品に登場する屋上菜園は、地方の農場と同様、収穫物を販売するもの。環境の保全にもつながり、都市部に雇用を作り出す新しい形のビジネスとしての屋上菜園づくりを描い
た作品。
*予告編:
http://www.yuki-eiga.com/films/brooklyn




 

[第2会場 シアター1001教室]
 

15:50~
●『食の未来』[10回記念上映]
2004年/米国/90分 原題 “The Future of Food”
食料システムが、かつてない変化に曝されており、ほとんどの人はその影響がどれほどのものか気付いていない。農場から食卓まで世界の食に企業支配が着実に進んでいる。最大の争点は、現在最も複雑な科学である遺伝子操作で環境や生物全体に計り知れない影響を及ぼす可能性がある。そして規制のあり方、農業、消費者、健康、道徳の問題を問い直す必要がある。これとは違う道、小規模家族農業や有機農業への関心が強くなってきている。(このドキュメンタリーとの出会いが、国際有機農業映画祭を始めるきっかけとなる。当時懸念されたことが、現実に私たちの生活を席捲している。)


17:40~
●『大地の学校』
2015年/日本/45分


18:30~
●『ブルックリンの屋上農園』[初公開]
2013年/米国/27分 原題 “Brooklyn Farmer”


■今年も出ます 有機な屋台
おいしい♪うれしい♪たのしい♪
有機農作物・加工品・関連書籍・グッズ…そして有機な人びと

【お問い合わせ】http://www.yuki-eiga.com/contact

2016年12月11日日曜日

【イベント】遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン設立20周年記念映画祭


来て、観て、変えよう!

遺伝子組み換え作物の本格的な栽培が始まり、日本が輸入を始めてから20年。そして、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンを結成して20年。私たちが「いらない」と叫び続けているにもかかわらず、鮭や小麦など新たな遺伝子組み換え食品の登場も予想されます。あらためて遺伝子組み換え作物や食の問題を考えようと、設立20年を記念して映画祭を開催します。
世界で遺伝子組み換え食品の反対運動が広がるとともに、遺伝子組み換え作物に関する素晴らしい映画が製作されています。その中から映画2本と、NGO制作のドキュメンタリー作品2本も上映します。さらに、詩人のアーサー・ビナードさんをお招きし、アメリカの遺伝子組み換え食品をめぐる状況などもじっくり語っていただきます。みなさんのご参加をお待ちしています。

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◆と き:2016年12月11日(日)10:00~17:00
◆ところ:明治大学リバティタワー1143教室(14階)
【最寄駅】JR「御茶ノ水駅」3分/地下鉄「新御茶ノ水駅」5分/地下鉄「神保町駅」5分
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参加費:1500円
<プログラム>
9:30      開場
10:00      開会のあいさつ
10:10~11:20 「パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう」
11:20~12:10 「ユーターン」
12:10~13:10  休憩(キャンペーンの20年の活動写真上映)
13:10~13:30 「グローイングダウト」
13:30~15:00  講演/アーサー・ビナードさん
15:00~15:15  休憩
15:15~16:30 「食の選択」
16:30      閉会のあいさつ
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上映作品
【パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう】65分
カナダの農民パーシー・シュマイザーが巨大企業モンサント社とたたかう姿を追ったドキュメンタリー。シュマイザーのナタネ畑が風にのって飛んできたGM種子によって汚染された。モンサント社によって特許権の侵害で訴えられる。モンサント社から激しい圧力にも屈せず、最高裁までたたかった。
製作はドイツ・ベルク・マール社。
★パーシー・シュマイザーさんは。このたたかいの支援を求めて世界中を回り、農家に遺伝子組み換え作物を植えることの危険性を訴えました。キャンペーンは2回お招きし、日本各地で講演をしました。

【ユーターン】39分
ルーマニアで、遺伝子組み換え(GM)大豆の栽培をやめ、非遺伝子組み換え大豆の生産にもどそうとする農家の人々を描いたドキュメンタリー映画。ヨーロッパでは、畜産の飼料を、輸入のGM飼料から、非GM飼料に切り替える動きがあり、域内での非GM飼料の生産が高まっている。

【グローイングダウト】18分
アルゼンチンでは、遺伝子組み換え作物の生産が増大し、それによる子どもたちへの健康被害も発生している。国際環境NGOグリーン・ピース製作。

【食の選択】72分
食品を、安い、便利といった基準で選ぶ人たちが多いいま、食は効率よく生産できるものに変わってしまっている。しかし、日々の食事は個人の暮らしや健康だけでなく、環境や社会を大きく変えるもの。大量生産と有機的な生産を比較し、未来を守るため食の選択を提案した映画。
米国・リップル・エフェクト・フイルム製作

■講演者紹介
アーサー・ビナードさん
1967年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語の詩作を始める。2000年、詩集『釣りあげては』で中原中也賞、2005年、『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞、2007年、『ここが家だ――ベン・シャーンの第五福竜丸』で日本絵本賞を受賞。多数の詩集・絵本を出版している。一方で平和や原発、食など社会の問題に深く切り込み、全国各地で講演を行っている。遺伝子組み換え食品・作物にも問題意識をもち、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンも過去2回講演をしていただいた。

[申し込み・問い合わせ先]
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン事務局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
tel 03(5155)4756  fax 03(5155)4767
Email office(アットマーク)gmo-iranai.org
※(アットーマーク)を@に変えてお送りください