2013年4月6日土曜日

【BSE】有機農業ニュースクリップ No.554

【転載】
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              有機農業ニュースクリップ

2013.04.03
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≪ 今日の目次 ≫
■BSE検査:48カ月齢以上に引き上げ問題なしの見解
■農水省:GMダイズなど10品種を承認

≪ BSE ≫
■BSE検査:48カ月齢以上に引き上げ問題なしの見解
さらなる輸入規制緩和へ道を開くことに



食品安全委員会プリオン専門調査会は4月3日、現行の30カ月齢以上にの牛の検査を48カ月齢以上に引き上げても人への健康影響は無視できるとするBSE対策の見直しに関する評価書(案)を取りまとめた。

従来、BSE対策として20カ月齢以上の牛に対して全頭検査が行われていた。昨年10月、食品安全委員会は30カ月齢以下であれば健康被害は生じない、とする見解をまとめ、これを受けて厚労省は、この2月に、検査対象を30カ月齢以上に引き上げたばかりである。この後、意見募集を経て厚労省に通知され、規制緩和が実施される模様だ。

米国、カナダ、フランス、オランダからの輸入牛については、現行の30カ月齢をさらに引き上げることは、引き続き同調査会で検討することとなった。

・食品安全委員会プリオン専門調査会, 2013-4-3
評価書(案)
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20130403pr1&fileId=120

議事概要
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20130403pr1&fileId=610

今回の取りまとめにより、BSE対策規制が欧米と同じようなレベルへと緩和される。さらなる月齢引き上げが審議継続となったとはいえ、1年を待たずに、今以上の規制緩和がなされるかもしれない。今回のプリオン専門調査会の取りまとめにより、特に米国にとって、30カ月齢以上の牛肉の対日輸出の道が開けたともいえよう。この規制緩和がTPPの先取りであることは明らかだ。

おりしも、TPPについて日米が合意し7月から交渉に入る、とのニュースが流れたばかりである。TPP参加に関する水面下の調整で、スケジュールがすりあわされていたかもしれない、そう思わせるようなタイミングである。

●肉骨粉の肥料使用再開へ
この3日の専門調査会では、農水省から諮問された「牛を原料とする肉骨粉などの肥料利用」についても審議された。その結果、農水省が導入しようとしている飼料への混入防止策を前提とする限り、「人への影響はない」と判断された。

現在のSRMを含まない蒸製骨粉に加え、近く、SRMを除いた肉骨粉などの肥料への利用が再開されることになる模様だ。農水省が導入予定の管理措置については、2月19日付けの食品安全委員会への諮問書に添付されている。

・農水省, 2013-2-19
食品影響評価について
http://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20130403pr1&fileId=130


≪ 遺伝子組み換え ≫
■農水省:GMダイズなど10品種を承認
農水省は4月2日、カルタヘナ法に基づき遺伝子組み換えダイズ3品種、トウモロコシ5品種、カーネーション2品種を、3月27日付けで承認したと公表した。

承認された遺伝子組み換えダイズは、BASFのイミダゾリノン系除草剤耐性ダイズ(CV127)1品種、高オレイン酸・除草剤グリホサート耐性ダイズ(MON87705)と害虫抵抗性・除草剤グリホサート耐性ダイズ(MON87701×MON89788)の合計3品種。一般圃場での栽培が承認されたGMダイズは合計7品種になる。

今回承認の遺伝子組み換えトウモロコシは、いずれも除草剤耐性と害虫抵抗性を兼ね合わせたもので、ダウ・ケミカルの2品種が一般圃場での栽培を承認された。デュポンの3品種は、いずれも2016年3月末まで、同社宇都宮事業所の隔離圃場における栽培が承認された。これにより、一般圃場での栽培が承認されたGMトウモロコシは合計54品種になる。

今回同時に承認された遺伝子組み換えカーネーションは、サントリーの除草剤耐性で花色が青紫色の2品種。一般圃場で栽培を承認された、同社の青紫色のGMカーネーションは8品種となる。

・農水省, 2013-3-27
「平成25年3月27日付けでカルタヘナ法に基づき承認した遺伝子組換え農作物(第一種使用規程)」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/pdf/list01_20130327.pdf

・農水省, 2013-3-27
「カルタヘナ法に基づく第一種使用規程が承認された遺伝子組換え農作物一覧(作物別、承認順)(平成25年3月27日現在)」
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_list/pdf/list02_20130327.pdf

サントリーの青紫色のカーネーションをわざわざ買おうとは思わないし、不自然な青紫色のカーネーションはいらない。


※遺伝子組み換え関連の、2012年5月以降の記事は、遺伝子組み換え関連情報にまとめてあります
http://organic-newsclip.info/gmo/gmo_news.html

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