2015年9月22日火曜日

【遺伝子組み換え】スコットランド GM作物栽培禁止へ ー 有機農業ニュースクリップ No.687

【転載】
━ No.687 ━━━━━━━━━━━━━━━━━
                有機農業ニュースクリップ
               2015.09.22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

≪ 今日の目次 ≫
 ■スコットランド GM作物栽培禁止へ
 ■フランス GM栽培栽培規制を強化

≪ 遺伝子組み換え ≫
■スコットランド GM作物栽培禁止へ
 
 スコットランド行政府は8月9日声明を発表し、スコットランドのきれいな、緑の地位を保護するために遺伝子組み換え(GM)作物栽培を禁止するとの方針を明らかにした。リチャード・ロックヘッド農務長官は、GM作物栽培により「美しい自然環境」というブランドが打撃を受ける懸念があり、栽培禁止により140億ポンド(約2兆7千億円)の食品産業の将来を賭けるとした。さらに、GM食品が消費者の支持を得られていないこと、GM作物が栽培されていないことがスコットランドの農産物にプレミアとなっていることなどをあげた。
 スコットランド緑の党のアリソン・ジョンストンさんは、このGM作物栽培禁止方針を歓迎しつつ、畜産製品へのGM飼料由来について表示改善をさらに推し進めるよう、農務大臣へ呼びかけたという。英国では、肉、卵や乳製品がGM飼料由来であることを明示するよう求める消費者の運動が起きている。
 一方、ナショナル・ファーマーズ・ユニオン(NFU)・スコットランドのスコット・ウォーカー氏は「失望」を表明し、他国と同じようにGM作物栽培すべきとしたという。
 EUは3月、膠着していたGM作物栽培規制について、これまでのEU一体の規制をあきらめ、加盟国に栽培規制を委ねるとするEU指令の改正を行った。これを受けて、英国でのGM作物栽培開始が取りざたされている。ウェールズと北アイルランドもGM作物栽培には反対しており、、イングランドでの栽培開始が焦点となる。
 消費者のGMへの支持の有無が、GM作物栽培禁止に対して重要な意味を持つことを示している。

 ・Scottish Government, 2015-8-9
  GM crop ban
  http://scottishgovernment.presscentre.com/News/GM-crop-ban-1bd2.aspx

 ・BBC, 2015-8-9
  Scotland to ban GM crop growing
  http://www.bbc.com/news/uk-scotland-scotland-politics-33833958

 ・Herald Scotland, 2015-8-9
  Scotland bans GM crops to protect the nation's
  'clean, green' brand
  http://m.heraldscotland.com/news/13583644.Scotland_bans_GM_crops_to_protect_the_nation_s__clean__green__brand/


■フランス GM栽培栽培規制を強化

 フランスは9月17日、加盟国に遺伝子組み換え作物(GM)の栽培規制を委ねるとするEUの新しいGM規制制度を使い、GMトウモロコシの栽培禁止を決め、EUに通告した。栽培禁止となるGMトウモロコシは、モンサントのMON810のほか、パイオニアの1507などの栽培承認待ちの9品種が含まれるとしている。これにより、今後、これらの品種がEUで承認されても、フランスでは栽培が禁止されることになる。
 EUでは、新しいEU指令に基づき、すでにギリシャとラトビアとが遺伝子組み換えトウモロコシの栽培禁止を通告し、ドイツも8月に禁止を表明している。英国ではスコットランドがGM作物栽培禁止を明らかにしている。

 ・Reuters, 2015-9-17
  France bolsters ban on genetically modified crops
  http://www.reuters.com/article/2015/09/17/france-gmo-idUSL5N11N16620150917

==============================
有機農業ニュースクリップ
 公開サイト:http://organic-newsclip.info
 遺伝子組み換え関連情報:
 http://organic-newsclip.info/gmo2/gmo_news.html
==============================

2015年9月19日土曜日

【イベント】映画上映会「パパ 遺伝子組み換えってなあに?」

日本でも、実は大量に流通している遺伝子組み換え食品。アメリカの子育てパパの目を通して明らかになるその実態とは? ユーモアあふれる話題の映画を通して、遺伝子組み換えのことをもっと知りましょう。

上映の後は、日本の遺伝子組み換え表示のしくみについて、楽しく学べるゲーム形式のワークショップを開催します。

★映画
わが子に対する責任感から「食の安全」に目覚めた子育てパパが、タネ好きな長男の影響もあって、遺伝子組み換え(GMO)に関心を持つ。そもそも、 アメリカでは表示義務すらないため、遺伝子 組み換え食品の存在自体があまり知られていないのが現状だ。パパは疑問に思い、家族と共に遺伝子組み換え食品の謎を解く旅にでる。そこから明らかになる遺伝子組み換え食品の真実とは? 雄大な自然の風景や、明るいユーモアにも彩られた、遺伝子組み換え食品 (GMO)をめぐる、オー・マイ・ゴッド(Oh! My God)なロード・ムービーで す!
監督:ジェレミー・セイファート、2013年、第63回ベルリン映画祭正式出品作品

★ワークショップ
「遺伝子組み換えでない」を選んでいるから大丈夫、と思っていても、知らないうちに遺伝子組み換え食品を食べている人が、日本でも大部分を占めてい ます。一体、なぜそんなことが起こってしまう のでしょう?

 遺伝子組み換え表示の思わぬ落とし穴をきちんとを知って、自分や家族の身を守りましょう。映画 の後では、そのためのワークショップを開催します。ないがしろにされて いる消費者の「知る権利」についても、一緒に考えます。

★こんなお楽しみも!
ワークショップでのゲーム優勝者には、農薬も化学肥料も遺伝子組み換え原料も一切使っていない厳選素材でつくられたアイガモ米せんべいをプレゼント。普通のスーパーでは買えない逸品です! この貴重さも、ワークショップに参加するとよくわかります。

★講師
天笠啓祐
ジャーナリスト。遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表。遺伝子組み換えの問題点を指摘し続けて来たこの方面の第一人者。著書『遺伝子組み換え作物はいらない!広がるGMOフリーゾーン』他多数。

安田美絵
自然食教室ルナ・オーガニック・インスティテュート主宰。食の安全を守る立場から、TPPや遺伝子組み換え問題の啓発など社会活動にも取り組む。ウェッブサイト「サルでもわかる遺伝子組み換え」、著書『サルでもわかるTPP』他。

☆この上映会を皮切りに、よりわかりやすい表示を求める運動を拡大していく予定です。 みなさん、ぜひご参加ください!

日程:2015年9月26日
時間:昼の部:開場13;30、上映開始14:00、ワークショップ15:30~16:30
夜の部:開場17;30、上映開始18:00、ワークショップ19:30~20:30
場所:せたがやがやがや館(東京都世田谷区池尻2-3-11)
主催:遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
参加費:1000円
定員:各回とも96人
申込:告知&申込サイト“こくちーず”よりお申し込みください。
昼の部 http://kokucheese.com/event/index/323524/
夜の部 http://kokucheese.com/event/index/324519/


遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
gmo-iranai.lolipop.jp

2015年9月12日土曜日

【レポート】講座:「遺伝子組み換えと加工食品」


2015年9月5日、国連大学構内の地球環境パートナーシップ(GEOC)で、講座:「遺伝子組み換えと加工食品」を開催しました。

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表の天笠啓祐さんをお呼びして、東京・渋谷にある地球環境パートナーシッププラザで遺伝子組み換えについての世界の状況や、特に加工食品の現状を話していただきました。

甘いお菓子や飲みもにはなんと沢山の遺伝子組み換えの糖類が使われているか、ちょっとびっくりでした。

23名の方が参加し、熱心に意見交換されました。新庄からは星川公見さんもはるばる来てくれました。

この講座は、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンが行っている、「出前講座」の一環で、講師の費用は、キャンペーンからの援助でした。感謝です。

主催はネットワーク農縁・世話人会でした。
年に一度くらいはこういう講座もいいなと感じました。
 

【イベント】2015年第9回国際有機農業映画祭

2015年第9回国際有機農業映画祭
Facebook


12月20日(日) 9時30分開場
武蔵大学 江古田キャンパス 1号館 B1 1002教室
〒176-0011 東京都練馬区豊玉上1丁目26

《プログラム》
10:00~種をつぐ人々(本邦初上映)
11:00~偽善の米(本邦初上映)
11:50~つなぐトーク(若手百姓)
12:05~昼食休憩
12:50~3分ビデオ
13:10~都市を耕すーエディブル・シティー(本邦初上映)
14:25~農薬禍(小泉修吉氏追悼上映)
15:50~草とり草紙
17:30~アラヤシキの住人たち
19:40 閉会

●特別企画14:30~「若手百姓の本音トーク」
1号館 B1 1001教室

●有機なブースも出ます。

《チケット》
●一般   前売り 1500円/当日 2000円
●25歳以下 前売り 500円/当日 1000円

●前売券の購入
[方法] 下記WEBサイトまたはFAX
[申込期間] 10月1日(木)~12月11日(金) 
※入金期限:12月14日(月)
●FAXでの申込
代表者氏名、電話番号とFAX番号、
各必要枚数(一般/25歳以下)をご明示ください。
●お申込み
[web] www.yuki-eiga.com または [fax] 03-5155-4767

《お問い合わせ》
国際有機農業映画祭事務局
[fax] 03-5155-4767 
[web] www.yuki-eiga.com/contact
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207

※詳細は下記サイトでもご確認いただけます
http://bit.ly/1fSB8pq