2012年9月29日土曜日

【TPP】STOP TPP!官邸前アクションの10月以降の開催について

【転載】



STOP TPP! 官邸前アクションは、8 月より首相官邸前で活動を開始し ました。市⺠や国会議員、地方自治体、労働組合や農⺠団体、NGO 等の 「反対」の声を無視し、財界と野田首相、一部の国会議員は「TPP 参加」 を今なお企んでいます。⺠主主義を踏みにじり、人々の暮らしを米国・日 本の大企業に売り渡す暴挙を止めるため、8 月 21 日〜9 月 25 日まで毎 週火曜日 18:00〜20:00、首相官邸前で「STOP TPP」を訴えてきました ( 計 6 回 )。
スタート以降、毎回 100〜400 人もの参加者を得てきました。わざわざ地方から参加してくれる方も毎回お られ、また毎回、農業・医療・保険・食の安全など実に多くの分野からのスピーチをいただいています。
9 月 18 日には、国際行動でもある「OCCUPY    モンサント」(http://occupy-monsanto.com/ )アクショ ンにも連動し、銀座・日本モンサント社前行動と官邸前行動も実施しました。


こうした成果を受け、10 月以降は、さらに集中的に STOP    TPP を訴えようと、開催ペースをこれまでの 毎週から毎月第一火曜日に変更することといたしました。月に一度にすることで集中した参加もしやすくなる ことを期待しています。
月に一度の開催にあたり、毎回、その時々の政治情勢や TPP 交渉の 推移、国際アクションとの連動など、時宜にかなった重点テーマを設定し、 スピーチや定番コーナーなどの中で盛り込んでいきます(当面の日程は下 記のとおり)。ぜひ引き続きご参加ください!

★10 月2日(火) ★11 月 6 日(火) ★12 月 4 日(火) ★1 月 8 日(火)※1 月は第一火曜日が元日のため第二週とします。
※時間帯はいずれも、基本的に 18:00〜20:00 です。 ※変更する場合もありますので必ず事前にウェブサイトでご確認いただくか、主催者へお問い合わせください。

★各月の予定と重点テーマ★(10 月・11 月)

●10 月2日(火)18:00〜20:00

重点テーマ1
多国籍大企業から「種の自由」を守れ! 命の支配をすすめる TPP に反対!
-国際アクション“Seed Freedom Campaign”との連動― 10 月2日〜16 日まで、インドのバンダナ・シヴァさんらが中心となって、国際アクション「Seed Freedom Campaign」 (http://seedfreedom.in/)が呼びかけられています。これは、多国籍企業が種子に特許をかけて独占しようとする動き や、生命を知的所有権によって支配しようとする動きに対する、農⺠や消費者、環境活動家、研究者ら世界の市⺠社会か らの痛烈な批判アクションです。 TPP は、まさに多国籍企業にこれらの暴挙を許す枠組みです。「OCCUPY モンサント」と同様、官邸前アクションは次回 も国際アクションに呼応しながら進めます。
重点テーマ 2 選挙は「近いうち」なのか? 自⺠・⺠主代表選を終えて ―議員アンケートの結果を利用しよう!― すでに実施している「国会議員アンケート」の結果を改めて見ることで、来るべき総選挙での私たちの選択を考えます。

●11 月 6 日(火)18:00〜20:00

重点テーマ1
どうなる? 米国大統領!
TPP 参加表明を絶対に阻止! 11 月 6 日は米国大統領選のまさに当日。結果が出るのはまだ先ですが、TPP 参加表明の危険が最も高いといわれている のが「大統領選後」のタイミングです。11 月は、選挙の状況を見つつ、STOP TPP!の声をさらに高めていきます。

【共催】STOP TPP!! 官邸前アクション実行委員会 STOP TPP!! 市⺠アクション
【問い合わせ】 〒101-0063 千代田区神田淡路町 1-7-11 東洋ビル 3F アジア太平洋資料センター(PARC) 気付 TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453 担当:内田聖子 E-mail: kokusai@parc-jp.org http://notpp.jp/TPP_kantei.html ツイッター:https://twitter.com/TPP_kantei (当日の実施状況はツイッターにて告知します)

【TPP】★特別公演! 演劇「モンサントポリスを日本に入れてはいけない!」

2012/9/18に首相官邸前で行われた、
【ストップTPP官邸前アクション モンサント特集】の中で上演された、モンサントについて物凄く良く分かる演劇です!

★特別公演! 演劇「モンサントポリスを日本に入れてはいけない!」
顔見知りの知人が結構いて、200人ほどの集まりでした。若い女性が多く、パフォーマンス一杯で結構楽しめました。

印象に残った発言は東北から来た農家で、TPP加盟すると米価格が、1俵(60kg)=¥3500くらいになるだろうとのことでした。現在の25%くらいになって
しまうというのです。
それと、遺伝子組み換えの表示が撤廃されるだろうとのこと。
ネットワーク農縁も遺伝子組み換え問題をメインに活動してきたわけで、TPP問題をもっと全面に掲げてもいいのではないかと思いました。(田中まさはる)



2012年9月21日金曜日

【映像】遺伝子組み換えと生命の支配を問うドキュメンタリー 『暴走する生命』

遺伝子組み換えと生命の支配を問うドキュメンタリー

『暴走する生命』

巨大多国籍企業は、あらゆる分野の遺伝子に注目し、これに
特許をとり、特許製品を開発してきた。
農産物、家畜、魚、医薬品・・・

 自ら殺虫性を持つBt綿が高価格で売られたが、
病気と害虫にやられ収穫は悲惨だった。
何千人もの農民が自殺に追い込まれた。



 半分の生育期間で6倍の大きさに成長する
遺伝子組み換え鮭(GM鮭)


2012年9月16日日曜日

2012年9月13日木曜日

【あべ文子のあっちこち】与佐と大五


あべ文子

館山の海岸で捨てられていた子猫。それを拾って世話する人達のところから来た子猫、与佐と大五。
わずか10cmの体で我が家に来た。尻尾の長さは同じだ。兄弟という。母のお乳をもらえない二匹は、お互いのおなかを吸い合って生きてきた。少しの牛乳と共に。

与佐はお兄ちゃん。体もやや大きく、おう揚でゆったり。目的のネズミ捕りに天井裏に入れても、20分ほどで出てくる。足元でゴタッ横になって、ナデナデしてくれるのを待っている。首をなでてやると、ゴロゴロいって喜んでいつまでもせがむ。


弟の大五は、ネズミ捕りに天井裏に入れられても、出口がわからなくて、4~5時間出られない。果てはミャーミャーと鳴き叫んで救出される。ゴタッと横になっては、かわいがってくれないかな~と首をもたげて催促する。しかし、すぐに飽きて、ナゼナゼの時間は短い。

夜行性というけれど、昼間も遊んでいる。二匹でじゃれあっては遊ぶ。大五が仕掛けて、与佐はウルサイナー・モーらしい。縁側にいる犬(クロ)がつながれていることを知っている与佐は、2mくらいまで近づいては人に擦り寄ってくる。大五は決して近寄らない。犬がほえてもビクッと顔を上げて警戒する。

でも、食事の時間はすばやい。二匹ともどこにいても、チャッと寄ってくる。食事は朝昼晩とイワシの煮干2匹。並んで夢中で食べる。与佐はそれで充分。大五はそれでも足りない。ミャーミャーミャー。でも、要求に合わせて食べさせるととんでもないことになる。猫でもこんなに個性があり、性格が違う。付き合っていても飽きない、カワユイ!

2012年9月11日火曜日

【あべ文子のあっちこち】バイオハザード


あべ文子

就学前の子どもを持つ若い友人が、緊急入院した。最初の意識不明の段階からは解放されたが、退院した現在、言葉や文字に対して不自由でリハビリ中という。

海のほとりに住み、家族と共に健康食品や化粧品を扱う素敵なお店を経営し、かたわら仲間と共にお米などを作っている。漁業権も持っていて、生ひじきや海藻など、海の幸には事欠かない。

空気のいい海の近くで、健康そのものの生活に、襲いかかった災い。私はバイオハザードを直感した。

古くは水俣病やスモン病,アメリカで昭和電工が引き起こした健康補助食品・トリプトファン事件など。最近では肺ガン用抗癌剤イレッサの問題がある。「肺ガンにかかった時、ガン細胞だけを狙い撃つ夢の新薬。入院の必要はない。好きな時に1日錠飲めばいい」と医者にすすめられた肺ガン用抗癌剤イレッサは,承認後わずか2年半で557人の命を奪った。アメリカでは2003年承認、2005年に投薬禁止、EUでは2005年に承認申請取り下げ、その後2009年に適応限定で承認、スイス、カナダ、オーストラリアでは、原則投与禁止。

日本ほどこのイレッサの使用を認めている国はない。2003年、遺族が製薬会社と国をあいてに訴訟を起こした。しかし、失われた命と健康は永久に償えない。

原子力委員会と全日本スパイス協会が推薦する放射線「照射食品」も問題になっている。大好きなカレーの材料のジャガイモが芽止めのために照射され、市場で見かけることもあった。身近な野菜では、ウコン、たまねぎ、人参、にんにく、ショウガ、ゆず、ニラ、ねぎ、ごま、セロリーなど、94種類もの野菜やスパイスが腐りにくくするために、照射の要請が出されている。放射線照射のベビーフード事件で、食品衛生法違反で、新聞に取り上げられたこともあった。



オーストラリアでは、固有の動植物を守るために、照射されたペットフードが輸入されたが、それが猫達に足の麻痺を引き起こし、2009年に照射禁止になっている。(「照射食品反対連絡会事務局」ホームページより)

いまや私達も身の回りは危険で一杯だ。もし、表示されないまま、照射食品が出回っているとしたら、どういう異変を私達にもたらしているのかわからない。原因不明の病気なら、これらの薬害を疑うこともできるけど、野菜の照射では、まさか野菜が原因とは本人も思わないし、まして医者に主張することも出来ない。


私達は流されて、大変な時代を招来してしまった。まずは、身の回りの食品や生活用品、生活習慣の点検から初めて、それを口コミしていく必要があるのだろう。一方で、原発廃止、遺伝子組み換え技術の中止を訴えていかねばならないだろう。あらゆる機会に、私達は子ども達を守らなければならない。

2012年9月9日日曜日

【TPP】2012年9/18(火)★OCCUPY MONSANTO 世界同時アクション

■■■
■  9/18(火)は世界同時アクション!×STOP TPP!!
TPPを進め命と環境・農を支配する多国籍大企業・
モ ン サ ン ト に N O !      ■
■■■

STOP TPP! 官邸前アクションは、
8月中旬より首相官邸前で活動を開始しました。
市民や国会議員、地方自治体、労働組合や農民団体、NGO等の「反対」の声を無
視し、財界と野田首相は「TPP参加」を今なお企んでいます。民主主義を踏みに
じり、人々の暮らしを米国・日本の大企業に売り渡す暴挙を止めるため、私たち
は毎週火曜日18:00~20:00、首相官邸前で「STOP TPP」を訴えています
(http://notpp.jp/TPP_kantei.html)

今年9月は、米国で「ウォール街占拠」が始まって1年。全米各地では様々な行動
が企画されています。OCCUPY MONSANTO(モンサント社を占拠せよ!)も、こう
した中から生まれた世界同時アクションの一つ。世界有数の多国籍企業である同
社は、遺伝子組み換え作物を世界に広げ、種を支配することで世界中で農民を、
食べ物を支配し、各国の食糧主権を脅かしているのです。こうした暴挙を止める
ため、世界各地の農民や消費者団体、NGOなどが9月17日を「OCCUPY MONSANTO」
の世界同時アクションデーに決め、全世界に呼びかけています。
★OCCUPY MONSANTO : http://occupy-monsanto.com/

モンサントはTPPによって参加国へのさらなる「進出」も目論んでいます。もち
ろん日本もその対象の一つ。TPPを強烈に推進している経団連の米倉会長が会長
を務める住友化学は、モンサントと提携をしています。私たちは「OCCUPY
MONSANTO」世界同時アクションに呼応して、9月18日、日本モンサント社前と首
相官邸前で「STOP TPP」と同時に「NO! モンサント」を訴える特別プログラムを
行います。ゲスト・トーク、映画『モンサントの不自然な食べもの』紹介の他、
演劇、世界同時アクションの紹介など盛りだくさんです。ぜひご参加ください!

●日時:2012年9月18日(火)

①16:30~17:00
銀座・日本モンサント株式会社前でのアクション
◎中央区銀座4-10-10 銀座山王ビル8F
※都営地下鉄浅草線・東京メトロ日比谷線「東銀座駅」A2出口

②18:00~20:00 首相官邸前でのアクション
※東京メトロ日比谷線・丸の内線「国会議事堂前駅」等

【ゲストトーク】(予定)
●脅かされる食の安全と食料主権/安田節子(「食政策センター ビジョン21」
主宰人/NPO「日本有機農業研究会」理事)
●世界の種を支配するモンサントの戦略と人々の運動/印鑰智哉(国際連帯活動家)
●茨城県のモンサント実験圃場で何が起きているのか!?/高士太郎(にゃんとま~)
(自由業)
●STOPモンサント!―遺伝子組み換えに反対する団体から
●農民をこれ以上苦しめるな!(農民からのアピール)
●環境も農も壊すモンサントはいらない!-生協の立場から   などなど

【アピール・出し物等】
★映画『モンサントの不自然なたべもの』特別予告編上映!
★OCCUPY MONSANTO 世界同時アクション 世界各地の取り組み紹介
★特別公演! 演劇「モンサントポリスを日本に入れてはいけない!」

●主催:STOP TPP! 官邸前アクション実行委員会
http://notpp.jp/TPP_kantei.html
Twitter: @TPP_kantei

【東日本大震災】東北大震災応援米・「まけるまい」


あべ文子

山形・新庄のお百姓さん・高橋保宏さんを中心に、仙台、石巻、気仙沼等東北大震災の被災者と共に、お米を作って今年で2年目。
「6月2日に皆さんの手で植えられた「まけるまい(米)!」の稲は、静養成長期(体作り期間)から生殖成長期(幼穂形成子作り期間)に入って来ました。大変元気に育っていますよ。
昨年の震災後3月より、被災者の皆さんのへの訪問(支援活動)をずっとやってきましたが、今月15日には東松島市の大曲にあります仮設住宅に、10人でいってきます。
家を流され身内をなくし、仕事場も流され、将来の希望も持てず、震災の被害がなかった我々には計り知れない気持ちでの仮設住宅暮らしなのです。

極限の経験をしたであろう人達にこそ、「人は支えあって生きている」ということを沢山感じてもらうことで、心が癒され、生きる希望を見出してくれるものだと、一連の訪問の中で感じました。これからも、被災地の方々が希望を見出してくれるその一助になれば・・・とそういう風に思える自分も、皆さんの支えがあればこそと強く感謝するところです。秋には「まけるまい(米)!」が再び生まれます。まさに皆さんの心の贈り物なのです。どうぞ、これからもよろしくお願いします。」(2012年7月11日、高橋保宏)

「まけるまい(米)!」の稲刈りは、9月22日~23日です。その小さく小分けしたお米・「まけるまい(米)!」をもって、都市の人達と、震災を共有する旅に出ます。「震災を語る・聴く会」です。経験した人でナイト創造することが出来ない、そんな話が聴けます。日時、場所などのお問い合わせはネットワーク農縁、新庄水田トラスト事務局・あべ文子まで。

電話・FAX:04-7098-0350 
e-mail: abetrust★sirius.ocn.ne.jp ⇒「★」のところを「@」に変えてください。

【映画】2012年12月16日、国際有機農業映画祭 開催


あの3・11から二年になろううとしています。前回の2011年映画祭のテーマは「それでも種をまく」でした。従来の価値観が根底から問い直されていた時代状況のなかで、たったひとつ確かなものがそこにあるという思いで選択したテーマでした。
2012年映画祭を迎え、有機農業を掲げる映画祭に携わるものとして、いま世の中に問えるものは何か。話し合いを重ね決まったのが、「こんな世の中、ひっくり返さなあきまへん」というテーマです。ゆるゆると土をつくり、虫たちと付き合い、雑草に価値を見出し、そんな有機農業の営みにこそ、この混沌とした時代の変革する鍵があると考えます。“ゆるゆる革命”をワクワクと楽しみながら一緒に歩き出しましょう。ご来場、お待ちしています。


2012年8月
国際有機農業映画祭運営委員会
共同代表  大野和興

2012年9月5日水曜日

【遺伝子組み換え】GMゴールデンライスで人体実験

転載
━ No.542  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 有機農業ニュースクリップ

                     2012.09.05
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≪ 遺伝子組み換え ≫
■明るみに出た GMゴールデンライスで人体実験
  グリーンピースは8月31日、β-カロテンを強化した遺伝子組
 み換えのゴールデンライスの人体実験が、2008年に中国で行われ
 たとの論文が見つかったと発表した。問題の論文は7月に、アメ
 リカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションで発
 表された。

  この人体実験は、米国・タフツ大学の研究チームによって、中
 国湖南省衡陽市で、健康な72人の6歳から8歳の児童を対象に行わ
 れたもので、放射性炭素C13で標識化されたゴールデンライス、
 ホウレンソウ、合成カロテン使われた。72に人のうち24人に、1日
 当たり60グラムゴールデンライスが3週間にわたって与えられた
 という。アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュート
 リションで発表された論文では、ゴールデンライスのβ-カロチ
 ンが油中のβ-カロチンと同等であった、としている。

 ・グリーンピース, 2012-8-31
  "Chinese children used in US-backed GE food trial"

 ・アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション
  "β-Carotene in Golden Rice is as good as β-carotene in oil at providing vitamin A to children"

 ・Shanghai Daily, 2012-9-1
  "US study feeds kids GM rice"

  湖南省政府の担当者は9月1日、このグリーンピースの告発を否
 定し、衡陽市のスポークスマンは、この実験が「ゴールデンライ
 スや他のGM食品を使ったもので」ではなく「すべての食品は中
 国産」であり、「実験について、事前に親に連絡されていた」と
 語った、と新華社は報じている。また、湖南省政府の担当者は、
 この研究には米国の研究者は関与していない、としている。

 ・新華社, 2012-9-1
  "China Denies Greenpeace GM Rice Test Claims"

  こうした中国側の関係者の“苦しい”言い訳が事実であるとす
 れば、発表された論文が宙に浮くことになる。おそらくグリーン
 ピースの発表が正しいのだろう。中国政府は、みっともない言い
 訳をせず、事実関係を明らかにし、ゴールデンライスを与えられ
 た児童に健康被害がなかったかも明らかにすべきである。当然、
 タフツ大学などの米国側関係者も、同様に事実関係を明らかにす
 べきだ。

  このようなGM作物による人体実験では、2007年ごろ、米国の
 GMベンチャー・Ventria Bioscience社によるものがある。同社
 はペルーで、乳幼児に対して、ヒトのタンパク質産生遺伝子を組
 み込んだ遺伝子組み換えのコメによる下痢止め薬の人体実験を行
 い、大きな非難を浴びた。

  また、ゴールデンライスを使った2相試験が行われたとすれば、
 それ以前にラットなどによる試験が行われていたはずである。グ
 リーンピースは、この点については言及していない。それらにつ
 いても、掘り起こしとともに、問題がなかったかの確認が必要だ。

 ・新華社, 2012-9-1
  "China Denies Greenpeace GM Rice Test Claims"


  ゴールデンライスはコメにスイセンの遺伝子を組み込み、β-
 カロテンを産生するようにした遺伝子組み換えのコメである。開
 発当初、1日の必要なβ-カロテンをゴールデンライスから摂ろ
 うとすると、1キロ以上食べなければならず、非現実的であると
 非難された。ビタミンAの不足による健康障害には、そもそも野
 菜などのおかずが満足に食べられない経済的な問題が大きく、
 ゴールデンライスは意味のないものとする意見が大勢であった。
 食料危機のなか、依然としてこの批判は生きている。

  あえて遺伝子組み換え品種を持ち込む必要もない。たとえば、
 ナイジェリアでは、F1品種ではあるものの、β-カロテンを
 75%強化したトウモロコシが実用化されている。他にも、β-
 カロテン強化のサツマイモなどが実用化されている。

  しかし、開発したシンジェンタ社は、ゴールデンライスの特許
 使用権を、“非営利”と自称する Golenrice Project に供与し、
 IRRI(国際イネ研究所)とともに、商業栽培へ向けた活動を行っ
 てきている。ちなみにIRRIの開発チームの責任者は、モンサント
 出身である。

  ゴールデンライスの商業栽培へIRRIなどは2011年、ゲイツ財団
 やヘレン・ケラー財団などから補助金を得ている。現在、バング
 ラディシュとフィリピンで試験栽培が実施され、2013年度からの
 商業栽培がアナウンスされている。この操業栽培では、ゴールデ
 ンライスの形質を、両国の「コシヒカリ」のような一般的なコメ
 の品種に導入され、広範な栽培を目論んでいる。今年に入って、
 ゴールデンライスは、ベトナムへも供与されていると報じられて
 いる。あまり表面化しないものの、アジアでの遺伝子組み換えの
 コメの商業栽培の目論見が進行している。

  こうした状況の中で、バングラディシュとフィリピンの商業栽
 培を許すのか。その帰趨は、日本での商業栽培とも無縁ではない
 はずだ。農水省などの資料でも、日本での栽培可能性があるのは、
 コメぐらいしか残っていないと思われる。現在、農業生物資源研
 究所が開発に力をいれているのは、4大GM作物(ナタネ、ダイ
 ズ、トウモロコシ、ワタ)ではなく、遺伝子組み換え複合病害抵
 抗性イネである。

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有機農業ニュースクリップ

 公開サイト:http://organic-newsclip.info
 ツイッター:http://twitter.com/OrganicNewsClip
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2012年9月2日日曜日

【原発アクション】【緊急】 ガンダーセン氏、東電・資源エネ庁を追求(録画 2012年8月31日)

*USTREAM「ガンダーセン氏、東電・資源エネ庁を追求」(録画 2012年8月31日)


Video streaming by Ustream
 http://www.ustream.tv/recorded/25085416

【緊急】 ガンダーセン氏、東電・資源エネ庁を追求(録画 2012年8月31日)

1,057 Views 長さ: 83:40 葛飾市民テレビ チャンネル1
2012年8月31日13:00-16:15 衆議院第一議員会館 多目的ホールにて
「福島原発4号機の核燃料問題を考える  ~議員と市民の院内集会~」
が行われた。

●一部 アーニー・ガンダーセンさん講演
    「フクシマ4号機のプール内核燃料はいかに危険か」
    元スイス大使の村田光平さんのお話し
    国会議員のお話し
●二部 東電と資源エネルギー庁による
    「フクシマ4号機プール内核燃料 現状と移転計画」
    の説明とヒアリング
 
 

【原発アクション】9・11経産省・規制委員会包囲アクション

転載です

【拡散希望!】「原子力ムラの責任を問う」連続アクション★9/11《経産省・規制委員会包囲アクション》集合:19時・経産省別館前★9/16《シンポ》田原牧/東京新聞特報部、石丸小四郎/双葉地方原発反対同盟、18時15~文京区民センター3A、
http://2011shinsai.info/node/2670


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
原子力ムラの責任を問う
【9・11経産省・規制委員会包囲アクション】
&【9.16シンポジウム】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

http://2011shinsai.info/node/2670

放射能たれ流しの福島原発事故を収束させる見通しがつかない状況下で野田政権は、原発再稼働の動きを開始し、〈原子力ムラ〉のメンバーを中心においた「原子力規制委員会」の人事を強行しようとしています。委員長候補の田中俊一氏は日本原子力研究開発機構副理事長時代に「もんじゅ」を推進し、原子力委員長代理として、福島原発事故をうみだした原子力行政の主役の一人といえる人物です。事故の責任を取らずに、あらためて原子力行政の中心にいすわろうという、こんな無責任人事を私たちは許すわけにはいきません。そしてムラ(原発利権)関係者の委員候補は、彼だけではないのです。

「〈原子力ムラから選ぶな〉の声を、私たちは、さらに大きなものにしていかなければならないとの思いから、9・11経産省包囲アクションと9・16シンポジウムの準備に向かいました。もちろん私たちは、つくられようとしている「規制委員会」自体が原発推進のための機構にすぎないことを忘れているわけではありません。私たちに本当に必要なのは「廃炉」のための委員会です。「廃炉」へ向かうステップとして「規制委員会」の無責任人事を徹底的に批判しぬく必要があるのです。

9・11アクションと9・16シンポジウムへの、一人でも多くの参加を呼びかけます。


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9・11経産省・規制委員会包囲アクション
==================■

9月11日、3.11から1年半のこの日に、1周年を迎える「経産省前テントひろば」とともに、経産省・規制委員会包囲を呼びかけます。ぜひ参加を!

●時間:19時~20時30分
●集合場所:経産省別館前

【共催】
再稼働反対!全国アクション
経産省前テントひろば
[当日連絡先]090-6185-4407(杉原)
070-6473-1947(経産省前テントひろば)


■======================
9・16シンポジウム「原子力ムラの責任を問う」
======================■

【発 言】 ●田原 牧さん (東京新聞特報部記者)
●石丸小四郎さん(双葉地方原発反対同盟代表)

◆日時:9月16日(日)18:00開場 18:15開始 21:00終了

◆場所:文京区民センター会議室3A
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
都営三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩2分、
東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分、
東京メトロ南北線「後楽園駅6番出口」徒歩5分、JR水道橋駅東口徒歩15分

◆資料代:500円

【主催】再稼働反対!全国アクション
[連絡先]
(FAX)03-6424-5749
(E-mail)contact@2011shinsai.info
[当日連絡先] 090-6146-8042(海棠)・090-4662-0430(ちば)

[発言者プロフィール]

★田原 牧(たはら まき)
新聞記者。1987年、中日新聞社入社。社会部を経て、その後カイロ支局に勤務。現在、東京本社(東京新聞)特別報道部デスク。同志社大学・一神教学際研究センター共同研究員。『季刊アラブ』編集委員。著書に『ほっとけよ。─自己決定が世界を変える』(ユビキタ・スタジオ、2006年)、『中東民衆革命の真実 ーエジプト現地レポート』(集英社新書、2011年)など。

★石丸小四郎(いしまる こしろう)
福島原発告訴団副代表。「原発は、放射能による環境汚染や労働者被曝による健康被害を不可避なものにする」という認識から、1972年に結成された双葉地方原発反対同盟に参加。40年にわたり福島原発反対運動に取り組み、原発労働者の被曝問題で作業者の支援なども行う。2011年「多田謡子 反権力人権賞」受賞。

【在来種】映画『よみがえりのレシピ』

【転載】
━ No.541 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  有機農業ニュースクリップ

                   2012.09.02
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≪ 気になる映画 ≫
■地域で食べて継ぐ在来野菜

  2007年ごろから『いのちの食べ方』や『キング・コーン』
 などの「食」をテーマとする“告発型”の作品が公開され、ブー
 ムとなった。山形県出身の渡辺智史監督は、こうした作品に違和
 感を覚えたという。そんなとき出会い感動したのが、故郷の在来
 野菜に光をあてた『どこかの畑の片すみで』だった。すぐに、
 引っ越したばかりのアパートを解約し山形に戻る。そして、多く
 の“市民プロデューサー”などの支援を受けて、山形県に残る多
 くの在来野菜とそのタネと、それを次の世代につなぐ人たちに光
 を当てたドキュメンタリー『よみがえりのレシピ』を制作した。

  60年代以降の経済成長と、流通システムの構造的な“変革”
 に伴い多くの在来の野菜が消えて行った。2000年ごろから、
 山形県では山形在来作物研究会などが、消え去りつつあった在来
 作物のリストアップと、復活への活動を展開してきた。その中か
 ら、この『よみがえりのレシピ』のきっかけとなる『どこかの畑
 の片すみで』と『おしゃべりな畑』の2冊が上梓された。「在来
 作物は生きている文化財、地域の知的財産」である在来野菜を満
 載した本だ。

  自家消費用に作ってきて、もうやめようかという時に、漬物屋
 さんから声がかかって、かろうじて残った外内島キュウリ。この
 キュウリに象徴されるように、現代の流通と消費者の舌とは、少
 しずれてしまった在来種。しかし、その地域で、あるいは家族の
 中で、風土に合って何百年と受け継がれてきた在来野菜は、その
 タネ自体が、その食べ方=食文化が“生きた文化財”であるとも
 いえる。

  消えつつある遺伝資源でもある“在来野菜=在来種を生かし、
 守る”、といっても、博物館に収めるのではなく、生活の中で生
 かしつつ、将来へ引き継いでいく。小学生は、外内島キュウリを
 作り、タネ採りまでを学習する。Uターンした若者は、甚五右ヱ
 門芋(サトイモ)栽培を祖父から教えを受ける。細々とおばあさ
 んが作り続けていた藤沢カブは、山仕事とともに若者に伝えられ
 る。

  地域で在来野菜を掘り起こし、引き継いでいこうという農民と
 市民、研究者と調理人、老人と若者が、タネと野菜を軸に重層的
 に描かれる。研究者や農民、市民の地道な活動で、その将来には
 希望が見えてきている。

  しかし、蒸気機関車の動態保存には、定期的に「動かす」こと
 が必要であるということと同じように、生きた在来野菜の保存に
 は「食べる」という行為が欠かせない。現代的な食の枠組みから
 外れた多くの在来野菜を、現代にどう生かすか、どう引き継いで
 いくのか。この道は余りにも厳しい。量が少なく形が不揃いの在
 来野菜は、「売る側」の都合による流通システムには乗りにくい。
 個性的な味が多い在来野菜は、糖度ばかりを強調する今風の野菜
 とは違う。タネの量も商業的な規模には及ぶべくもなく少なく、
 自家採種に頼らざるを得ない。こうしたいくつもの壁を、どうク
 リアしていくのか。その一つの解が、かつての日常食から、一足
 飛びに「アル・ケッチャーノ」というイタリアンレストランに飛
 ばなければならない現実である。奥田シェフの、在来野菜をおい
 しく食べようという意欲と創作はすべて善意である。そうである
 が故にこの現実は悲しいが、ここから再起するしかない。

  タネが「地域の文化財」として脚光を浴びる一方、在来野菜は
 日常食の世界から抜け落ちていく。在来野菜がどのように食べら
 れてきたか。この作品ではほとんど描かれないこのことが、在来
 野菜の今を象徴している。一挙に「アル・ケッチャーノ」という
 非日常的な食の世界に飛び、そこで生き残る道を選ばなければな
 らない在来野菜の現実は悲しい。ある試写会でこの作品は、まだ
 在来野菜が日常にあった50歳以上には一定不評であったのに対
 して、その存在自体が目新しい30代には好評であったというこ
 とも、在来野菜のおかれた現実の反映だろう。あるいは、まだ
 30代前半の渡辺監督と通底する視点の故だろうか。

  こうした在来野菜の直面する厳しい現実を背景にしつつも、画
 面は明るい。面的な広がりを持った、“山形方式”による在来野
 菜の掘り起こしと「動態保存」への“自信”がなせることのよう
 にも思われる。

  『モンサントの不自然な食べ物』の公開により、遺伝子組み換
 えや在来種、種子そのものや自家採種などが、急にクローズアッ
 プされてきた感がある。やみくもに「在来種」の保存や自家採種
 の重要性を云っても、それだけでしかない。その作物を、作り、
 食べ、タネを採り、次世代へつないでいくための“戦略”が必要
 である。それは画一的なものでもなく、強制されるものでもない。
 在来野菜が地域風土に育てられたように、その地域に合ったもの
 でなければならないだろうし、それはその地域に生きる人たちの
 選択でしかないだろう。『よみがえりのレシピ』は、山形の選択
 の形でもある。

  正面から在来種やタネをテーマとする映像作品は少ない。日本
 では、ほとんどないといってよいだろう。その点でも、この『よ
 みがえりのレシピ』は地元密着型の稀有な作品といえる。この
 10月、地元山形各地での地道な上映運動の勢いを駆って、東京
 で劇場公開される。何百年と作り、食べ続けてきた在来野菜とそ
 のタネ。新たな生き方を探る動きから、これからの食や農のあり
 方が垣間見えるかもしれない。

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 ●『よみがえりのレシピ』
   公式サイト http://www.y-recipe.net/ ※リニューアル中
   予告編   http://www.youtube.com/watch?v=X1j_Qbad8PY

 ●気になる本『どこかの畑の片すみで』
  「在来作物は生きている文化財、複眼で見た地域の知的財産」
   http://organic-newsclip.info/book/book-016.html


 ※この記事はウェブサイトにも掲載しました。
   http://organic-newsclip.info/book/book-022.html

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有機農業ニュースクリップ

 公開サイト:http://organic-newsclip.info



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