2011年10月30日日曜日

【重要】ネットワーク農縁米、新庄水田トラスト米放射能測定結果報告

ネットワーク農縁世話人会
新庄水田トラスト事務局


2011年10月10日、NPO法人有害化学物質削減ネットワークから、農縁新庄の生産者全員が依頼していた「放射能測定結果報告書」が届きました。
添付しましたファイル(ページ下段)は、佐藤さんのお米のみ掲載しました。なお、全農家の検査報告書を望まれる方にはFAXまたは郵送します。
全生産者の米のセシウム等は不検出でした。

セシウム134→検出されず→検出限界は5ベクレル/kg
セシウム137→検出されず→検出限界は5ベクレル/kg
全セシウム→検出されず
ヨウ素131→検出されず
カリウム40→検出限界10など

なお、セシウム134,137のピークは検出されませんでした。
そのことは、NPO法人有害化学物質削減ネットワークの測定者・中地重晴氏によれば、1ベクレル以下と思っていただいてよい、とのことでした。
測定時間は玄米3時間でした。これは通常は1時間くらいなので丁寧な検査なのだそうです。
カリウム40→検出限界10についてですが、カリウムは天然のものであり、原発由来ではないとのことでした。


3.11福島第一原発の事故から7ヶ月以上が経過しましたが、未だ根本的な解決のめどが立たない状況で、空と海からの放射線物質の放出拡散は続いています。
私達は、全国54基全ての原発の即時運転停止と順次廃炉を求めています。日本列島は地震の活動期に入っていて、核と生命は共存できないと考えるからです。

そのような状況で、報道されているように農産物、畜産物、海産物に関する放射能汚染はゆっくりと、広範に進んでいます。
私達ネットワーク農縁は山形県新庄市農家の会員と提携・産直しており、2011年度産のお米の放射線物質汚染の検査について注目してきました。

9月15日、新庄地域の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果が公表され不検出でした。
又今回生産者全員の米の検査でも不検出でした。
しかし、すでに以前皆さんにお伝えしましたように、放射能汚染が少しでもあれば、私達は安全だとは思えません。放射性物質は有害なのですから。
従って、国や自治体が作っている基準以下なら安全とは考えていません。

しかし、原発から放射能を放出し続けている現在のような状態の中で生きてい行くためには、妊婦、幼児、子供に対する特別の配慮をしなければなりませんが、東北、関東地方で全く放射性汚染がない農産物を入手することは困難になってくるだろうと思います。
従って何らかの覚悟をして生きていかなければならない時代が来てしまったのではないかと思うのです。

先祖代々、米で生計を立て、無農薬・無化学肥料等で稲を育ててきたネットワーク農縁の農家は、この原発事故、放射能汚染を都市消費者以上に無念であるにちがいありません。
私達は事態の推移を見守りつつも、出来る限り農縁米を購入し、また、トラストで遺伝子組み換えでない田んぼや大豆畑を増やしていきたいと思っています。

しかし、放射能汚染に関しては、ネットワーク農縁として、ここまでは安全だ、という基準は出せません。
最終判断は、私達会員個人個人の判断と生き方にかかっているのだと思います。
 

2012年度報告
【重要】2012年放射能測定検査報告書(土壌と用水)
【重要】2012年放射能測定検査報告書(お米)


【原発関連】元菅内閣内閣参謀参与田坂広志さん、原発について語る 2011.10.14

権力中枢にいた元 菅内閣内閣参謀参与田坂広志さんの 日本記者クラブでの会見です。誠実な倫理的な発言
と感じられます。
原発事故に対する政府の対応の問題や これから日本のすべきことを語っています。(田中正治)




国際有機農業映画祭2011

【転載】国際有機農業映画祭公式サイト

 今年、国際有機農業映画祭はついに5周年を迎えました。いろんな思いを込めて「ついに」と書きました。組織もお金もない者どうしが集まり、よくやってこられたなあ、という思いがまずあります。私たちの映画祭がひとつのきっかけとなって、各地で同じ趣旨の映画祭がもたれるようになりました。これも5年間のたまものでしょう。

 もうひとつ、決定的な「ついに」があります。3月11日、東日本を襲った大震災、そして福島第一原発事故です。3月11日の出来事は、この社会のありよう、私たちのくらし、生き方、考え方に根底からの転換を迫っています。わたしたちは、これから何十年、何百年と続くであろうあらゆる生命体の危機のとば口に立ったばかりなのです。原発の暴発は地球上の生命を成り立たせている循環を壊し、その上に成り立っている自然と人、人と人の関係性を断ち切ってしまいました。

 それは、これまでつくる人・食べる人が手を携え、営々と築きあげてきた有機農業の存在をも破壊するものとして、わたしたちの前にたちあらわれました。同時にわたしたちは気づきました。有機農業こそが、原発という存在に立ち向かえるものであるということに。自然の循環と、自然と人の共生と、人と人の共存の上に成り立ち、その循環と共生と共存をつくりあげてきたものこそ、有機農業にほかなりません。3・11があらわにした現実を踏みしめながら、実践としての有機農業、行動としての有機農業、そして思想としての有機農業を、この映画祭を通して表現したいと私たちは考えています。

 そんな思いを込めて、わたしたちは、2011年有機農業映画祭のテーマを、≪それでも種(たね)をまく≫と決めました。ご一緒に、歩み出しましょう。


期  日 : 2011年11月19日(土)・20日(日)
開催時間 : 19日 12:00~21:00(11:30開場) 20日 10:00~20:00(9:30開場)
参 加 費 : 19日・20日各日 1,800円
※事前に会員登録が必要です。

さわのはな生産者からのメッセージ 2011年10月15日


● 稲刈りを終え、やはりほっとしている。春の田植えから秋の収穫まで昔に比べ、あっという間に過ぎると感じるのは年をとった証拠であろう。

年末に世相を反映した流行語大賞というのが放送されるが今年は”想定外”という言葉が必ず入ると思うのである。原発推進(国策)者にとって原発事故は”想定内”であるからこそ俗に言う辺ぴな所・財政基盤の弱い地方に交付金をエサに原発立地を圧しつけて来たのである。反原発者が言う「安全なら、原発を新宿にも」を無視し続けてきたのだ。“想定外”は詭弁である。
【 今田 多一 】

● 稲刈り期間中の長雨が響きやっと終わすことができた。田面が軟弱となり、ぬかぬんで苦労した。収量は平年並みといったところだが、無農薬栽培米はカメ虫被害が目立つ。心配した放射能は県の本検査でも検出されず、まずは一安心。
やっと一息ついて山々を眺めれば山全体が色づいている。涼風に吹かれ、澄んだ夜空にさんざめく星達を我を忘れて見入ったり、山々の見事な紅葉に見取れる時何となくアートの世界に自分がいるような錯覚に陥る。
書店に入れば読めもしない本をチュー躇することなく買うも、ツンドクしたり又、秋の味覚の誘惑に負け、コレステロールも血糖も忘れて満腹に幸福感を感じている私がいる。そして秋といえば、叙勲とやらも思い出される。私ごとき凡人には金縁の無いのは当然なのだが、永田町のセンセイ方や元霞ヶ関のおエライ方のお手盛りとも受け取れる様はイカガなものであろうか。今年一番の功労者は、フクシマ原発事故の収束に向けて、肉体や命を危険に晒しながら、汗を流してきた何も無き人達ではないだろうか。彼らこそ、勲章を受け取る資格があり、虚偽と高慢を垂れ流してきた専門家といわれる人達やお役人・センセイは恥を知るべきだ。と怒ると又腹が減ってくるのだ。
【 笹 輝美 】

● TPP交渉参加問題が本格的になってきた。このTPP参加で必ず取り上げられる農業問題。農業のせいで国益が失われるかのような議論は間違っている。日本が守らなければならないのは食料なのだ。今でさえ40%に満たない食料自給率、関税撤廃になればアメリカ、オーストラリアと競争するのは条件的に不可能だ。増え続ける世界の人口、温暖化による異常気象で農産物の生産低下、世界的規模の食料不足となったときに日本はどうなるのか。嘗て日本が原発を推進したように、取り返しのつかない方向へ日本が進んで行かないことを祈る。
【 星川 公見 】

● 9月末から雨の日が多く、一月近くかかって稲刈りを終えました。今年の作は平年並みというところ。病虫害がほとんど無かったため、米の粒ぞろいがとてもきれい(ただ、在来種「さわのはな」については、特徴ともいえる見てくれの悪さは相変わらず)。
原発事故による放射能汚染の実態調査が行われました。山形県による放射線量の検査では県内全市町村で不検出ということが9月19日に発表されています。
農縁新庄では、日本消費者連盟の斡旋により“NPO法人有害化学物質削減ネットワーク”にそれぞれ育てた米を(1.5kgずつ)9月末に送付、検査を依頼しました。10月10日付けで検査報告があり、結果、全員、10800秒の測定でもヨウ素―131、及びセシウム134、同じく137のピークは検出されず、計測器械の検出限界の 5 Bq/kg 以下であることが確認されました。これまで通り、どうか安心してご賞味・ご愛顧下さい。
【 遠藤 敏信 】

2011年10月27日木曜日

【原発アクション】「原発いらない福島の女たち」経産省交渉

福島の女たちによる経産省交渉USTREAM。
是非ご覧ください。
田中正治



Video streaming by Ustream

2011年10月23日日曜日

【原発アクション】瀬戸内寂聴さん、反原発の集会現場に登場

1000万人のうちの1人になるてことは人間の誇りです。


瀬戸内寂聴さん公演


瀬戸内寂聴さん質疑応答

2011年10月22日土曜日

【原発アクション】9・11再稼働反対・脱原発! 全国アクション

野田政権は、海外への原発輸出、国内での新規原発建設の是認、アリバイ的なストレステストによる原発再稼動に向けて動いています。真実を隠し、嘘で人々を言いくるめようとし、利権構造にまみれた倫理なき原子力村が、公然と頭をあげ始めています。

子どもや母親、農民や林業家、畜産家や漁師そして市民を、生命を蝕む放射能の恐怖に抱き抱え込んだままです。

3・11の最大の責任は東電と政府(経産省)にあるのです。彼らは多くの犯罪を犯しました。しかし、その責任は一切取っていません。こうした態度こそ原子力村の体質であり、3・11原発事故の本当の原因ではないでしょうか。
(田中正治)

………………………………………………………

[転送・転載歓迎]

<11・11-12・11 再稼働反対!全国アクション>

★ 11・11 たそがれの経産省 キャンドル包囲「人間の鎖」アクション

ウソと“やらせ”を駆使して「安全神話」をつくり上げ、東電福島第一原発事故を引き起こした最大の責任官庁である経済産業省と原子力安全・保安院。事故は収束せず、放射能汚染は拡大し、今なお、子どもや労働者を含む多くの人々が被ばくを強いられ続けています。

事故原因は未解明であり、安全指針も失効(2~3年後に改定)し、原発の安全を保証するものは何ひとつないにも関わらず、電力会社と経産省・保安院は「ストレステスト」という名のアリバイテストによる再稼働(無免許運転!)に動いています。

9・11の「人間の鎖」行動の成功を引き継いで、再び経産省・保安院をキャンドルを掲げて取り囲み、再稼働の中止と全原発停止、さらには「自主」避難者への賠償など「避難の権利」の確立を求めます。

全54基中、稼働中の原発はわずか10基に過ぎません。「原発なしでも大丈夫」な日本はすぐそこまで来ています。再稼働を止めて、脱原発へ!
11・11「人間の鎖」アクションにぜひご参加ください。

<2011年11月11日(金) 午後6時~7時30分>

◆ 午後6時 経済産業省本館正門前に集合
(「霞ヶ関駅」:千代田線・日比谷線A12出口すぐ、丸の内線A5出口200m)

正門前にてアピール後、人間の鎖行動(1周約900メートルを包囲)へ

※午後4時~5時30分に霞ヶ関周辺で街頭・駅頭アピール(チラシまきなど)も行います。午後4時に経産省正門前テントに集合してください。

・プラカード、鳴り物、パフォーマンスなど持ち寄り歓迎。
(「私は囲みます」という参加宣言のウェブサイトでの募集も検討中です)

【呼びかけ】 11・11-12・11再稼働反対!全国アクション実行委員会
[連絡先]ピープルズ・プラン研究所
(TEL) 03-6424-5748 (FAX) 03-6424-5749
(E-mail) contact@2011shinsai.info

※12月11日(日)にもアクションを準備中です。
ぜひ各地でも、再稼働反対の「11・11-12・11」アクションを!


【原発関連】6・11脱原発デモ、48%が初参加 ネット・口コミ7割

都留文科大准教授 平林祐子さんが、3・11後の脱原発デモについて、興味深い分析をしています。
田中正治

【転載】asahi.com
6・11脱原発デモ、48%が初参加 ネット・口コミ7割

都留文科大准教授 平林祐子

 3・11以降、脱原発を求める運動は全く新しい局面に入っている。脱原発関係のイベントは4月3日から9月末までの間に、全国で1195件。そのうち216件はデモだ(ウェブサイト「脱原発系イベントカレンダー」より)。4月10日の高円寺デモに1万5千人、6月11日は全国で合わせて7万9千人、そして9月19日の明治公園に6万人。 デモで歩いているのは誰なのか。半世紀近くも「少数派」であり続けた、今までの反原発運動と何が違うのか。デモは本当に「推進派にとっては痛くもかゆくもない」ものなのか。

 3・11から3カ月後の6・11、6カ月後の9・11に東京都心で行われた複数の大規模デモ(パレード)の参加者を対象に調査を行った(両日とも、3カ所のデモ前の集会における面接調査。回収数は6月は467、9月は449)。三つの特徴を挙げよう。

    ◇

 第一に、デモ参加者の多くは、これまで運動に参加したことがなかった人びとである。デモ参加は初めてという人が、6・11には実に48%、9月でも35%を占めた。初参加者は4割から5割が30代以下とデモ経験者に比べて若い。

 第二に、利用されているメディアがまさに今日的である。デモを知った情報源のトップ3は、インターネット、ツイッター、知人からの口コミで、これらで約7割を占め、チラシや新聞・TV等の伝統的メディアは合わせてわずか5%程度にとどまる。

 第三に、3・11以降の脱原発運動は社会の多様な層に広がっている。6月、9月とも、都内の三つのデモ(パレード)について調査したが、参加者の性別や年齢層、運動参加経験等は互いに大きく異なった。既存の反原発運動が動員力を発揮するいっぽう、新しい人々がそれぞれの個性を活(い)かして街頭行動を展開している。

 新たな参加者がデモの主催までやれてしまう背景には、いくつかの要因がある。2000年代の反貧困、イラク反戦等の運動の積み上げ。デモの音楽やラップ、持ち物、衣装、ウェブサイトまで「表現としてのデモ」という運動文化の浸透。原発批判派の専門家たちを擁するNPO・NGOの定着などだ。

    ◇

 これらすべてを支えているのが、新しいメディアの発達である。ネットを介した情報流通の速さと容易さが、既存組織なしで数百人から数万人の参加者を集めることを可能にした。そして、デモの中継、ツイッターやブログでの発信など、マスメディアに代わって自分たちがメディアの役割を担う「メディア・アクティビズム」が、運動の非常に重要な一部になっている。

 90年代頃(ごろ)から、脱原発運動の目標や役割は政策策定の実務への実質的参加に一定程度シフトした。しかしいまの街頭行動はそれとは違う。3・11が、どういう社会を選ぶのか、という最も根幹的な問いを改めて私たちに突きつけたからだ。今回だけは自分でその問いに答えたいと考えた人々の、最新の技術や文化に支えられた楽しくも真摯(しんし)な意思表明。それが「原発いらない」の一点に絞った街頭行動である。

 7カ月経ったいま、本当の社会的選択を行う回路と感性をこの社会が持てるかどうかが問われている。(都留文科大准教授〈社会学〉)

    ◇

 ひらばやし・ゆうこ 1964年東京都生まれ。東京都立大大学院社会科学専攻科博士課程単位取得退学。富士常葉大助教授を経て2006年から現職。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201110190199.html

2011年10月13日木曜日

【TPP】やっぱりTPPでは生きられない─震災復興に乗じたTPPにNO!

【転載】【チラシ】


未曾有の地震と津波に加えての原発事故。「原発推進とTPP」を進めてきた財界の構想は破綻しました。野田政権は震災復興を最優先に掲げていました。

ところが、ここに来て、野田首相は「TPP参加について早期に判断する」としています。11月のハワイでのAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に向けて、参加表明が唐突に行われるのではないかと言われています。

国の食糧基地である被災地の復興とTPPは両立しません。また、TPPは農業だけの問題ではなく、多くの国民にメリットはありません。

私たちは2月に続いて、再び座談会を計画しました。大いに議論し声を上げていきましょう。

【とき】
10月31日(月)18:30 ~ 21:00(開場18:00)

【ところ】
文京区民センター3階3-A会議室(文京区本郷 4-15-14)
地図

都営三田線・大江戸線「春日駅」徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩5分
JR水道橋駅東口徒歩、15分
都バス(都02・都02乙・上69・上60)春日駅徒歩2分

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【プログラム】

■ 基調講演(19:40~20:30 50分)
◎金子勝さん(慶應義塾大学経済学部教授)
1952年生まれ、東京大学大学院(経済学研究科)卒業 。茨城大講師、法政大教授を経て、2000年10月から現職。著書に「「脱原発」成長論─新しい産業革命へ」「金子勝の食から立て直す旅―大地発の地域再生」など。

■ 意見提起(18:40~19:30 50分)
◎色平哲郎さん(佐久総合病院医師)
1960年神奈川県横浜市生まれ。京都大学(医学部)卒業。長野県南佐久郡南相木村診療所長、NPO「アイザック」事務局長を経て現職。著作に「大往生の条件」「命に値段がつく日所得格差医療」など。

◎鴨桃代さん(全国ユニオン会長)
1948年静岡県清水市生まれ。72年淑徳大学(社会福祉学部)卒業。千葉市役所、労働組合「なのはなユニオン」書記長・委員長、コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク共同代表を経て現職。著書に「非正規労働の向かう先」「どうする派遣切り2009年問題 」(共著)など。

◎山下惣一さん(百姓・佐賀県)
1936年佐賀県唐津市生まれ。中学卒業後、家業の農業を継ぐ。
1969年「海鳴り」で第13回農民文学賞、1979年「減反神社 」(1981年)で第7回地上文学賞を受賞。著書に「直売所だより」「安ければ、それでいいのか!?」など。

司会:大野和興さん(日刊ベリタ編集長)
1940年愛媛県生まれ。四国山地の真只中の村で育ち、農業記者として約40年を日本とアジアの村を歩く。著書に「食大乱の時代」「日本の農業を考える」など。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【参加費】
500円
(『TPP 何が問題?暮らしはどう変わる?~』パンフレット
1部付き)

【主催】
TPPに反対する人々の運動

【共同代表】
山下惣一(佐賀・百姓) 菅野芳秀(山形・百姓)
天明伸浩(新潟・百姓)

【問い合わせ先】
「TPPに反対する人々の運動」事務局・上垣
Tel:03-5209-3455 FAX:03-5209-3453
(アジア太平洋資料センター気付)
E-mail: muramachitpp@gmail.com

★11月のAPECホノルル会議ではTPP交渉が進められる可能性があります。私たちはアジア太平洋の人々と連帯し、TPP参加に反対するべく代表団を派遣する予定です。渡航費、宿泊費のカンパを募っております。ぜひよろしくお願いします。

<振り込み口座>
ゆうちょ銀行
口座記号番号: 00170-4-457096 「TPP反対連絡会」

※お振り込み下さる方はお手数ですが、振込用紙に名前と住所をご明記下さい。後日御礼として報告会やその他情報をお送りする予定です。

☆最新情報は下記サイトをご覧ください
http://www.geocities.jp/yaoyahyakusho/muramachi/home.html

【チラシ】

2011年10月1日土曜日

【重要】9月15日、”山形県”の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果についてご報告

ネットワーク農縁、新庄水田トラストの皆様
東京世話人会

9月15日、”山形県”の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果についてご報告します。

3.11福島第一原発の事故から6ヶ月以上が経過しましたが、未だ根本的な解決のめどが立たない状況で、空と海からの放射線物質の放出拡散は続いています。
私達は、全国54基全ての原発の即時運転停止と順次廃炉を求めています。日本列島は地震の活動期に入ったといわれているのですから。

そのような状況で、報道されているように農産物、畜産物、海産物に関する放射能汚染はゆっくりと、広範に進んでいます。私達ネットワーク農縁は山形県新庄市農家の会員と提携・産直しており、2011年度産のお米の放射線物質汚染の検査について注目してきました。

9月15日、新庄地域の出荷用米の検査に関して、山形県が行った独自の放射線物質汚染調査の結果が公表されました。結果は不検出でした。
不検出とは、放射性物質が存在しない。または定量下限値未満であることを示しています。
定量下限値とは放射線セシウム134、137が、各20ベクレル/kgのことです。
政府は農産物について、500ベクレル以上ならば、出荷停止という暫定基準を決めています。

数値と検査方法に関しては、下記の「米の放射性物質調査結果(本検査)について」に記載されています。ご覧ください。
http://www.pref.yamagata.jp/ou/norinsuisan/140031/htyousa.pdf
(註)新庄最上地域はP2の82.83.84と、p4の173.~187.の市町村を参照して下さい。
なお、ネットワーク農縁が独自に依頼する米の放射線物質汚染調査は、未だです。一両日中に最初の刈り取りをし、日本消費者連盟「消費者レポート」紹介の検査機関・有害化学物質削減ネットワーク(測定濃度10Bq/kg)に依頼(すでに農家は予約しています)しておりますので、10月の中旬頃に結果を皆さんにお伝えすることが可能と思います。

9月15日、”山形県”の出荷用米の検査に関して不検出でしたので、私達も農家も一応ほっとしています。しかし、すでに以前皆さんにお伝えしましたように、放射能汚染が少しでもあれば、私達は安全だとは思えません。放射性物質は有害なのですから。
従って、国や自治体が作っている基準以下なら安全とは考えていません。

しかし、原発から放射能を放出し続けている現在のような状態の中で生きてい行くためには、妊婦、幼児、子供に対する特別の配慮をしなければなりませんが、東北、関東地方で全く放射性汚染がない農産物を入手することは困難になってくるだろうと思います。
従って何らかの覚悟をして生きていかなければならない時代が来てしまったのではないかと思うのです。

先祖代々、米で生計を立て、無農薬・無化学肥料等で稲を育ててきたネットワーク農縁の農家は、この原発事故、放射能汚染を都市消費者以上に無念であるにちがいありません。
私達は事態の推移を見守りつつも、出来る限り農縁米を購入し、また、トラストで遺伝子組み換えでない田んぼや大豆畑を増やしていきたいと思っています。

しかし、放射能汚染に関しては、ネットワーク農縁として、ここまでは安全だ、という基準は出せません。
最終判断は、私達会員個人個人の判断と生き方にかかっているのだと思います。

>【重要】原発事故と農縁米・新庄水田トラスト・大豆畑トラストの米、大豆についての見解
2011年5月23日