2013年12月29日日曜日

【農薬問題】ネオニコ系農薬に依存しない防除(ワークショップ)

【転載】
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             有機農業ニュースクリップ
2013.12.28
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≪ 今日の目次 ≫
■欧州食品安全機関 ネオニコ系農薬の基準値引き下げを提案
■ネオニコ系農薬に依存しない防除(ワークショップ)



≪ 農薬 ≫
■欧州食品安全機関 ネオニコ系農薬の基準値引き下げを提案EUの下部機関である欧州食品安全機関(EFSA)は12月17日、ネオニコチノイド系農薬のアセタミプリドとイミダクロプリドについて、胎児や幼児の発達中の脳や神経系に影響を与えるとして、摂取許容量の引き下げを提案した。今回の提案は、木村-黒田純子氏らが20122月にPLOS Oneに発表した、ネオニコ系農薬のラットへの影響に関する研究結果を検討した結果としている。

今回の提案で欧州食品安全機関は、アセタミプリドの一日摂取許容量(ADI)を、体重1Kgにつき1日当たり0.07mgから0.025mgへ、イミダクロプリドのADIは0.08mgから0.06mgへ低減するよう提案している。日本のアセタミプリドは0.071mg、イミダクロプリドでは0.057㎎である。

日本の農薬規制値は一日摂取許容量(ADI)だけであるが、欧州食品安全機関は同時に、急性参照用量(ARfD:24時間以内に摂取した食品や水に含まれる物質が、現時点での知見からなんらかの健康リスクを示さない量)とAOEL(作業者曝露許容量)についても引き下げを提案している。

EUは2013年12月1日より、ネオニコ系農薬3種類(クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサム)について2年間の暫定使用禁止措置を発動している。

・EFSA, 2013-12-17
EFSA assesses potential link between two neonicotinoids and developmental neurotoxicity
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/131217.htm

・PLOS One, 2012-2-29
Nicotine-Like Effects of the Neonicotinoid Insecticides Acetamiprid and Imidacloprid on Cerebellar Neurons from Neonatal Rats
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0032432

EUでは、2013年12月31日からは、ネオニコ系農薬と同様な浸透性殺虫剤のフィプロニルの使用が制限される。この使用制限措置では、トウモロコシとヒマワリは全面禁止であり、一部のアブラナ科なども規制対象となっている。

米国やカナダも使用規制に動く中、日本の農水省は逆に、使用推奨に動いている。このフィプロニルは、日本では広く使用が認められていて、EUの規制するトウモロコシも使用可能である。

・日本食品化学研究振興財団
薬等の基準値:フィプロニル
http://m5.ws001.squarestart.ne.jp/zaidan/agrdtl.php?a_inq=57000

食品安全委員会は11月26日、EUが使用制限をかけたフィプロニルについて、ADIを0.00019mg/kg体重/日とする評価書をまとめ、すでに締め切っているが意見募集を実施した。

・食品安全委員会, 2013-11-26
フィプロニルに係る食品健康影響評価に関する審議結果(案)
についての意見・情報の募集について
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc10_nou_douyaku_fipronil_251126.html

【関連記事】
No.568
・EU:神経毒性農薬フィプロニルの使用制限を決定
http://organic-newsclip.info/log/2013/13070568-1.html
No.580
・ネオニコ系農薬:欧米は規制の方向 日本は使用を推奨
http://organic-newsclip.info/log/2013/13090580-1.html


■ネオニコ系農薬に依存しない防除(ワークショップ)
アクト・ビヨンド・トラストが「ネオニコチノイド系農薬を使わない病虫害防除を探るフォーラム(全3回)」の2回目となる「稲作育苗箱への浸透性農薬施用について」の参加者を募集している。今回は、稲作の育苗箱に使われるネオニコチノイド系農薬の問題を取り上げている。1月26日開催で、参加費は無料だが、事前申し込みが必要となっている。

・日 時:2014年1月26日(日) 14:00~16:30
・発題者:稲葉光國(NPO法人民間稲作研究所理事長)
戎谷徹也(大地を守る会)
小野寺喜作(庄内協同ファーム代表)
丸山 訓(有機栽培あゆみの会・アグリクリエイト)
・参加費:無料
・会 場:小山台教育会館 205会議室
〒142-0062 東京都品川区小山4-11-12
東急目黒線 武蔵小山駅西口より徒歩3分
http://www.koyamadai50.jp/access/
・主 催:一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト
・協 賛:大地を守る会、生活クラブ連合会ほか
・問合せ:一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト
リサーチアシスタント 八木晴花
電話:070-6551-9266(10:00~19:00)
Email:grant@actbeyondtrust.org

・アクト・ビヨンド・トラスト
ネオニコチノイド系農薬を使わない病虫害防除を探るフォーラム(全3回)
第2回ワークショップ「稲作育苗箱への浸透性農薬施用について」開催
http://www.actbeyondtrust.org/info/1262/

3回目は2月25日に、「“楽農”への道――ネオニコチノイド系農薬に頼らない持続可能な農の未来(仮題)」が予定されている。

11月9日に開催された第1回「農家が楽になる減農薬農業:天敵を利用したIPM」の配布資料と動画も公開されている。

・動画記録と当日配布資料
動画:http://youtu.be/cgdTXd2QdwE

資料:http://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2012/02/neonico_20131109.pdf

また、黒田洋一郎氏と木村-黒田純子氏によるネオニコ系農薬の危険性についての研究が、雑誌『科学』(2013年6月、7月)に掲載されたされた。この『自閉症・ADHDなど発達障害増加の原因としての環境化学物質―有機リン系,ネオニコチノイド系農薬の危険性』をアクト・ビヨンド・アクトが公開している。

この中で黒田氏らは、除草剤耐性GMに多く使用されている第1世代のグリホサート(ラウンドアップ)、グリホシネート(バスタ)についても、神経伝達物質に類似し、微量でも神経伝達物質の働きをかく乱し、脳の機能の発達に異常をおこす可能性が高いと指摘している。

・『自閉症・ADHDなど発達障害増加の原因としての環境化学物質―有機リン系,ネオニコチノイド系農薬の危険性』
(上) http://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2012/02/Kagaku_201306_Kimura_Kuroda.pdf
(下) http://www.actbeyondtrust.org/wp-content/uploads/2012/02/Kagaku_201307_Kimura_Kuroda.pdf

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2013年12月21日土曜日

【遺伝子組み換え】モンサント社の工場建設に反対するラップソング

モンサント社は遺伝子組み換え種子を製造していますが、そのような種子が毒性の高い農薬と組み合わされることにより、壊滅的な「モノカルチャー栽培(単一栽培)」が作り出されてしまいます。「モノカルチャー栽培」は、単一品種の作物しか栽培ず、そのような農業が、世界を埋め尽くそうとしています。そして今、モンサント社は世界最大の遺伝子組み換え種子製造工場をアルゼンチンのマルヴィナスに建設しようとしているのです。<Avaazから一部転載。>

モンサント社の工場建設に反対するラップソングです。
【Fuera Monsanto - Perro Verde -】


※英語字幕バージョン

【遺伝子組み換え】モンサント社の「フランケン種」工場を阻止しよう。署名しよう。




モンサント社の「フランケン種」工場を阻止しよう。署名しよう。
636,377 名が署名しました。目的数は 1,000,000
https://secure.avaaz.org/jp/stop_monsanto_in_argentina_global_/?bGnMxbb&v=33010(署名)
Avaaz

16  日12月 2013 Avaazより転載
モンサント社は、アルゼンチンに新しく巨大な「フランケン種」製造工場を建設し、世界中に権力を拡大しようとしています。建設予定地周辺に暮らす母親ソフィア・ガティカ(Sofia Gatica)さんは、多数の地元市民とともに工場建設に声高に反対したことにより、激しく殴打された上、殺害の脅しを受けました。彼女は未だに日々、生命の危機を感じています - さあ、さんと共に立ち上がり、工場建設を阻止
しましょう。

モンサント社は遺伝子組み換え種子を製造していますが、そのような種子が毒性の高い農薬と組み合わされることにより、壊滅的な「モノカルチャー栽培(単一栽培)」が作り出されてしまいます。「モノカルチャー栽培」は、単一品種の作物しか栽培ず、そのような農業が、世界を埋め尽くそうとしています。そして今、モンサント社は世界最大の遺伝子組み換え種子製造工場をアルゼンチンのマルヴィナスに建設しようとしているのです。

工場建設による健康へのリスクを心配したソフィアさんは、すぐさま反対運動に加わり、7割近くもの住民たちもその抗議活動を支持しています。今から3日間で、私たち100万人がマルヴィナスの市民たちを支援すれば、地元メディアもこの問題に注目するでしょう。そうすれば、私たちの署名を掲載した意見広告などのキャンペーンを展開し、低い支持率に悩むアルゼンチン大統領に対して建設予定を撤回するよう圧力をかけ、有毒作物を生み出すモンサント式農業の拡大を阻止することができるはずです。
 

【農業】農地バンク法成立=田畑集約、前倒し実施

農業生産の大規模化など競争力強化を推進する農地中間管理機構(
農地バンク)の設立関連法が5日の参院本会議で、与党などの賛成多数で可決、成立した。飛び地になった田畑集約・大区画化し、大規模農家や新規参入企業などに貸し出す。
政府は2013年度補正予算案に農地バンク関連費用の一部を計上し、14年度から予定していた業務開始の時期を13年度中に前倒しする考えだ。
 
関連リンク

2013年12月15日日曜日

【収穫感謝祭】2013年12月15日ネットワーク農縁+新庄水田トラスト+新庄大豆畑トラスト合同の収穫感謝祭

今年も収穫感謝祭を開催します。
会場は、川崎市の「もも保育園」です。
みなさんお誘い合わせの上、おなかを空かせてお越しください。
生産者一同、お待ちしております。
詳細:http://goo.gl/0dDleC

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★開催日時:2013年12月15日(日)
 開始:13:00(受付12:00) 終了16:00
★会場:もも保育園(川崎市)
★参加費 500円(中学生以下は無料)
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★新米味くらべ
 さわのはな/こしひかり/あきたこまち/ひとめぼれ/つや姫

★新庄の郷土料理
 いも煮/大根料理/漬物/はと麦茶

★プロジェクト紹介
 有機農業生産者から・2013年の報告・農業を取り巻く環境・
みなさんからのリクエスト等
 都市と農村の交流から育まれる豊かな自然環境と美味しい農産物・結の心

★協賛・協力
 社会福祉法人 こどものいえ もも保育園 東亜魔芋研究会

★企画・主催
 ネットワーク農縁
 新庄水田トラスト
 新庄大豆畑トラスト

★会場案内
 こどものいえ もも保育園
 〒216-0035
 神奈川県川崎市宮前区馬絹1899-5
 TEL:044-860-2415

★問い合わせ
 ネットワーク農縁事務局
 阿部:0470-98-0350
 飯島:090-1772-2271

 ★地図

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2013年12月14日土曜日

【TPP】TPP投資条項に関するリーク文書を米国パブリックシチズンが分析!

【転載】

      ローリー・ワラック(2012.3.13 「TPPに反対する運動を進めるための円卓会議」にて)

      「反対派はありもしないことを口走って、危機感を煽っているいるだけだ」こんな推進派からの言葉が消える日が近くなってきた。秘密裏に行われてきたTPP交渉の「投資」分野がリークされ、世界的な話題となっている。数十ページにも及ぶリーク文書の分析を、日本の反TPP運動がAPECホノルル以来コンタクトをとっている米国「パブリックシチズン」から入手し、「STOP TPP!! 市民アクショ
ン」と「TPPに反対する人々の運動」の翻訳グループが共同で日本語訳した。(翻訳:田所 剛、田中久雄 監修:廣内かおり)(続く)

http://antitpp.at.webry.info/201206/article_9.html(続く)

【あべふみこのあっちこち】母親達に広がる遺伝子組み換え問題への関心

あべふみこ

2013年10月4日、地域の子育てをしている母親達のグループと、遺伝子組み換え食品等について話し合いを持つことになった。DVDも何本か見て、いまさらながら、遺伝子操作の問題の巨大さに身震いした。

20名近くの母親達が集まって、熱心な話し合いがもたれた。幼い子ども達が這い廻ってにぎやかな光景である。彼女らの関心は、どうしたら遺伝子組み換え食品を避けられるのだろうか、ということであった。

語り合っていくうちに、結局は自分達の生活の仕方を変える必要があるということになった。生産、流通、消費の仕方を、今ここから、自分達のできるところから替えていくこと、個人ではなく仲間を作って行動していくこと、疑問に思ったら声を企業に届けること、そして企業を変えていこうということになった。

無農薬・無化学肥料栽培の野菜を使ったスパゲッティーを皆で作り昼食、楽しい時間をすごした。うれしい時間をありがとう。