2011年10月1日土曜日

【重要】9月15日、”山形県”の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果についてご報告

ネットワーク農縁、新庄水田トラストの皆様
東京世話人会

9月15日、”山形県”の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果についてご報告します。

3.11福島第一原発の事故から6ヶ月以上が経過しましたが、未だ根本的な解決のめどが立たない状況で、空と海からの放射線物質の放出拡散は続いています。
私達は、全国54基全ての原発の即時運転停止と順次廃炉を求めています。日本列島は地震の活動期に入ったといわれているのですから。

そのような状況で、報道されているように農産物、畜産物、海産物に関する放射能汚染はゆっくりと、広範に進んでいます。私達ネットワーク農縁は山形県新庄市農家の会員と提携・産直しており、2011年度産のお米の放射線物質汚染の検査について注目してきました。

9月15日、新庄地域の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果が公表されました。結果は不検出でした。
不検出とは、放射性物質が存在しない。または定量下限値未満であることを示しています。
定量下限値とは放射線セシウム134、137が、各20ベクレル/kgのことです。
政府は農産物について、500ベクレル以上ならば、出荷停止という暫定基準を決めています。

数値と検査方法に関しては、下記の「米の放射性物質調査結果(本検査)について」に記載されています。ご覧ください。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/norinsuisan/140031/htyousa.pdf
(註)新庄最上地域はP2の82.83.84と、p4の173.~187.の市町村を参照して下さい。
なお、ネットワーク農縁が独自に依頼する米の放射線物質汚染調査は、未だです。一両日中に最初の刈り取りをし、日本消費者連盟「消費者レポート」紹介の検査機関・有害化学物質削減ネットワーク(測定濃度10Bq/kg)に依頼(すでに農家は予約しています)しておりますので、10月の中旬頃に結果を皆さんにお伝えすることが可能と思います。

9月15日、”山形県”の出荷用米の検査に関して不検出でしたので、私達も農家も一応ほっとしています。しかし、すでに以前皆さんにお伝えしましたように、放射能汚染が少しでもあれば、私達は安全だとは思えません。放射性物質は有害なのですから。
従って、国や自治体が作っている基準以下なら安全とは考えていません。

しかし、原発から放射能を放出し続けている現在のような状態の中で生きてい行くためには、妊婦、幼児、子供に対する特別の配慮をしなければなりませんが、東北、関東地方で全く放射性汚染がない農産物を入手することは困難になってくるだろうと思います。
従って何らかの覚悟をして生きていかなければならない時代が来てしまったのではないかと思うのです。

先祖代々、米で生計を立て、無農薬・無化学肥料等で稲を育ててきたネットワーク農縁の農家は、この原発事故、放射能汚染を都市消費者以上に無念であるにちがいありません。
私達は事態の推移を見守りつつも、出来る限り農縁米を購入し、また、トラストで遺伝子組み換えでない田んぼや大豆畑を増やしていきたいと思っています。

しかし、放射能汚染に関しては、ネットワーク農縁として、ここまでは安全だ、という基準は出せません。
最終判断は、私達会員個人個人の判断と生き方にかかっているのだと思います。

>【重要】原発事故と農縁米・新庄水田トラスト・大豆畑トラストの米、大豆についての見解
2011年5月23日

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